めぐみさんと生年月日など一致の女性、
05年平壌市民名簿に 韓国誌報道
【ソウル=加藤達也】
7日に発売される韓国誌「週刊朝鮮」が、独自に入手した平壌市民の名簿の中に、日本人拉致被害者の横田めぐみさん=当時(13)=と生年月日や家族の氏名が一致する女性がいると報じていることが分かった。
週刊朝鮮によると、この名簿は「平壌市民280万人の身上資料」。北朝鮮の秘密警察、国家安全保衛部が2002年ごろから収集したデータを基に05年に作成したとされる。
05年当時、平壌市内には横田さんと同じ生年月日の女性が約90人存在。そのうち「ハン・ヨンエ」という女性は夫の氏名が「キム・ヨンナム」で、金日成総合大学に通う「キム・ウンギョン(ヘギョン)」という娘と同居していたことを示す記載があったという。
06年に実施したDNA型鑑定で日韓両政府は、横田さんの夫は韓国人拉致被害者、金(キム)英男(ヨンナム)氏の可能性が高いと結論づけている。また娘のキム・ウンギョンさんは金日成総合大学に通っていたことも分かっている。
名簿に掲載された「ハン・ヨンエ」という氏名は北朝鮮が公表した横田さんの朝鮮名と異なり、血液型も一致していないなど整合しない部分もある。しかし、週刊朝鮮は、この女性が横田さんであると推定している。
北朝鮮は横田さんが1994年に死亡したと一貫して主張。04年には日本側に「遺骨」を提出したが、DNA型鑑定で横田さんとは別人-との結果が出ている。
韓国誌「週刊朝鮮」の7日発売号(共同)
