この場に及んでの平和ボケは将来に多大な遺恨を残す。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





アジアの疫病神、中国から身を守れ。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36653

2012.12.03(月)






 13億人を擁すると言われる支邦大陸を独裁的に支配する中国共産党政権、多くの日本人が同じ価値観を持つ民主的国家と勘違いしていた韓国、およびもとより腹黒いロシア政権の悪質さが最近ますます明確になってきた。

国際連盟だけではない、理想から遠い国際連合

尖閣問題に関連して一連の暴力行為を人民に扇動するとともに国連総会での下品な演説をした中国共産党、竹島に上陸して奇声を上げた韓国大統領。そして、不法占領している我が国北方領土へロシアのドミトリー・メドベージェフ首相の視察。

 およそ国家最高首脳レベルの行為とは考えられないようなこれら近隣諸国トップの乱暴狼藉を垣間見る機会が多くなって、(実は最近露骨に表面化しただけで、昔からその本質は何も変わっていないのであるが)さすがに平和ボケしていた多くの日本人も度胆を抜かれたと思う。

 このような国際社会の良識を無視して狼藉を働く中国共産党とロシアが国連安保理の常任理事国であることから国際連合も結局のところ国際連盟と同じく世界の平和構築に十分貢献できず収拾のつかない無駄骨になってしまいそうである。

 国際連盟は第1次世界大戦の悲惨な結果を反省して設立されたが、提唱国の米国が加盟しないなど問題点の多い組織となり、設立からわずか21年目にして第2次世界大戦が勃発し、人類史上未曾有の大惨禍を防ぐことができなかった。

 これを教訓に1945年に国際連合が設立された。

 その最も重要な安全保障理事会は戦勝の中核となった5カ国が常任理事国として拒否権を持つことで世界の平和と安全を維持する強力な組織とされた。

 しかし、その後一応戦勝国(?)であった中華民国政府が常任理事国となったが、それまで第2次世界大戦を共に戦い盟友だったはずの米国を筆頭とする主要国が自国の経済的利益を優先させ中華民国政府を袖にして、支那大陸を席巻した中国共産党政権を承認し、横滑りして常任理事国になっているという不思議な機関となった。

 しかも戦後67年にもなる現在、常任理事国でもない(すなち拒否権のない)経済大国日本が米国を除く他の常任理事国よりも多額の資金を拠出(2010年は米国22%、日本12.5%、・・・中国3%など)しているという全く不可解なものである。

 第2次世界大戦後、70年近く大規模な紛争がなく、世界平和の維持にこの国際連合が貢献してきたことはある程度認めるが、民主国家と独裁的体制の国家間の意見が歩み寄れないことが多く(国際連盟と同様)ほとんど無力な歴史を辿っており、『正義と秩序を基調とする国際平和』の理想から程遠いのが実態となっている。

 要するに、人類社会において国家はもちろん、いかなるコミュニティーであれ最終的には自分達の利益が道義や取り極めに優先する現実は今も昔も変わっていないことを如実に示している。

 余談になるが、民主党が政権を取った当初の有力者の1人(またしても民主党を離党し新たな党首になっているようだが)は国際貢献に自衛隊とは別の組織を創設して国連に派遣する方法を主張していた。

 このような組織は国連からの要請がなく諸外国軍との整合性もなければ自衛隊の素晴らしさも理解できていない思い付きの発想である。

たとえそのような組織を設立したところで、いまさら自衛隊に匹敵する組織創成など全くあり得ず、莫大な費用を費やしても編成・装備・訓練・運営など、現実的に実行するうえでたちどころに行き詰まる不可能かつ幼稚な空論に過ぎない。

生きる道は自助努力

従って、今後日本は「国際平和を誠実に希求する」のは良いとして「自国の安全は自分たちで守る」という「生を受けた者すべてに当てはまる」常識を一刻も早く回復しなければならない。

 我が国は大東亜戦争で敗戦国になったが、ドイツや朝鮮半島のように分割統治されることなく、日本領土のほとんど大部分を民主的な国家を代表する米国に占領されたことによって幸いにも日本民族が戦後70年近くもの長きにわたって安穏と平和に暮らせた。

 この事実は人類史上不思議というか奇跡的な出来事と言えるかもしれない。

 しかし、最近になって日本の最大の脅威となっている問題は中国共産党政権である。中国共産党政権は国連と言う世界注視の中の演説で、明白な根拠も示さず尖閣諸島に関し「日本が盗人」と発言した。

 この不穏当な発言をするからには「歴史的背景・現状の問題点と是正すべき事項」を理路整然と説明し、誰もが「日本が盗人」と言われても仕方がないと納得するような論陣を張るべきだ。

