中山成彬オフィシャルブログ立て直そう日本~この国を守る覚悟を~ より。
兵庫県三木市のマスターズG.Cで行われていた女子プロゴルフのマスターズG.Cレディース大会で、大山志保ちゃんがプレーオフ3ホール目で米のポーラ・クリ―マーを下し、3年ぶりにツアー優勝を飾った。先日まで、2打差の3位に付けていたので、もしやとは思っていたが、見事優勝を果たし我がことのようにうれしい。心からお祝いを申し上げます。
志保ちゃんは、熊本中央女子高にゴルフ留学し、2年生で日本女子アマで優勝した時からずっと注目し、応援してきた。志保ちゃんの両親は、私と同じ宮崎県小林市の出身で、お父さんのお兄さんには私の西小林地区の後援会長を務めていただいていた。
お父さんとの出会いも懐かしい思い出だ。ある寒い冬の夜、私は飲み屋から出てタクシーを拾おうと通りかかった個人タクシーに手を上げて乗り込んだ。「寒いですね」と声をかけたら「山は雪ですよ」と答えがあった。あれ!と思って「諸県(もろかた)の出身ですか」と聞いたら「そうです」。「もしかして小林の出身ですか」と尋ねたら「そうです」。「もしかして大山さんではありませんか」と聞いたら「えっ」と言って後ろを振り返られた。(寒い時、山は雪だと言うのは、霧島山の麓の人達に多い)
志保ちゃんのお父さんが宮崎市で個人タクシーの運転手をしているとは聞いていた。実は志保ちゃんが女子アマに優勝した時、思い立ってお祝いの電話をかけた。その時のお父さんの声をなんとなく覚えていたからだ。
彼女はその後、日本大学に進み、プロを目指した。私は、応援団のつもりで、ある人を紹介し、志保ちゃんのスポンサーになってもらった。二年ぐらい過ぎた時だっただろうか、突然お父さんから電話があり、「志保がプロテストに合格したから、もう支援はご遠慮したい」という事だった。プロ選手の苦労を知っている私は、「これから賞金を稼ぐまでにはまだ大変だと思うから、ご厚意を受けたらどうか」と説得したが、「いや、もうこれからは志保は1人で頑張らなければなりません」とかたくなに拒否された。そのいさぎ良さと覚悟の程に大山家の家風を感じ、感銘を覚えた。
プロ転向後着実に実力を付け、2006年、賞金女王に輝くなど、彼女のゴルフ人生は順調に進むものだと考えていた。しかし、その後、故障に悩まされ9年末に左肘を手術した。ある時どうしているかなと電話をしたら、「ブブブ・・・」と音がした。あれと思っていたら志保ちゃんが出て、「今、オーストラリアにいます」という事だった。本当に大変な時期だったと思うが、いつもの明るい口調にほっとしたことを覚えている。
昨年秋から、本格復帰し、特に今年になってからは上位にくい込むことも増え、もしかしたら今期中にと期待していたところだった。昨日お父さんにはさっそく「おめでとうございます」と電話をした。今日、宮崎に帰ってくるそうだが、私は入れ替わりに上京するので会えない。しばらくはスポーツ欄で志保ちゃんの活躍を見るのが楽しみだ。左肘の手術という選手生命にもかかわる苦悩を乗り越えた志保ちゃんに改めて敬意を表したい。
日本のゴルフ界も新旧の入れ替わりが激しく、特に韓国勢の活躍が目立っている。今年の賞金王も男女とも韓国勢が勝ちそうだ。石川遼選手もそうだが、何とか日本勢に頑張って欲しいと思う。それは、相撲界も同じだ。モンゴルや旧ソ連出身の関取に上位を占められ、国技館も入場者が少なく寂しい限りだ。サッカーはなでしこジャパンの世界制覇もあり、子供達にも人気があるが、プロ野球も一時程の人気はない。国力が向上するときはスポーツも元気がいい。逆にスポーツ界が日本の復活を押し上げて欲しいと思う。
宮崎は、これからがゴルフシーズンだ。最近入場者も増えており、景気回復の兆しかなあと思う。ゴルフ場は、どこも経営が苦しく、宮崎、鹿児島は韓国資本に買い占められている観がある。私は、バブルの頃、せめて食事込みで、週末が1万3千円、週日は、1万円以内に料金が下がればもっとゴルフ人口が増えるのだがと言っていた。20年来のデフレで、料金は半分ぐらいに下がったが、景気が悪く入場者は伸び悩んでいるのは残念だ。
私はかって男女のゴルフトーナメントがある11月を宮崎のゴルフマンスにしたらどうかと提案した。プロの試合だけでなく、近隣の台湾、中国、韓国そして日本の4カ国によるアマの四ヶ国対抗試合を宮崎で開催したらきっと成功すると考えて、各方面に働きかけている。宮崎はこれからがゴルフシーズン。地元のみならず、県外、国外からもたくさんのゴルファーが宮崎を訪ね、ゴルフを満喫されることを期待します。