【皇室ウイークリー】(208) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









天皇陛下、食欲がご回復。
久々ご公務の雅子さま、秋篠宮さまお祝いにもご出席。






 今週は11月6日に入院し、24日に退院した天皇陛下が、10月29日から31日までの鳥取県訪問(海づくり大会)以来、久々に皇居外での公務に臨まれた。

 11月29日午前、東京都港区のニッショーホールを皇后さまと訪れたもので、「東日本大震災消防殉職者等全国慰霊祭」に臨席された。退院後に陛下が公務をされるのは、これが初めてとなった。宮内庁によると、「殉職者の冥福を祈りたい」という強い思いをお持ちだったという。

 両陛下は参列者と黙祷した後、祭壇に花を供え、東日本大震災に伴う消防活動などで死亡した殉職者を慰霊された。久々の公務であることを勘案し、会場にいらっしゃった時間は10分あまりにとどまった。

 両陛下は式に最後まで臨席しなかったため、遺族代表の言葉を聞かずに会場を出られることになった。側近によると、皇居に帰るとその内容をぜひ知りたい、という意向を両陛下が示されたため、会場で読まれた原稿が取り寄せられたという。

 陛下は退院後、日中の温かい時間には、時間が許す限り、御所の周りを散策されているという。11月30日に陛下に会った側近によると、せきはなく、食欲が少し出てこられているそうだ。

 順調に回復されているのは間違いないが、宮内庁は現在、数日前になるまで陛下が臨まれる公務の日程を発表していない。皇太子さまによる国事行為臨時代行も続いており、陛下の体調が万全になるのを慎重に見極めるため、「全面復帰」は急がない方針のようだ。

 両陛下は2日には、皇居内の三の丸尚蔵館で開催中の展覧会「幻の室内装飾-明治宮殿の再現を試みる」を鑑賞された。

 明治宮殿は明治21年に完成。行事などが行われた表宮殿と天皇、皇后の住まいだった奥宮殿で構成されていたが、昭和20年5月に戦災で焼失した。会場には明治宮殿を彩った衝立や花瓶などが展示。両陛下は当時の写真と展示物を見比べながら、興味深くご覧になっていた。

表宮殿で最も華やかだったという「千種の間」について、陛下は、戦時中に、真珠湾攻撃など戦争の絵が展示される機会があり、そのときに「千種の間」を訪れた記憶がある、と語られた。「(宮殿にあった)急な階段は覚えている」と懐かしそうに話された。

 陛下はまた、昭和天皇、香淳皇后の住まいだった奥宮殿の間取り図を見ながら皇后さまに「住んでいたのがここでしょう」、「ここの廊下に魚の標本が並べてあってよく見ました」「この先に義宮(常陸宮様)御殿があってね」と熱心に説明されていた。

 一方、11月30日の秋篠宮さまの46歳のお誕生日では、夜に元赤坂の秋篠宮邸で恒例の食事会が開かれた。宮内庁関係者によると、陛下は姿をお見せにならなかったが、皇后さまと皇太子さまが出席され、雅子さまも部分的に同席されたという。紀子さまのご両親も出席した。

 誕生日を前にした記者会見で秋篠宮さまが「皇太子同妃両殿下のところとの交流については、残念ながらそれほど多くはありません」と話されたことが週刊誌で取り上げられているが、この日は「交流」があったようだ。

 雅子さまは28日には、久々に対外的な「公務」をされた。お住まいの東宮御所で、日本を離れるベトナムの大使夫妻を皇太子さまと接見したもので、宮内庁によると、雅子さまが皇室の方々や宮内庁関係者以外と会う公的な仕事に臨まれたのは、東日本大震災で被災した岩手県大船渡市などを8月5日に訪問して以来、約4カ月ぶりとなった。

宮内庁の小町恭士東宮大夫は2日の定例会見で、皇太子さまが平成21年2月にベトナムを訪問された際、大使が全日程に同行した縁があり、雅子さまも大使夫人をよくご存じだったと説明した。

 皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまは1日、10歳の誕生日を迎えられた。この日は午後4時10分すぎ、皇太子ご夫妻とともに皇居・御所を訪れ、両陛下にあいさつをされた愛子さま。半蔵門から入る際には、にこやかな表情を浮かべられていた。

