いつものことだが、鳩山由紀夫 がまた馬鹿発言をやらかした。森本敏氏の防衛大臣就任を指して、「ミサイルのスイッチを入れる権限を有する方が選挙の洗礼を経ないでよいのか。」と云ったのだ。シビリアンコントロール上の疑義があるとして、懸念を示したそうだ。何が云いたいのか意図は不明だが、新大臣にイチャモンをつけたわけだ。
そう云えば、昨年、一川元防衛大臣が、自ら国防の素人だと名のりを上げ、「これぞ本当のシビリアンコントロール」だと豪語して、国民から一斉に非難を浴びた。思うに、民主党 の連中は揃いも揃ってシビリアンコントロールなる言葉の意味が分かっていないのではないか。
シビリアンコントロールとは、国家における「戦略上の意思決定は文民の指導者が行う」と云う意味だ。具体的に云えば、よし戦争だ!と決断するのは大統領や首相であり、その命令を受けて初めて軍が動く。このプロセスを示す言葉だ。軍事政権でもなければ当然の話で、特別に有難がる意味はない。
ところがわが国は
しかも酷いことに、自衛隊内部でも「内局」と称する背広組の官僚たちが、軍人を制服組と呼んで見下す習慣まで作った。小役人共が、これぞシビリアンコントロールだと、将兵に向かって顎で指図する。いざとなれば何も出来ない背広組が威張ったところで、軍人たる者、歯牙にもかけないだろうが、専門性が要求される部隊運用や指揮にまで、責任や権限のあいまいな官僚が口を挟み、軍事組織としての機能不全を招く。残念なことだ。
シビリアンコントロールとは、ド素人が軍のトップに立つことでもないし、当選した代議士が軍事的判断を下すことでもない。もう一度云うが、武力を行使すべきと政府が判断し、その命令により軍が動くプロセスを、文民統制と呼ぶのだ。そして震災後の大活躍を思い出せば分かる通り、わが軍は一旦動き出せば、全力で日本国民を守ってくれる自己完結型のプロフェッショナル集団だ。鳩山とか一川みたいな売国政治家連中が何を血迷ってシビリアンコントロールとヌカすとは、ちゃんちゃらおかしい。お前らは黙ってろ!
