【皇室ウイークリー】(229) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









陛下の喜寿お祝い、1年半遅れできょう開催 

英国行きで陛下「お忙しい5月」に





天皇陛下の喜寿(77歳)をお祝いする内宴(昼食会)が、きょう28日に皇太子ご一家がお住まいの東宮御所で開かれる。宮内庁によると、内宴は両陛下の長男、次男、長女である皇太子さま、秋篠宮さま、黒田清子さんの各ご夫妻が6人で企画、主催された。会では、陛下のお好きな琉球舞踊もご覧になるという。

 陛下は平成22年12月23日に喜寿を迎えられており、約1年半を経ての開催となる。当初は昨年5月に行うことで準備が進められていたが、東日本大震災で延期された。

 両陛下をはじめ、皇太子ご一家、秋篠宮ご夫妻と長女の眞子さま、次女の佳子さま、常陸宮ご夫妻、三笠宮さま、寛仁親王殿下の長女の彬子さま、高円宮妃久子さま、長女の承子さま、次女の典子さま、三女の絢子さまが出席されるほか、元皇族、ご親族も出席。50人規模のにぎやかな会になるという。就学していないため、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまはお出にならない。

 「(皇太子ご夫妻は)よい会になるよう、いろいろと心を配って準備をしておられます」(宮内庁の小町恭士東宮大夫)という。

 また、皇太子妃雅子さまは26日、皇太子さまと一緒に宮内庁の新規採用職員のご会釈に臨まれた。雅子さまがこの行事に同席されたのは3年ぶりとなった。

 天皇、皇后両陛下は26日、開業を5月22日に控える東京都墨田区の東京スカイツリー(高さ634メートル)を視察された。両陛下は2カ所ある展望台のうち、高い方の第2展望台「天望回廊」までエレベーターで上がり、地上450メートルからの眺望を楽しまれた。

あいにくの曇り空となったが、陛下が手すりをつかみ、身を乗り出して外をご覧になるしぐさもみられた。建設に携わった建設会社の幹部には、「ご苦労さまでした。事故もなくて」「(建設中に)ちょうど震災があったから、ずいぶん心配されたんでしょうね」などと言葉をかけ、建設中のスカイツリーでの揺れは非常に大きかったものの、作業員らにけが人が出なかったことを聞くと、「本当によかったですね」と話された。

 両陛下は27日には、東京都千代田区の憲政記念館で開かれた「第6回みどりの式典」に出席された。陛下は、皇居・御所に戻ると、直後の午後6時すぎから、宮内庁病院で診察を受けられた。宮内庁関係者によると、即位60年を迎えたエリザベス女王の祝賀行事出席のため、5月に皇后さまと英国を訪問されるのを前に、陛下の回復基調を最終チェックすることが目的で、医師団は「訪英は可能」とする見解に至ったという。

 27日には、両陛下で5月に1泊2日の日程で仙台市を訪問されることも発表された。順調にいけば、5月は英国に加え、両陛下は12、13日に仙台を訪問される。両陛下が毎年出席される全国植樹祭も山口市で27日に予定されており、両陛下にとって大変お忙しい月となりそうだ。

 桂宮さまは23日、東京大学医学部付属病院(東京都文京区)の集中治療室(ICU)から、一般病棟に戻られた。宮内庁が発表した。

 桂宮さまは感染症の疑いがあるとして13日にご入院。16日夕から高熱を出し、脱水症状や一時的な不整脈もあったことから、17日にICUに入られていた。


各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮ご夫妻は23日、上野の森美術館(東京都台東区)で第20回「和展」を鑑賞された。

 24日には明治記念館(東京都港区)で「第21回地球環境大賞」関係者との懇談、授賞式、レセプションに臨まれた。

 授賞式で秋篠宮さまは、東日本大震災や豪雨災害、暴風雨など、最近大きな影響を及ぼした自然災害について触れ、「地球環境に関わる問題を考えるとき、保全とともに、自然災害についての意識を一層高めつつ、人類が自然と共存していく必要性を強く感じます」とお言葉を述べられた。

 紀子さまは26日、ホテルニューオータニ東京(東京都千代田区)で「第24回SIGA(SSEAYPインターナショナル総会)」の歓迎レセプションに出席された。

 常陸宮さまは27日、上野の森美術館で「第30回上野の森美術館大賞展」授賞式とレセプションに臨まれた。

 常陸宮妃華子さまは「日本いけばな芸術協会創立45周年記念式典」などのため、24、25の両日、大阪府を訪問された。

 高円宮妃久子さまは22日、高島屋東京店(東京都中央区)で、「大和円照寺 山村御流いけばな展」を鑑賞された。

 26日、アイデムフォトギャラリー「シリウス」(東京都新宿区)で、国境なき子どもたち写真展2012「岩手 この空の下、明日への道を探して」オープニングレセプションに臨まれた。



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                  「みどりの式典」のレセプションで乾杯される天皇、皇后両陛下

                  =27日午後5時2分、東京都千代田区の憲政記念館(代表撮影)