 皇太子ご一家が皇居におられた時間は30分ほど。会見で小町氏は、あいさつの具体的なやり取りは明かさなかったが、「両陛下から温かいお言葉をいただき、3殿下は大変感謝されていた」とした。

 学習院初等科4年生に進級してから、授業では英語が新たに加わり、簡単な会話を学んでいるほか、アルファベットを丁寧に書くように心がけられているという。6月からは管弦学部に入部し、チェロパートの一員として、平日の朝や放課後、土曜日のレッスンに熱心に通われている。

 最近は百人一首を覚え始め、楽しそうに暗唱されている。百人一首といえば、両陛下も皇太子時代にご家族だけでなく、職員を交えて楽しまれていたというエピソードがあり、来年の正月は、愛子さまも両陛下やご家族と、カルタ遊びを楽しまれるのかもしれない。

 運動は学校の休み時間にサッカーやドッヂボールをし、東宮御所では縄跳びや職員らと野球をされることもあるそうで、小町氏は「毎日生き生きとお過ごしのようです」と愛子さまの近況を表現した。

東日本大震災に対する愛子さまのご様子も明らかになった。震災1カ月の節目の日には、ご夫妻とは別の部屋で、お世話役の職員とともに黙祷をされたという。今年4月に行われた野村一成東宮大夫(当時)の定例会見では、愛子さまがご自身で「日程」をつけていて、4月11日には「黙祷」と書かれていたことが明らかにされていた。

 また、震災以降、節電・節水に積極的に取り組み、特にお風呂では、洗面器にどれくらいの湯を入れるというふうに自分なりに決めて、無駄遣いをしないように工夫されているという。

 11月1~5日にかけてマイコプラズマ肺炎の疑いで東大病院に入院したことについては、レントゲン撮影など一つ一つが初めての経験となり、印象に残られたそうだ。

 


各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮ご夫妻と長女の眞子さまは11月29日、新浜鴨場(千葉県市川市)で、外交団鴨場接待に臨まれた。眞子さまはブータン国王夫妻を招いた宮中晩餐会に続き、成年皇族として2回目の公務に臨まれた。

 秋篠宮さまは12月1日、愛知県を日帰りでご訪問。山階鳥類研究所中部・名古屋地区賛助会員の集いに臨まれた。

 秋篠宮妃紀子さまは11月28日、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で、日本中近東アフリカ婦人会第16回チャリティーバザーに臨まれた。

 秋篠宮さまは30日、46歳の誕生日を迎えられた。

 常陸宮妃華子さまは27日、東京プリンスホテル(東京都港区)で、日本動物福祉協会主催「第52回動物愛護の作文コンテスト入賞者表彰式」に臨まれた。12月1日には、コロンビア大使公邸(東京都品川区)で、日本・ラテンアメリカ婦人協会主催ラテンアメリカ料理賞味会に出席された。

常陸宮さまは11月28日、76歳の誕生日を迎えられた。

 三笠宮さまは12月2日、96歳の誕生日を迎えられた。

 寛仁親王殿下は11月27日、品川プリンスホテルアネックスタワー(東京都港区)で、第45回宮様チャリティーボウリング大会に臨まれた。12月2日、東京国際展示場(東京都江東区)で、第42回東京モーターショー2011開会式に臨まれた。

 寛仁親王殿下の長女、彬子さまは11月30日、帝国ホテル(東京都千代田区)で、日英協会年次晩餐会に臨まれた。

 高円宮妃久子さまは26日、よみうりホール(東京都千代田区)で、高円宮杯第63回全日本中学校英語弁論大会決勝大会と、同大会記念レセプションに臨まれた。27日には、国立霞ヶ丘競技場(東京都新宿区)で、2012ロンドン五輪男子サッカーアジア最終予選U-22日本代表対U-22シリア代表を観戦された。28日、オランダ大使館(東京都港区)で、日本アジア協会講演会と懇親会に臨まれた。





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     美術展「幻の室内装飾-明治宮殿の再現を試みる」の作品をご覧になる天皇、皇后両陛下

                    =11年12月2日午前、皇居・東御苑の三の丸尚蔵館(代表撮影)



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              46歳の誕生日を前に記念写真に納まる秋篠宮さまとご一家

                     =11年11月18日、東京・元赤坂(宮内庁提供)



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               皇太子ご夫妻と積み木を楽しまれる愛子さま

               =11年11月23日、東京・元赤坂の東宮御所(宮内庁提供)











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