(宮内庁発表分/16日・水)
【午前】
皇后さま 東京大学医学部付属病院(東京都文京区)お見舞い、のち皇居・御所へお戻り
皇后さま ブータン国王夫妻=国賓=ごあいさつ
(東京都港区・迎賓館赤坂離宮)
【午後】
皇后さま 勤労奉仕団ごあいさつ(皇居・窓明館)
【夜】
皇后さま 東大病院お見舞い、のち御所へお戻り
「国民総幸福量」振りまくイケメン国王。晩餐会、
眞子さまもご出席。
国賓として初来日したブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(31)夫妻の歓迎行事と宮中晩餐(ばんさん)会が16日、皇居で行われた。天皇陛下のご入院に伴い、皇太子さまが夫妻を迎えられた。
歓迎行事では、国王とジェツン・ペマ王妃(21)はともに黄色を中心にした鮮やかな民族衣装姿。秋篠宮ご夫妻や野田佳彦首相らがにこやかにあいさつを交わし、国王夫妻は時折両手を合わせて列席者に謝意を示した。
続いて宮殿の「竹の間」で皇太子さまがご会見。国王が震災発生翌日、犠牲者の霊を慰めようと自ら寺院で法要を営んだことに、皇太子さまは感謝の意を述べられた。「国王ご夫妻をお迎えできず、残念に思っています」と天皇陛下のメッセージをお伝えになると、国王は「陛下の速やかなご回復を願っています」と見舞いの言葉を述べた。
宮中晩餐会には野田首相夫妻、秋篠宮ご夫妻と長女の眞子さまらがご出席。眞子さまは成年を迎えてから初のご公務となった。
「訪日は特別な幸福」
ブータンは「国民総幸福量(GNH)」を掲げる国として知られる。皇太子さまは「わが国においても、『国民総幸福量』に学ぶところは大きいと受け止められています。ご訪日を契機に、両国間の交流がますます活発になり、友好関係が一層進展していくことを望んでやみません」と陛下のお言葉を代読された。
国王は「結婚後間もなく、両陛下のお招きにより訪日できたことは特別な名誉、幸福であると申し上げなければなりません」とあいさつした。
今回の訪問は日本とブータンの国交25周年を記念して今年春で調整していたが、その矢先に震災が発生。国王は、3月18日に100万ドル(約8000万円)の義援金を日本に寄付した。
国王夫妻は20日まで日本に滞在。福島県相馬市の小学校や京都市なども訪れる。
皇太子さまは1987(昭和62)年に、秋篠宮ご夫妻も97(平成9)年にそれぞれブータンを公式訪問されている。
皇后さま(中央)は来日中のブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(右)とジェツン・
ペマ王妃(左)にあいさつにされた(ロイター)
ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻を招いた宮中晩さん会で、
乾杯される皇太子さま=16日午後、宮殿・豊明殿(代表撮影)