ロイター通信
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20130117-567-OYT1T01161.html
【カイロ=田尾茂樹】
アルジェリア東部イナメナス郊外でイスラム武装勢力が天然ガス関連施設を占拠し、日本人3人を含む多数の外国人が人質となった事件で、ロイター通信は17日、アルジェリア治安当局筋の話として、日本人2人を含む外国人25人が施設を脱出したと報じた。
武装勢力メンバーは中東の衛星テレビ「アル・ジャジーラ」に「41人の人質を2か所に分けて拘束している」と語っていた。
ただ、アル・ジャジーラは17日、日本人人質1人がアルジェリア軍の発砲で負傷した、と報じていた。アルジェリアの隣国モーリタニアのANI通信も武装勢力の情報として、アルジェリア軍のヘリコプターによる攻撃で人質が負傷したと報じている。
アル・ジャジーラによると、電話取材に応じた「サトシ・キヤマ」と名乗る日本人人質は「軍の発砲でけがしたが、具合は良くなっている」と語った。この人は、武装勢力の監視下で話していた可能性がある。
大手プラントメーカー「日揮」(本社・横浜市)によると、現地には木山聡さんという社員が派遣されている。同社の遠藤毅広報・IR部長は17日夜、報道された人質の声を聞いた家族や社員が「木山さんの声に似ている」と語ったことを明らかにした。木山さんは増設工事の監督の仕事をしており、事件後連絡がとれていないという。