バ菅の「自己保身」に怒り沸々…。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










 この人の顔を見ると、忘れかけていた怒りがまた沸々とわいてくる。黙っていてもそうなのに、ご託を並べて言い訳するから余計である。国会の原発事故調査委員会に参考人として出席した菅前首相だ。「国の責任者として事故を止められなかったことを心からおわびする」としながら、中身は自己保身の繰り返しだった。

 反対を振りきって事故翌日に現場を視察した「軽挙妄動」も正当化し、海水注入中止も「責任転嫁」した。四字熟語が出たついでに並べれば「舌先三寸」「厚顔無恥」「我田引水」「支離滅裂」「無為無策」「付和雷同」「迷惑千万」…。そんな当時のダメ責任者ぶりを、なんとか取り繕ろうとしていた。

 責任の所在は一体どこにあるのか、参考人の話は全部バラバラでむなしさだけが残る。国によっては首相が法廷に引っ張り出され、重罪も免れない人災だ。どこか人ごとみたいに答弁した菅前首相がこれで逃げ切るとしたら、とんでもない。嘘をつけば偽証罪に問われる証人喚問でもっと追及してもらいたい。

 自己保身なら野田首相も前首相に負けない。「すべては自分の延命のため」との陰口にも増税一本ヤリだ。30日の小沢元代表との会談は「乾坤一擲。一期一会のつもり」とか。首相も四字熟語が好きらしいが、「一期一会」とは大層で「本当に2度と会わない?」と念押ししたくなる。

それにしても、お互い地球の反対側に住んでいるわけでもなく、同じ党にいて党本部で会うのに、なぜ日程調整に1週間以上もかかるのか。「国民生活が第一」というのなら一刻も早く話し合うべきなのに、国民を愚弄している。顔を見ただけで腹が立つのは菅前首相だけではない。 


                                    (今村忠)