 我が国もその説明が納得できる内容であればそれに従えばいい。もっとも、支那中国共産党にはそれができる根拠も資料もないうえ、調べれば調べるほど日本の主張の正当性が顕わになってしまう、いわば中国に不都合な資料ばかり発掘されてしまう現実がある。

 従って、(私ごときが言うのも多少気が引けるが)彼ら中国共産党の首脳レベルの教養が乏しいから知恵を搾っても「俺はこの玩具が欲しい」と駄々をこねる幼稚園児並の言葉しか浮かばないのであろう。

 チベットやウイグル・東モンゴルはもともと平和な民族国家であったが、軍事力がなく地続きであったため気の毒なことに支那中国共産党の欲望のまま凄惨な暴力行為で制圧されて今も悲惨な状態が続いている。

 “政を為すに、焉んぞ殺を用いんや”と論語にあるが、彼らはその教養さえも持ち合わせていない。

 一方、海洋のバリアーに守られ、名実ともに大国(軍事力と政治力は貧弱ではあるが)であり、世界の超大国米国との同盟関係にある日本には長年にわたり各種工作をしてきたものの、これまで表立って下手には動けなかった。

 しかし、最近になって経済力をつけるとともに軍事力は飛躍的に伸長し、日本に対しては長年の工作の甲斐あって民主党が与党となった。

 この党首になって米国との関係を蔑ろにしたうえ「友愛の海」などと美味しい餌を無防備に提供してくれそうな政権が誕生したことで、支那中国共産党政権は触手を延ばせるチャンス到来と見たのであろう。

 彼らの次の手は(日米戦争突入への口実として米国が日本の先制(真珠湾)攻撃を待ち望んでいたように)日本に何らかの手出しをさせて、攻撃できる大義名分を作為してチャンスを掴むことである。

彼らは米国のように情報が開かれた国柄ではないから、いかなる小さなミスをも見逃すことなくそれを水増しして嘘八百を捏造し、支那人民には真実を隠蔽したうえ、日本非難の世論を煽る一方、世界には得意の大宣伝を繰り広げて国際世論の“反中国”を沈黙させ日本に攻撃を仕かけてくる算段を満を持して整えているであろう。

 日本にとって尖閣諸島領有は現在無人島であっても、台湾~フィリピンという友好国へ繋がる重要な海空路の安全を確保するチョークポイントである。

 これを中国共産党が支配すれば日本の生命線である海空路の安全のみならず、中国海軍の太平洋進出が意のままになり、太平洋から日本を封じる事が可能になって非常に危険な状態となる。

 さらには中国がこれでも太平洋への出口が狭いと判断すれば沖縄を含む南西諸島~台湾も攻略して間口を広げようとするであろう。

 一方、米国にとっては、米軍沖縄基地と台湾との最短連絡線が遮断され太平洋の安全が懸念されるが、多くのアメリカンボーイを犠牲にしてまで日本の辺境にある小さな無人島ごときの攻防に、直ちに関与する価値を見出さないであろう。

 日本の防衛努力を見たうえで中国共産党軍の実力を判定し、それに応じた対応をすることと私は思う。仮に中国共産党軍が尖閣諸島を占領したうえ、台湾や沖縄に侵攻する事態になれば米国も手を拱いてはいないであろう。

 中国軍にとって台湾や沖縄に侵攻した場合、占領軍の海上支援ルートの確保が必須となり、それを守るために相当の海上戦闘展開兵力が必要であろう。

 13億人もの人口を抱える中国共産党軍のまるで地下から無尽蔵に湧き上がってくるような陸上兵力と違って、中国海軍の総力を上げた艦艇・航空機といえども米国海空軍の敵ではない。

 そのような深刻な事態になった時点で国益に利すると判断すれば米国が介入する可能性はあるが、ともかく尖閣諸島の防衛、ひいては日本国の防衛は日本自身の努力なくしてはあり得ないことだけは断言できる。

捏造した歴史に中国共産党が自己陶酔している恐ろしい現実

彼ら中国共産党は政権掌握以来、自分達に都合の良い情報のみを積み上げ、不都合な部分を抹殺してきた。今回の尖閣諸島については日本が領有する歴史的事実や証拠となる根拠があっても今や一切聞く耳を持たない。

 昭和12年の日本軍による南京攻略に関しては捏ち上げた東京極東裁判に悪乗りした人類史上稀なる嘘のオンパレードである。

 そもそも攻略前の南京市民の人口が約20万人であったが日本軍が占領した後数日で約25万人になった事実があるにもかかわらず、30万人の大虐殺と宣伝していること自体無理無謀もよいところだ。

