家族会・救う会・拉致議連は、12月10日(土)東京・都市センターホテル
で、「拉致被害者はなぜ生きていると言えるのか」をテーマに国際セミナーを開催します。以下はその概要です。
■12/10国際セミナー「拉致被害者はなぜ生きていると言えるのか」開催
◆国際セミナー概要
家族会・救う会は今年、「生きているのになぜ助けられない!」というスローガンで活動してきましたが、その根拠となる「なぜ生きていると言えるのか」をテーマに、下記により拉致議連とともに国際セミナーを開催し、西岡力救う会会長等専門家が報告します。
また、韓国では今年、韓国人拉致被害者申淑子(シン・スクチャ)さんが、
「統営(トンヨン)の娘」として、日本における横田めぐみさんのようなシンボルとして関心が急浮上し、韓国民に北朝鮮の本質を正確に伝える新たなきっかけになるだろうと言われています。併せて朝鮮戦争時の拉致問題、戦後の拉致問題も大きく報道されました。
この国際セミナーでは、申淑子さんの夫の呉吉男(オ・ギルナム)さんと共に救出運動を行っている金美英(キム・ミヨン)前韓東大学教授を招聘します。
なお、呉吉男さんは経済学を専攻する学者(博士)で、ドイツ留学中の1985年に北朝鮮にだまされて家族とともに北朝鮮に入国しました。しかし、1986年に、ドイツで韓国人を拉致するよう指令された時、妻の申淑子さんは、「私たちはこうなってしまったが、他人を巻き込んではならない」と、拉致された夫が拉致に加担させられることに反対し、夫だけでも脱出させようとしました。呉吉男氏は北朝鮮から西ドイツに入国する途中、コペンハーゲンで工作員を振り切って脱出しました。後に、北朝鮮の燿徳(ヨドク)収容所から脱北した人が、申淑子さんと二人の娘を見たと証言しています。
また、脱北者で、元北朝鮮統一戦線部の幹部の張哲賢(チャン・チョルヒョン)氏を招聘します。北朝鮮の工作機関の内情について最も詳しく知る脱北者です。2002年9月の日朝首脳会談前に、金正日が拉致を行った工作機関等の幹部を集め、それぞれ何人拉致したか等を聞き取り対応を協議しています。同氏は、その時北朝鮮がどのような協議を行ったかにも詳しい人です。
以上
■韓国人拉致被害者・申淑子さんが救出運動のシンボルに
韓国では今、拉致被害者・申淑子(シン・スクチャ)さんが、「統営の娘」として、日本における横田めぐみさんのようなシンボルとして関心が急浮上し、韓国民に北朝鮮による拉致の深刻さを正確に伝えるきっかけになるだろうと注目されています。
今年に入り、大学生らが政治犯収容所の写真展を韓国全土で開催したことなどが起爆剤となり、申淑子さんの故郷である慶尚南道統営の宗教関係者や母校の同級生を中心に救出運動が始まりました。申淑子さんの気高い人格が伝わるにつれ、運動は全国規模に拡大し、国会議員や韓国政府も動き始めました。
申淑子さんは看護師としてドイツに派遣され、同じくドイツで経済学を勉強していた呉吉男(オ・ギルナム)さんと結婚して、二人の子ども(恵媛、圭媛の姉妹)に恵まれ、温かい家庭を築いていました。
1985年に博士号を取得した呉吉男さんは、その年12月、教授のポストを与えるという北朝鮮工作員にだまされて、妻の反対にもかかわらず家族を連れて北朝鮮に行きました。一家は3か月間、招待所で洗脳教育を受けさせられ、呉博士は86年6月から11月まで韓国向け偽装宣伝放送『救国の声』の放送要員として働かされた上、ドイツに留学している二人の韓国人を拉致してくるよう指令を受けました。
ドイツに向かうことになった夫に申淑子さんは、「他の韓国人を北朝鮮に誘いこむような汚らわしいことだけは絶対しないで」、「あなたがまず脱出し、私たちを助け出して」と話しました。
呉博士は、ドイツに向かう途中、デンマークのコペンハーゲン空港で劇的に脱出し、西ドイツで、妻と二人の娘の救出運動を開始しました。
北朝鮮当局は、91年、作曲家・尹伊桑氏を使い、申淑子さんと娘たちの肉声を録音したテープと収容所で撮った写真を呉博士に渡し、再び平壌に行くよう強要しました。著名な作曲家である尹伊桑氏は呉博士に北朝鮮行きを勧めるなど事実上、北朝鮮の工作員として活動しました。
(写真1枚を救う会ホームページに掲載)
呉博士は94年に韓国に帰国して、「罪多き夫、醜い父親です」と懺悔しながら救出運動を続けています。これまで、耀徳収容所からの脱北者たちによって、99年までは申さん母子が生きていたとの証言が伝えられていましたが、その後12年ぶりに、改めて生存しているという間接情報が報じられました。
以上
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■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
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担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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