既成政党と新党は次元が違う。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







西村眞悟の時事通信 より。





昨日八日は、
 赤坂御用地の寛仁親王殿下のお家の前で、追悼の誠を捧げ記帳させていただいた。
 次に、都庁の第一会議室において、占領憲法と占領典範無効確認の集会に参加し、暫し語らせていただいた。
 この集会は、十二日に書かせていただくが、十三日に都議会議員の土屋たかゆきさんが、石原都知事に、
「昭和二十二年五月三日に施行されたとされている『日本国憲法』は有効か無効かと質問し、石原知事が、
「無効である」
旨答弁する都議会本会議を控えて為されたものである。
 まことに、意義ある集会であった。
 次に、靖国神社に参拝した。
 最後に、「たちあがれ日本」躍進の集いに参加し、
平沼赳夫代表と石原慎太郎都知事の、真の保守新党結成の志の開陳に立ち会った。
 そして、新幹線の最終の一つ手前の便で大阪に帰着した。

 即ち、八日は、
 まず御皇室のなかにおられて御皇室を語られる貴重なお立場におられた寛仁親王殿下を追悼し、
 日本と御皇室の未来を閉ざす憲法と典範の無効を確認にて未来を開く集会に出席し、
 その未来を開くエネルギーを与えてくれる靖国神社の英霊に参拝し、
 それらを具体的に実現してゆく真の保守新党結成の志を確認しあう躍進の集会に出席する一日であった。

 そして、一夜明けた。
 九日の朝刊を眺め、思わず吹き出しそうになった。
 空洞眼の野田君が、したり顔で大まじめに、左翼運動家・菅の(脱原発の)後始末をしている。菅が馬鹿でしたと言えばすむことだ。
 その鳩・菅の民主党が北京に送り込んだ駐中国大使が北京で反日活動をしていたことがこれほどはっきりしているのに、野田内閣は、大使に本国帰還命令も出せず、野党の自民党もも一つ反応していない。
 新しい防衛相が、したり顔に、「中国が全ての脅威であると考えていない。ルールを守って国際社会の安定のために役割を果たしてほしい」だとよ(産経朝刊)。
 これ、強盗団に「ルールを守って地域社会の安定のために役割を果たしてほしい」と言っているに等しい。では、「強盗の役割」とは何だ。
 そして、極めつけが、やり玉に挙げて気の毒だが、衆議院議員の中谷元君の「なぜ、自民党の支持率が上がらないのか」という題の新刊書の公告だ。可哀想に本人の顔がこの表題の横にある。

 この「何故、自民党の支持率が上がらないのか」という公告を見て、とっさに、その横の中谷君の顔を見て言えたのは、
「知るかー、アホ」だった。
 
 この民主党と野田内閣の報道と「なぜ、自民党の支持率が上がらないのか」の公告を見て言えることは、彼等既成政党の中に群れている者達は、共に国政における自らの位置付けができていない、ということである。
 従って、彼等は、国家のことよりも、自分たちの利害や支持率にしか関心をもっていない。
 こういう既成政党の羊の群れは、国民が、「もはや自民党でもない民主党でもない」と学習して習得してしまっていることがからっきし分かっていない。
 従って、せっかく出版する本に、「知るかー、アホ」と言われても弁解のしようがない表題を着けてしまうのだ。
 国民は、もはや、自民党(民主党)の支持率が上がろうが下がろうがどうでもいいのだ。
 
 問題は、国家の再興が為るか為らぬかではないのか。
 
 国民は、「生活第一」に見えていて決して「生活第一」ではない。民主党も自民党も、国民を見くびっている。だから、自分たちが見くびっている国民に捨てられつつある。

 最後に、野田君の防衛相人事について述べておく。
 野田君の防衛相人事の目的はただ一つだった。即ち、それは、前の「誰が見てもアホな最低な大臣よりもただマシ」だという評価を得ること。
 しかし、この「最低よりただマシ」という目的を達する人材も民主党内にいない。従って、民間の森本敏氏が起用されたという次第だ。
 森本氏は防衛専門家で大学教授だ。従って、野田君は、その最低よりマシという目的を達したと思っているはずだ。
 また、森本氏も長年の党派を問わない売り込みが効を奏したと言える。祝福に値する大臣就任と本人も思っているはずだ。

 しかし、私は言う。
 この人事。森本氏の前の大臣の方がいい、と。
 
 野田君が総理になったとき、私は「WILL誌」に論考を載せて、政治の世界において、「一見アホでその実アホ」と「一見賢こでその実アホ」と、どちらの人材がより国家に害を為さないか、その二人の内どちらが有用かを説いた。
 そして、政治の世界においては、「一見賢こでその実アホ」が「一見アホでその実アホ」より有害だから注意せよ。
 従って、総理になった野田は前者のタイプで国家の疫病神になりかねないと説いた。
 その野田は、案の定、国家の緊急時の一年間、ただ消費税増税の穴に首を突っ込んで暮らしているにもかかわらず、総理が務まっていると思い込んでいる。野田君は、一見してアホに見えた鳩山や菅より悪いではないか。

 そこで、これと同じことを防衛相人事について言う。
 前の防衛大臣、明らかに「一見アホ」で「その実アホ」だった。
 そして、この度の森本敏氏。防衛専門家だ。「一見賢こ」であろう。
 では、「その実」は・・・。幸い、これを考える必要はない。
 その「その実は」、実は彼自身によって早々に示されたからである。
 彼は、就任早々の記者会見で、「集団的自衛権の行使を認めるなどとは毛頭考えていない」と言った。そして、民主党の野田内閣の方針に完全に従った防衛政策を遂行するつもりという。
 これで分かったではないか。彼は、自分は「一見賢こでその実アホ」ですと明言したのだ。
 従って、彼の人事は、前任者より国家に害を為す不当人事である。
 この森本氏と前任者を、彼が「主な脅威でない」とした中国共産党の軍隊から見れば、どう見えるか。
 前任者はアホで何も分かっていないから「何をするか、どう出てくるか分からない」、しかし、森本は「確信的に集団的自衛権を行使しない」、従って、森本が大臣でいる限り意識的に日本を縛っているので、「南シナ海東シナ海で従来以上に傍若無人に振る舞っても日本は手出ししてこない」と安堵する。

 以上が、野田内閣における森本敏防衛大臣人事の評価である。
 国民は、「その実アホ」である森本という人物が、民主党つまり左翼の防衛大臣であることの危険性を深く自覚し注視すべきだ。
 森本氏も、こういう評価を甘んじて受けるべきであろう。
 「一見賢こでその実アホ」の総理大臣の閣僚に喜々としてなったのであるから。
 アホな大将敵より恐い、というその「アホな大将」の手下になった以上、歴史が下す汚名は覚悟すべきである。

 本年結成されるべき新党は、以上の全ての馬鹿馬鹿しい惰性の桎梏を見事に解き放った、文字通りの新党である。





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