その先入観が民主党を美化してきた。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






夕刻の備忘録 様のブログより。





未だに民主党支持者がこの世に存在する不思議に驚く。

国賊、売国奴、人でなし、と罵る声がここまで高まっているにも関わらず、どうしてそこまで自信満々の表情で、「民主党支持」を表明出来るのか、その脳の構造に疑念を持つ。確かに一部には、徐々に自信を失い、回りをキョロキョロと見回しながらも、なお弱い声で支持を訴えるものもいる。何れにしても最後には、最低最悪の「それでも自民党よりマシだ」という切り返しを、歪んだ表情で繰り返すのである。

菅氏、ブログで自己の責任を否定
 民主党の菅直人前首相は11日付のブログで、福島第1原発事故について「原因の大半は事故発生の昨年3月11日以前にある。これが私の結論だ」と記した。自らの責任をほぼ否定した形だ。国会の事故調査委員会が事故の一端に官邸サイドの「過剰な現場介入」を指摘したことへの反論とみられる。
 ブログでは、土地を切り崩して第1原発が建設されたことや、2001年9月11日の米中枢同時テロにより全電源喪失の可能性が指摘されたにもかかわらず対策が講じられなかったことを挙げて、東京電力や原子力安全・保安院に責任があるとした。
 菅氏は「記憶が確かなうちに、事故当時首相であった私自身の言葉で事故について書き残すことが、二度と同様の事故を起こさないためにも必要と考えた」とも記し、今後も“自己検証”していくという。

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120712/stt12071200460000-n1.htm

昨日の予算委員会でも、デコやブヒが「ジミンガー」を繰り返していた。上の記事の通り、日本歴史上最高のクズが「原因の大半は事故発生以前にある」とほざき、全てを自民党の責任に押し付けているのと全く同様である。

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この種のすり替えには、もはや驚きもしない人が多いだろうが、一応ここでもう一度、こうした論理展開が何故可能になっているのか、その原点をおさらいしておこう。

勿論、自民党が無謬であるわけもなく、下らない議員も多く抱え、また国家を貶める策謀に加担してきた者も少なからず居たことを承知の上で、敢えて民主党及びかつての野党陣営の戦法を明らかにするために書いておく。

ジミンガーを連呼する連中、あるいはそれに共感する一部国民の脳味噌の中に決定的に欠落しているのは、そうした政治を、そうした社会を落とし所として選ばねばならなかった自民党政治を、まさにその方向に動かざるを得ないように仕向けて、審議妨害をし、マスコミを煽り、非合法組織とまで「連帯」して必死に画策してきたのが、民主党を筆頭にする野党連合であったという認識である。

尖閣の問題が上がると、「それは自民党時代も同じだった」「自民党も何もしてこなかった」と叫ぶ。しかし、自民党が対策を出した時に、妨害したのは誰だったか。何とか国防の成果が上がるようにと出した法案の全てに反対してきたのは、何処の党だったのか。自衛隊の海外派遣など大きな問題を出すまでもなく、小さいが有効な法案のその悉くに徹底した妨害をしてきたのは彼等であった。自民党政権が総じて短命で終わったのは、「これだけはどうしても国家の将来のために必要だ」と考えた法案を通すために、唯々反対しかしない野党に対して、首相の首を交換条件として差し出した結果に過ぎない。

簡単な図式である。

 自民党が国益に叶う法案を出す→野党が大反対をする。
 自民党が修正に応じる→野党がそれを己の手柄にする。

こうして元々の提出法案は、その力を弱められ、本来の効力を失った形で定着する。野党はそれを手柄とする。ところが、一旦自民党が事前に危惧していた事態が発生すると、それに対して「充分な準備をしてこなかった自民党政治の問題だ」と叫ぶのである。自分達がそれを妨害し、潰してきたことなど全く無かったことにして大騒ぎする。それにマスコミが加担する。無理難題を押し付ける。

要するにジミンガーの前段階に、常に「ヤトウガー」の自民潰しがあったわけである。そして、政権交代が行われ、攻守所を変える現状はどうなったか。閣僚が閣僚席から平気でヤジを飛ばし、「自民党がやってこなかったからだ!」「お前らの責任だ!」と口汚く罵るのである。それを妨害して潰したのは、自分達であるにも関わらず、本質的に賤しい人間は、平気で自らの責任を他人に転嫁する。

そして、一転して「過去の自民党の主張に沿った法案」を出そうとする。唯一のまともな政党である自民党は、心情的にはこれに反対したくても出来ない。それは「復讐のために政治を行っているのではない」からである。従って、古い自民党案の看板を書き換えたものに過ぎない民主党案を、修正しながら通していこうと試みる。それをもって彼等は、「これまで自民党が出来なかったことを、自分達だから出来た」と大宣伝を始めるのである。

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こんな簡単な図式が未だに読めない人が多い。何故、ここまで簡単な「自作自演劇」が読めないか。それはマスコミにより誘導された「先入観」による。料亭政治の、長老政治の、密室政治のと「負の言葉」を連日連夜、並べられるだけ並べ立て、国民の意識の中に深く鋭く、「自民党=悪党」の先入観を植え付けてきたからである。

この先入観を消し去らねば、真実は見えてこない。あの醜いブヒや、高慢ちきなデコが、平気な顔で「これは自民党時代からの問題だ」などと嘯けるのは、こうした国民の先入観を最大限に利用して、己の立場を肯定し得ると信じているからである。

かつて自民党が社会党と組み、公明党と組み、苦心の果てに何とか日本国の政治を安定させようと努力してきたことを、国民は真面目に考えるべきなのである。自民党が己の権力欲のみに従って、これら政党と連立したわけではないことは、結果を見れば明らかである。社会党と組んでいた時に起こった「阪神の震災に対する対応」を見ればどうか。自公連立であった「麻生政権の経済対策」を見ればどうか。どちらも今よりも比較にならぬほど素晴らしかったではないか。

消し去るべきは民主党だけではない。愚かな国民のこの先入観も消し去らねば、また同じ過ちを繰り返してしまうだろう。まともな政党の手足を縛っておいて、まるで手品でも期待するように、「自分達の生活をよくしろ!」などと叫ぶのは、まさに愚民としかいいようのない恥知らずな発言である。