安住幹事長代理、岡田副総理、細野政調会長らが一斉に「民主党は中道を目指す」と主張し始めました。
一方、野田総理が目指すのは中庸(ちゅうよう)だそうです。
中庸とは天と人とを結ぶ深奥な哲学であり、本来徳目ですから、中庸を説く前に「嘘はつかない」と証明する必要があるのではないでしょうか。
そもそも政治家として「中道」を主張する人とはいったいどんな人物でしょうか?
左側の人がより左に寄れば自分も少し左に移る。
また右の人が右側に寄ればすっと右に身を寄せる。
つまり「自分の信念も主張も無い人達」の事です。
堕落した精神の、ひたすら大衆に媚びる姿がそこにあります。
こうした人達には時代を切り開いて行く気迫も覚悟もありません。
中道路線は選挙戦術としてはあるでしょう。
かつて、ビル・クリントン大統領が三角測量戦術として、共和党保守派の主張と民主党リベラル派の主張の真ん中はどんな政策かとイメージする戦術をとりました。
しかし、それはあくまでも選挙戦術であって、政治家としての理念でも哲学でもありません。
私が代表質問で「集団的自衛権の行使を可能とすべく憲法解釈を変えるべき」と主張した事に対して、細野氏は「集団的自衛権を言葉として振り回すことに、あまり意味を感じない」と批判にもならないような批判をしていますが、その発言の無内容さには呆れるばかりです(笑)
批判するのであれば真正面から政策的に反論してみろと言いたいところです。
そもそも事実上「私達には理念も中身も有りません」と宣言しているのですから、議論にはなりません。
まあそれが民主党の正体でしょう。