3年ぶり海外ご訪問。
天皇、皇后両陛下は16日、エリザベス女王の在位60年を記念した午餐(昼食)会などの行事に出席するため、政府専用機で英国に向けて出発される。18日にロンドン郊外のウィンザー城で開かれる女王夫妻主催の午餐会と、ロンドンのバッキンガム宮殿でのチャールズ皇太子夫妻主催の晩餐会に出席される予定。滞在中は東日本大震災の際、日本のため尽力した関係者とも懇談し、20日に帰国される。
英国内ではさまざまな記念行事が催されているが、外務省によると、海外各国が関係する行事は18日以外にはほぼなく、午餐会が最高の場にあたるという。
陛下は19歳だった皇太子時代の昭和28年、昭和天皇の名代としてエリザベス女王の戴冠(たいかん)式に出席されている。陛下は11日に宮内庁を通じて発表したご感想で、陛下以外に戴冠式に出た中で今回午餐会に臨むのは「ベルギーの現国王アルベール二世陛下お一方と聞いています」とし、これまでに国内外で会った王族らと「旧交を温めることも楽しみにしています」とつづられた。
両陛下で海外を訪問されるのは、平成21年7月のカナダ、米ハワイ以来約3年ぶり。宮内庁によると、陛下は皇太子時代も含めると、過去7回女王と会われているという。