心底悲しい・・・。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









【40×40】河添恵子 へなちょこ日本。





北朝鮮の新体制が世界に打って出た“最高難度のギャンブル”は、あっけない幕切れだった。そして昨年、未曽有の大震災を人災に変えたわが政府、今回はアバウトとはいえ予告された隣国の暴発に対しても、機能不全に陥った。有事に即応できない、不埒(ふらち)な国家体制であることが世界にバレてしまった。

 軍備拡大に邁進(まいしん)する中国、胡錦濤国家主席の「発射の中止を呼びかけている」なんて口先だけ。日米共同での迎撃ミサイル体制に関する情報収集や米韓両軍の活動の監視など“漁夫の利”を狙っていたはずだ。ロシアも同じようなもの。と同時にへなちょこ日本に大失笑? 心底悲しく情けない。

 さて、新潟はまだ覚醒しないのだろうか? 中国が総領事館の移転・拡大のために、新潟県庁からほど近い新潟市中央区の信濃川沿いの約5千坪(約1万5千平方メートル)を購入した件のことだ。巨大な敷地には、業務棟、領事公邸、100人が宿泊可能な宿舎(工作員養成所?)が建つそうだ。

新潟は日中国交正常化を実現させた田中角栄元首相のおひざ元、県庁内は、媚中(びちゅう)派が大多数を占め、地元財界関係者も「中国との交流深化で、経済を浮上させよう」と前のめり状態だという。

 が、中国は北朝鮮の金体制-先軍政治を支持し続け、ミサイル発射予告に対する日米韓の反応に警戒すら示し、拉致被害者の奪還に協力することもなく、金正恩氏が朝鮮労働党第1書記に就任した際には「祝電」を送る友好国なのだ。

 さらに県知事・市長による新潟州(新潟都)構想では「地方活性化、地域対策事業」と称し、北東アジア(中国・韓国・ロシア・北朝鮮)に開放し、外国人を積極的に受け入れる腹づもりらしい。

 日本海の対岸は、中国が借地する北朝鮮の羅津港だ。新潟は脱北者や工作員、労働者、覚醒剤、偽ブランドなどが入り込む拠点=中国の港、となって腐敗する道をたどっていくのだろうか?


(ノンフィクション作家)