 仮に彼らが宣伝する30万人となると攻略前の20万人を完全に殺戮したうえ、10万人をどこかからか南京に輸送して殺戮し、さらに占領後数日で25万人になったとすれば、その人たちの市外からの大移動に膨大な輸送手段と時間がかかり、大混乱になるはずだ。

 さらに、オゾマシイ大量殺戮現場に25万人もの群衆が殺到して集まって来るはずもない。

また、遺体の収容や処理にも膨大な人員と時間・空間が必要だ。余談になるが、ナチスドイツがユダヤ人収容所で効率よく大量殺人するための毒殺工場を完備しフル稼働しても1日1万人を処理するのが大変だったと読んだことがある。

 そのような施設もない解放された野外で数日の間に死に物狂いで逃げ惑うであろう生身の30万人の殺人処理が不可能なことだけは確かである

 まして、精強で世界的にも軍律の厳しい日本帝国陸軍が無抵抗な市民に組織的な危害を加えることなど有り得ないし、そもそも上海から南京攻略までの奮闘で疲れた兵を使って30万人を殺戮する余力もない。

 (天安門事件当時の中国共産党軍のように大量の戦車を装備していなかった帝国陸軍は)必要とする膨大な量の銃弾や手榴弾等の兵站物資があれば次期作戦に備えることを考えこそすれ、汚点となるような無駄な消費に費やす軍隊ではない。

 当時の国民党軍にとって敵として銃火を交えた精強な日本軍は悪魔に見えたかもしれないが、ひとたび戦火が収まると大半が優しい日本の兵隊さんに変身したのが実態である。

 このように常識的に考えただけでも彼らの宣伝が捏造であることは一目瞭然であるが、中国人民の子供の教育にまでこの捏造を歴史的事実として刷り込み続けている現実は空恐ろしいことである。

 良し悪しにかかわらず、歴史的に正確な事実の記載はどのような角度から見ても矛盾は生じないが、嘘・捏造の記載は調査するごとに矛盾が生じる。そして、その矛盾を繕うとすれば新たな嘘を構築することとなり嘘の連鎖のために最終的には破綻するであろう。

 しかし、尖閣諸島にしても南京問題にしても、中国共産党がそれら捏造した歴史を伝承し、鵜呑みにして自己陶酔していることから、日本にとっては非常に厄介と言うか、危険極まりないことでこの政権が存続する限り決着することは略々絶望的であろうし、消滅しない限り危機的状況は継続するであろう。

国政を預かる者は時々刻々変化する情勢に機敏に対処しなければならない

ベルリンの壁崩壊が象徴する東西冷戦構造の変革、天安門事件による中国共産党の実態が暴露した歴史的な大変革にも日本は我関せずとばかり安穏と平和憲法を後生大事に守り続け、防衛力の減員・削減を継続していた。それから約30年以上が経過し、今現在もその愚を継続中である。

 確かに戦争や軍事衝突を好むものはまずいないと断言できる。平和主義者と称する人たちは“戦争反対”と声高に叫ぶが彼らはその危険から最も遠い人たちである。

 最もそれを恐れているのは取りも直さず自衛官であろう。自衛官は入隊式で宣誓して、いかなる状況(必ず負けると分かる戦場)にも命令が下れば勇躍立ち向かわなければならない。

 自衛隊は30年も前には確かに近いうちに戦場に出かけると言う認識も可能性も低かったが、今や世界各地の危険地帯に赴き、見事な成果を上げて世界の軍隊から賞賛されているプロフェッショナルな組織である。

 しかし、現在は状況が一変して、近隣諸国の粗暴な動向から事態は一層緊迫しており、あっては困るが、場合によっては交戦する可能性も高まってきていると見るべきであろう。

 そのような場面に国家の最高責任者は自国の将兵を「必ず負ける戦い」に派遣命令を下すべきではない。

 もちろん作戦全般では勝つ場面も負ける場面も生起しようが、国家として最終的には予想される敵戦力を国境外に排除するに十分な戦力を準備し軍人に与えなければなければならない。

 現在の自衛隊がいかに質的に精強でも戦力としての整備量が余りにもお粗末すぎる。国家の責任者としては「神風の如き」奇跡を望んではならぬ。

 現状をよく分析し、精緻に積み上げた理論・数・量を可及的速やかに整備し実行力の裏づけを持たせなければならない。

 それに失敗すれば費やした費用では補えず、大げさに言えばもしことが起きたら日本民族の生存にとって、かつてない大惨事となり「想定外」では絶対許されない日本歴史上の大失策となる。

 それに対して、しっかりと戸締りをすればむしろ危険を遠ざけるものである。

 ここで英国の戦略家リデルハートが残した名言を今一度噛みしめるべきである。

 「平和を望むなら、戦争に備えよ!」