成人病検診で医者が指摘する血圧やコレステロールや中性脂肪の基準値に然したる意味はない。医学的見地による理想の数値だが、健康状態は個人差が激しいし男女差や年齢差もあって、単純な数値化など出来ない。生活環境や地域特性もあるし、気分や感情も影響するから、信頼出来る統計調査も成り立たない。根拠らしい根拠はないが、基準は基準だと云うような、実にいい加減な話だ。
この基準値が徐々に下がっていて、例えば血圧なら、かって上160/下100mmHgくらいが目安だったのに、140/90にまで下がり、ついには135/85まで下げるよう指導が始まった。総コレステロール値もかっては欧米同様、260~270mg/dlだったが、日本動脈硬化 学会の推奨に従って、220まで下げられた。何のことはない。病気のない健康な人まで基準ひとつで治療の対象になってしまった。
これ全て金儲けのためだ。病人が増えれば製薬会社は売上が伸びるし、医者は診療報酬 で儲かる。もっともらしい説明で診断基準を下げる臨床学会には製薬会社がどんと 寄付を出す。おいおい厚生省は何をしている、と怒っても駄目だ。天下り 先を確保するなど、医学界、製薬業界とグルだ。まさに官学業の醜い癒着なのだ。
さらに云うなら、基準を下げれば全員が病気持ちの範疇に入る高齢者は、自己負担する医療費が極端に少ないから、医者の奨めに嬉々として従う。ひと言で云うなら、医者や製薬会社にとって年寄りはいいカモだ。もっとも血圧やコレステロールを薬で無理矢理下げると、軽くても目眩や記憶障害などの副作用があり得るし、癌の発症率が上がると云う説もある。ご年配の皆さんは、充分お気をつけ頂き度い。
さて放射能の話だ。政府がとんでもなく低い基準値を押し付けるため、福島の人々が自宅に帰ることも出来ず、悲惨な目にあっている。今春、食品の放射能基準を大幅に下げたため、商売にならぬと、農漁業関係者から悲鳴が上がる。安全で安価なエネルギーを供給する原発に対し、無用の恐怖感まで抱かせる。年間20msvなどと云う無根拠な数値基準は、究極の愚策だ。放射線医学会の世界的権威、例えば英オックスフォード大学のアリソン名誉教授の勧告に従い、月間100msv、年間1200msvまで許容範囲を引き上げれば、震災復興も景気 回復もどんどん進むのにと残念でならない。
ここまで読んだ人は、あれ、こいつは何が云いたいのだろうと首を傾げるかも知れない。なぜなら、血圧やコレステロールは官学業の醜い癒着が金儲けに走る図式だ。でも放射能基準値は全く金儲けに結びついていないじゃないかと。
そうなのだ。放射能基準を低くすると、除染を進める土木業者や放射能検知器の製造者は得をするかも知れないが、例えば火力発電用石油輸入の増加分だけでも年間4兆円もの国家的損失を生む。みんな損するじゃないか、みたいに思う。ところがどっこい、ちゃんと儲けを得る連中がいるのだ。
それが周辺の敵国、即ち支那であり北朝鮮であり韓国でありロシアだ。わが国が経済力を失い弱体化することは、彼らにとって確かな利益となる。日本の敗北は彼らの勝利だ。早く云えば、特亜プラス露の「外国勢力」と国内に巣食う「反日左翼勢力」と帰化人ばかりの「民主党 政府」ががっちり鉄のトライアングルを組んで、わが国を破綻させようと企んでいるのだ。これは怖い。怖さは、成人病対策における官学業の比ではない。