TPP交渉参加について賛成派と反対派が対立している。賛成派はメリットを正面から論じることなく、とにかくやっちまえとけしかける。方や反対派によるデメリットの説明は、それなりに協定内容を踏まえている。客観的に見れば反対派に歩があるだろう。ちなみに当ブログもTPP交渉参加に反対だ。
但し反対派もいろいろ有って、ちょっと気になるのは一部にかなり感情的な意見が見られることだ。対日攻略のオレンジ作戦とか原爆投下まで引合いに出して、反米気運を盛り上げる論調はおかしい。TPPがアメリカの陰謀だなんて云いがかりだ。
オバマ大統領 にとってのTPP推進は、輸出環境を改善せよとホワイトハウスに圧力をかける大手グローバル企業に対するアピール策だ。経済無策と滅多打ちにされている今だからこそ、再選に向け出身地ハワイ のAPEC で活躍する姿を見せたい。それだけの話だ。
アメリカ には日本を痛めつけようなんて意志はない。わが国に対して陰謀など仕掛けるわけがない。第二次政界大戦で日米が雌雄を決したのは事実だ。でもその前後には太平洋を挟んで、共に友好国として手を携えてきた長い歴史がある。誰が見たって日米は互いに重要なパートナーであり、トモダチだ。
もちろん、TPPは大手グローバル企業の要望がベースになっているから、おいおいアメリカ だけが儲かるじゃないかと云う要素が沢山ある。ビジネス界の云い分だから、他国の文化や事情を無視した身勝手な印象も否めない。確かにわが国がひょっこり参加すると、大損しそうな危険な匂いがする。
でも怖いのはアメリカ じゃない。本当に怖いのは野田民主党 だ。野田BKD政権では、協定内容から危険な条項を外す交渉や、逆に日本企業がより儲けるためのルール作りの提案など、絶対に無理だ。そもそも情報を隠匿し、国民的論議すら拒否するのだから、何を交渉すべきか分かっていない。ただ土下座するだけだ。そこが一番の問題だ。
つい先日の訪韓を思い出せばいい。野田のコソコソやることは常に国益を毀損する。TPPを悪用して故意に日本を弱体化させ、特亜を喜ばせる可能性が充分にある。交渉参加に反対せざるを得ない。
わが国の立場を考えれば、日米の経済協力関係をより緊密にすることには賛成だ。日米両国の存在の大きさから、当然、周辺アジア太平洋地域の国々とも密接な関連性がある。確固たる経済圏の確立は、日米軍事同盟関係の実効性強化と同じくらいに重要だ。
今、われわれ日本人がすべきはただひとつ。建設的な日米間の協議が出来る新政権を、わが国に誕生させることだ。早くBKD内閣を打倒しよう。