【陛下心臓手術】
「書物はいつから」皇太子殿下もお見舞い。
天皇陛下は、心臓の冠動脈バイパス手術から一夜明けた19日朝、入院先の東京大学医学部付属病院(東京都文京区)の集中治療室(ICU)で水を飲むなど順調に回復されている。宮内庁によると、朝には医師に「書物はいつから読んでいいのですか」と尋ねられたという。
東大と順天堂大の合同チームは18日の手術後の記者会見で、最も注意することとして飲食物が肺に入って起きる誤(ご)嚥(えん)性肺炎を挙げていたが、陛下が水を飲まれたことで飲食物を飲み込む力が戻っていることが確認された。陛下はベッドで体を動かすこともされたという。
午後2時前には、皇后さまがお見舞いされた。午後4時半ごろには、皇太子さまと秋篠宮さまが病院を訪れ、ご一緒に医師の説明を受けた後、ICUの陛下と短時間、面会された。
医師団は術後の会見で、陛下が20日に病室に戻られ、退院まで2週間程度かかる見通しを示している。
天皇陛下のお見舞いを終え、東大病院を出られる皇后さま=19日午後、東京都文京区(桐原正道撮影)
天皇陛下のお見舞いのため、東大病院に入られる皇太子さま=19日午後、東京都文京区(桐原正道撮影)
天皇陛下のお見舞いを終えて東大病院を出られる秋篠宮さま=19日午後、東京都文京区(桐原正道撮影)
天皇陛下の手術で、記帳に向かう人たち=19日午前、皇居(桐原正道撮影)