【皇室ウイークリー】(257) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









悠仁親王殿下が皇后陛下に「指導」されたのは?

雅子妃殿下お誕生日に長官祝賀なし。




 皇居内の宮内庁で13日、宮内庁職員組合の文化祭が始まった。この時期恒例の催しで、残念ながら関係者以外は見ることができないが、天皇、皇后両陛下や皇族方も毎年絵画、写真、書道などの作品を出品されている。

 両陛下は例年通り、年初の歌会始で詠まれた和歌を和紙に書いたものを出品された。皇后さまはこのほか、側近の侍従職、皇宮警察の女性職員とともに年初に作った折り紙のくす玉(多面体)も披露された。

 多面体は秋篠宮ご夫妻の長男で6歳の悠仁さまが熱心に作っていることが知られており、昨年の文化祭では、悠仁さまが秋篠宮ご一家をイメージしたという5つの大小の多面体を出品されていた。皇后さまのくす玉の説明には「製作指導 悠仁親王殿下」「製作 皇后さま」「製作支援 敬宮殿下」「折紙作り 女官候所」とあり、皇后さまが悠仁さまに教わりつつ、皇居を訪問された愛子さまにも手伝いを頼まれて作品を完成させたことが書かれていた。

 悠仁さまは今年、本を見ながら作ったという昆虫の切り紙を出品されたが、細部まで完成度が高い見事なできばえで、来場者は一様に驚きの声を上げていた。

 愛子さまは「成長」と書いた書道作品と、那須で静養中の8月に作った片口、造形のお稽古で作ったキャンドルスタンドを出品された。

皇后さまは11日、東京都港区の伊藤忠青山アートスクエアで開催中の「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」を訪問された。

 展覧会は、日本初の肢体不自由児療護施設として発足した静岡県掛川市の「ねむの木学園」の創立45周年を祝して開催。学園の子供たちの絵画作品などを展示している。

 皇后さまは園長で女優の宮城まり子さんと交友があり、平成6年に学園を訪問したほか、19年には40周年の展覧会も鑑賞されている。皇后さまは車いすで迎えた宮城さんとの再会を喜び、「とてもきれいな色」などと作品を楽しまれた。

 6人の入所者が合唱を披露すると、皇后さまは拍手し、「お母さま(宮城さん)を大事にね」と述べられた。

 両陛下は12日、皇居内の音楽堂「桃華楽堂」で、皇宮警察音楽隊創設60周年記念演奏会を鑑賞された。秋篠宮ご夫妻、常陸宮ご夫妻、高円宮妃久子さまも臨席されたほか、宮内庁や皇宮警察の幹部らも集まった。

 同音楽隊は昭和27年に創設され、園遊会をはじめとする皇室関連行事などで演奏活動を行っている。この日は「威風堂々」の第1番など5曲を披露。陛下はお帰りの際、「演奏まことにありがとう。60周年おめでとう」と演奏者らに声をかけられた。側近によると、陛下は案内役を務めた皇宮警察の五十嵐邦雄本部長に「たいへんすばらしかった」と感想を話されたという。

この日、皇太子ご夫妻は愛子さまが通われる学習院初等科の5年生の各クラスによる音楽発表会をご覧になった。宮内庁の小町恭士東宮大夫が14日の定例記者会見で明らかにした。

 この会見では、皇太子ご夫妻が皇宮警察の記念演奏会には行かず、お子さまの行事に参加されたことについて質問があった。

 ただ、愛子さまはウイルス性胃腸炎の影響で、今月1日の音楽発表会に参加できなかったという経緯があった。小町東宮大夫は「そういうこともあって、こちらにお出になったのではないかと私は思っております」「12月1日が残念ながら、実現しなかったということで…。ご理解いただきたい」と話した。

 皇太子妃雅子さまは9日、49歳の誕生日を迎えられた。例年通り、雅子さまのご感想と東宮職医師団の見解が公表された。全文を別途掲載しているので、合わせて見ていただきたい。

 記者側は医師団が会見を行って直接国民に現状を説明するよう毎年要望しているが、「病気の性格からみて難しい」などとして今年も東宮職側は受けず、小町東宮大夫が医師団の見解などについて説明した。見解については、今年も記者側から「状況が前進しているのか後退しているのかよく分からない」などと疑問や意見が噴出した。

 医師団が見解で「私的なご活動からご活動の幅を広げていっていただくようにお伝えしている」としたことについては、記者側から「療養生活に入られて今月で10年目だが、医師団は10年前から同じようなことを言っている」と意見が出た。これに対し、小町東宮大夫は「確かに昔の見解にもあるが、それが十分できているかということや、環境づくりという問題もあるので、そこは繰り返し言っても矛盾はないと思う」と説明した。

「私的なご活動はまだ不十分なのか」とする質問には、「何も気にすることなくお出かけになることは、まだ環境面からはできていないと医師団は感じている」とした。

 診断名について小町東宮大夫は、従来通り「適応障害と理解している」とし、現在も少量の薬が処方されていることを明らかにした。なお、昨年の見解では、雅子さまに関する報道がご回復の妨げになるとして、週刊誌報道を痛烈に批判したが、今年は言及はなかった。小町東宮大夫は「去年に比べれば(報道は)静かになった」と自身の感想を述べた。

 9日の誕生日当日には、雅子さまは愛子さまとともに両陛下に誕生日のあいさつをされた。愛子さまは1日が11歳の誕生日だったが、ウイルス性胃腸炎の影響で両陛下へのあいさつを見送ったため、今回同行されることになったようだ。

 一方、雅子さまは、風岡典之長官をはじめとする恒例の宮内庁幹部らの祝賀の席に臨まれなかった。「ご日程の都合」(東宮職)とはいえ、異例のこととなった。風岡長官は13日の定例会見で、「お体の具合とか、時間のセットの関係があるので、そういう取り扱いになることもやむを得ないかと思う」と述べた。

 風岡長官は、療養が10年目に及んでいることについては「確かに10年は客観的に長い期間だが、こういう病気については症状によって期間が極めて長くなったり、短くなったりということで、いろんなケースがあるとお聞きしているので、10年ということだけに着目してコメントすることは控えたい」とした。



各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮さまは12日、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)で所員会議に、進化生物学研究所(東京都世田谷区)で「生き物文化誌学会常任理事会」にそれぞれ出席された。

 常陸宮ご夫妻は11日、日比谷松本楼(東京都千代田区)で「常陸宮殿下総裁御就任50周年記念平成24年度愛鳥懇話会」に臨まれた。12日にはお住まいの宮邸(東京都渋谷区)で中村法道長崎県知事を接見された。

 高円宮妃久子さまは8日、ホテルニューオータニ東京(千代田区)で「第62回全国小・中学校作文コンクール中央表彰式」に出席された。

 10日には、フィンランド大使館(東京都港区)で「日本アジア協会12月定例講演会」に出席された。12日には韓国文化院(東京都新宿区)で「一般財団法人高円宮記念日韓交流基金顕彰式典」に臨まれた。

 13日には、横浜国際競技場(横浜市)で「FIFAクラブワールドカップジャパン2012」の準決勝を観戦された。


草莽崛起:皇国興廃此一戦在各員一層奮励努力。 


宮内庁職員組合の文化祭に出展された天皇陛下の作品(代表撮影)


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宮内庁職員組合文化祭に出展された皇后陛下の作品(代表撮影)


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    皇宮警察音楽隊創設60周年記念演奏会に出席された天皇、皇后両陛下、秋篠宮両妃両殿下 

                                       =12日、皇居・桃華楽堂 (代表撮影)