政治家へ不快感。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










【尖閣国有化】

地権者親族が激白!政治家へ不快感あらわ

「ポロポロ情報がリークされ…」





 尖閣諸島(沖縄県石垣市)の地権者親族で北、南小島の前地権者の栗原弘行氏(65)は9日、サンケイスポーツの独占インタビューに答えた。国有化へ向けて政府により「ポロポロ情報がリークされ、政治家がペラペラしゃべる」と指摘し、「個人パフォーマンスや選挙に利用することだけはやめてほしい」と不快感をあらわに。国有化後の具体的ビジョンがないことにも苦言を呈した。

                             (サンケイスポーツ)

 尖閣諸島地権者、栗原國起氏(70)の弟で一族の代弁者でもある栗原弘行氏は、東京都港区の事務所で「兄は兄の考えで東京都などと交渉のテーブルについていると思う」と前置きした上で、政府への不信感が募っていることを明かした。

 「(衆院解散・総選挙など)政局が近いといわれるが、東京都の石原慎太郎知事と兄の長い親交の中で動き出した尖閣諸島の問題を、政治家の個人パフォーマンスや選挙に利用することだけはやめてほしい」

“政府高官”が石原氏に対し、尖閣諸島の国有化の意志を伝えたとの一部報道が今月7日、流れた。「なぜこのタイミングでの情報リークなのでしょうか。違和感を覚えます」と語る。

 石原氏が4月、米ワシントンで購入宣言し、大きく動き出した尖閣諸島問題。今月6日、政府は国有化する方針を固め、石原氏に伝えたが「(政府が)消費税増税や原発の問題など、課題が山積した状況をカムフラージュするために、尖閣問題をクローズアップしているとしたらとんでもない話」とバッサリ斬った。

 「民間人である私たちが、騒ぎに巻き込まれることに対して、何の配慮もない。この状況をどう考えているのか」

9日午後の衆議院予算委員会で、野田佳彦首相(55)が「春に石原氏と会談した際、『東京都が購入した後に国が所有したらどうか』という意見を披瀝(ひれき)されたと記憶している」と答弁したことについては「私が今でも地権者なら、『交渉途中で情報が漏れたら、この話はなかったことにしますよ』と政府にくぎを刺している」とあきれ顔だった。

 「領土問題は高度な政治判断や慎重な根回しが必要。首相の発言なら嘘はないと思う。発言自体は否定しないが、購入後の尖閣諸島を日本の領土として、どのように『平穏かつ安定的に維持管理』するのか、具体的に示してほしい」

 政府に対する不満の言葉は尽きなかった。(佐藤修)