一川防衛相が国会で滅多打ちになっている。連日、野党の精鋭たちの猛攻撃が続き、足元がふらふらだ。にもかかわらず、本人は全くの無防備だ。防御の構えもとらないし反撃の様子もない。両手をだらりとさげてリング上に立ってるだけだ。異様に打たれ強いのかも知れない。そうだ。きっと、これはノーガード戦法だ。
もうひとり滅多打ちになっているのが、山岡消費者担当相兼国家公安委員長だ。但しダメージは少ないようだ。質問をひょいひょいとかわして嘘をつき、実に堂々と言逃ればかりを連発する。隙を見て頭突きもするし、肘打ちもある。下半身攻撃すら辞さない。苦しくなるとひたすらクリンチだ。とにかく汚い手をいろいろ使う。さすがマルチと呼ばれる試合巧者だ。
仮にノーガード一川とマルチ山岡のふたりが問責決議 No.1を争うとすれば、これまでの経歴から見てマルチ だと思い込んでいた。長年に亘る犯罪的な政治活動 から察して、マルチが先にクビになると云う意味だ。ところがここに来て、勝敗の行方は混沌とし出した。とにかく一川がひたすら打たれるのだ。これじゃパンチドランカーになってしまう。
そろそろ限界に来ているようにも見えるし、このまま一川が野田内閣初の問責チャンピオンになるのか。あるいは過去の実績と悪の知名度が味方して、順当に山岡がチャンピオンになるのか。案外、一川のクロスカウンターが炸裂して、ダブル ノックアウトの可能性もある。
ところで一川と山岡がそろってマットに沈んだ場合、野田はどうなるか。野党は任命権者としての責任を追求するだろう。野田は攻められてリングの隅にへたりこむのがオチだ。髪の毛なんぞ真っ白になって「燃え尽きたぜ」なんて云うかも知れない。
まさに「あしたのドジョー 」だ。