西村眞悟の時事通信 より。
本日早朝、堺市のJR上野芝駅前で「朝立ち」をしていた。
その時、犬を連れた初老のあばちゃんが近づいてきて私に言った。以下その時の会話。
「西村さん、がんばってや、日本どうなるねん、そう思たら生きててもしゃあないように思えてくるんや。
死んだろかと思うんや。」
「そんなこと言わんと、日本を信じてや、おばちゃん。
日本は、本来はすばらしい国なんやから。」
「わても、日本はええ国やと思てるんやけど、今、政治無茶苦茶やんか。
そや、あの島、中国に盗られてたまるかと思てるねん。
何処で石原さんに献金したらええんやろか、教えて。」
「そらええこっちゃ。おばちゃん、郵便局かみずほ銀行に行って東京都の口座に献金してきてや」
「おおきに、そうするわ。
西村さんと握手したいけど、さっき犬の糞さわったからやめとくは。おおきに。」
以上の、犬を連れたおばちゃんとの会話を通じて、国民の間に、尖閣諸島防衛への関心が広く大きく高まってきていることを実感した。
おばちゃんが「無茶苦茶やんか」と言った我が国の政治は、「税と福祉の一体改革」という、またも国民を騙す言葉に群がって与野党内向きの「協議」を繰り返している。
まさに、いま為すべき「国の大事」が分からない姿、つまり、無茶苦茶である。
今朝の上野芝駅前のおばちゃんの問題意識と、
石原慎太郎東京都知事の問題意識と西村の問題意識は、
同じである。
石原さんは、数日前に国会で、尖閣防衛に関して、
「国が為さねばならないのに、しないから東京都がやらざるを得ないんだよ。国は、君たちは、何もやっていないではないか。だから、東京都がやるんだ。」
と、怒っていた。
今朝のおばちゃんも、国は何もやらない、滅茶苦茶だ、だから私は東京都に献金しに行く、と言っている。
両者は見事に一致しているではないか。
そこで、昨日も書いた、本日の東京都議会本会議における土屋都議会議員の質問に対する石原都知事の「占領憲法無効」の答弁に付いて、さらにその具体的な実践的意義を書いておきたい。
まず、次の前提事実を確認しておく。
中共は、本年に入って頻繁に、尖閣周辺に中共政府の「公船」を盛んに繰り出してきているが、その理由と動機を
「尖閣に対する日本の実効支配を打破する為だ」
と公然と説明した。
これは、石原慎太郎東京都知事が言ったとおりの意味である。即ち、
「強盗が、銃器をちらつかせて、お前の家に押し入るぞ」
と言っているのだ。
しかし、この強盗に対して、野田内閣は何もしないで、一年以上も、消費税の穴に首を突っ込んでいるだけだ。
つまり、「一見賢こでその実アホ」(野田君のこと)という政治の世界で一番たちの悪い者が、今内閣にいるという訳だ。
この事実(政治無茶苦茶)を前提にして、石原知事が、尖閣購入を表明した。そして、国民の共感の献金が日々集まっている。
さらに、この事実(政治無茶苦茶)を前提にして、石原知事が、本日、「占領憲法無効」の答弁をする。
つまり、政府が何もしないから彼がするのだ。
無効なものを無効だというのは誰にでもできること、万人にできることだからである。しかし、いやしくも、国家の「憲法」に関しての無効確認であるからには、本来のその任務は第一義的には政府にある。
そこで、次に、「占領憲法無効宣言」がもつ、東京都が尖閣を購入するという実践的意義以上の具体的かつ実践的な意義を述べる。
それは、尖閣防衛、祖国防衛の
「即時、無条件かつ無制限の軍事行動発令」の為である。
考えてみられよ。
中共は、重火器を背景にして「お前の家に強盗に入る」と言って「公船」を繰り出してきている。
この時、「占領憲法」を有効な「憲法」としていて、
尖閣を守れるのか守れないのか!?
政治家なら結論を出さねばならない。
この結論から目を背けている今の与野党の議員は、皆、無責任を通り越して既に「利敵行為者」(軍法会議では死刑に値する者達)である。
結論。
「占領憲法」では、国土を守れない。
いや、逆だ。
GHQ(連合軍総司令部)は、日本を国土防衛不能の国にするための「占領憲法」を起草して我が国に押しつけたのだ。
その占領憲法曰く、
日本国民は、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して我らの安全と生存を保持しようと決意した(前文)、そして、
戦争を放棄して陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない(九条)。
(畜生、マッカーサー、馬鹿も休み休み言え)
強盗を「平和を愛する諸国民」だと思い込まされれば、軍隊どころか警察もいらない。
従って、本日の石原知事の「占領憲法無効確認」の具体的かつ実践的意義は、お分かりだろう。
この無効の馬鹿馬鹿しい我が国に対するGHQの仕組んだ手枷足枷をかなぐり捨てて、
現在も有効な大日本帝国憲法が有する世界に普遍的な独立国家がもつ国土防衛の原則に則り、強盗が来れば、
直ちに、軍隊である自衛隊を以て、国権の発動としての防衛行動に突入する為である。