野田の施政方針演説 がはじまった。
「第180回国会の開会に当たり、日本が抱える諸課題と野田内閣の基本方針について、謹んで申し上げます。昨年9月、野田内閣は鳩山、菅に続く売国政権の総仕上げとして誕生いたしました。『日本解体元年』となるべき本年、私は、何よりも、国政の重要課題を先送りしてきた『決められない政治』を維持し、未来永劫、全て先送りすることをお約束します。」
ななな何を云いだしたのだ。野田め、ふざけるな!自民党 議員が血相を変えて立ち上がった。もちろん、民主党 議員にも困惑が広がった。どうしたんだ、野田さん。余りにも正直すぎるぞ。気でも狂ったか。
「『与野党が信頼関係の上に立ってよく話し合い、結論を出し、国政を動かしていくこと』これは、4年前、福田の間抜け親父がこの演壇でヌカした妄言であります。それ以降も、宿年の課題は残されたまま年々深刻さを増していますが、『国民に対する政治の責任』を果たすつもりなど」一瞬、間を置いて、吐き捨てるように云った。
居並ぶ民主党 議員から万雷の拍手が起きた。そうだ、そうだ。何が国民に対する責任だ。俺達に投票した馬鹿国民の自業自得だ。ざまあみやがれ。ぶわははは。ぎゃははは。
演説は続く。
「野田内閣がやらないことは明らかです。大震災からの復旧・復興、原発事故との戦い、日本経済の再生です。この大きな課題を全力で阻止し、憎き日本を奈落の底に叩き落とすのであります。」
ここで左手を添えてコップの水を飲み干すと、さらに強い口調で語り出す。
「社会保障 と税の一体改革も、同様です。われわれ同胞のために生活保護などの社会保障 制度を拡充しつつ、日本人の税負担を大幅に増やします。今こそ日帝に対し、植民地支配の贖罪を求めようではありませんか!」
この言葉を聴いた民主党 の席は歓喜と興奮のるつぼに達した。一部の議員は日章旗に火をつけて燃やしだし、チマチョゴリの女性議員が謝罪しろ、補償しろと慰安婦の嘘をわめき出した。
「日本経済を萎縮させGDP を低下させれば、着実に日本の軍事力は低下するのです。既に防衛費の大半は人件費に消えており、装備や弾薬の補充もままなりません。日本列島をわが同胞が占領する日は近いのであるニダ!」
野田が野太い声で叫ぶと、あいごー!と、多くの民主議員が感極まって泣き出した。北朝鮮 や韓国の小旗を振っている連中までいる。驚いたことに野党席にも同調して万歳する議員が表れ始めた。
「がんばっぺ、福島。まげねど、宮城。がんばっぺし、岩手。そして、がんばろう、日本。と口先では云うものの、復興する気は全くありません。する気があればとっくにやっとるニダ!げへ、げへ、げへへへへへへ」
下卑た顔で笑い出した野田の目は宙を彷徨っている。口の端から汚いよだれが垂れている。民主党 席からアリランコリランの合唱が聞こえてきた。
このあと野田の演説は延々と続いたが、何を云ったのかさっぱりわからない。途中から朝鮮語になってしまったのである。