【書評】『国想い 夢紡ぎ』中山恭子著
日本の未来はどうあるべきなのか。日本という国の歴史、文化的特質を踏まえ、今後日本が進むべき道を示した。
著者は内閣官房参与として拉致問題解決に取り組んだことで知られる中山恭子氏。現在は参院議員として活躍する著者は、日本の未来像として「文化のプラットホーム」を提言する。歴史的に海外の文化を吸収しながら、決して固有の文化を失わなかった日本。その柔軟性に着目し、世界の文化が出合う場を日本に創設し、日本の活力を高めることを呼びかける。
未来に向け、何より必要なのが自国への誇りということに気づかされる。先の見えない時代である今だからこそ、ぜひ読んでおきたい本だ。
(万葉舎・1680円)