拉致被害者家族が厳格な審査要請
朝鮮学校無償化で文科相に面会
文部科学省が朝鮮学校無償化適用の審査を再開したことに絡み、田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄で拉致被害者の家族会代表、飯塚繁雄さん(73)らが6日、中川正春文部科学相に面会し、厳格で慎重に無償化適用を審査するよう求めた。
中川文科相は「間違っていること、誇張していることについては是正していく。厳格に調査しており、厳しくチェックして判断していきたい」と述べた。
これに対し、飯塚さんは「拉致問題を抱えている以上、教科書も日本の立場に沿ったものにできないか国として指導をお願いしたい。日本の税金で嘘のことを教えられては困る」と要請した。
また、横田めぐみさん=同(13)=母、早紀江さん(75)も「誤ったことが教えられ、私たちは毎日悔しい思いをしている」と訴えた。
朝鮮高校への無償化問題などで中川文科大臣と面会する家族会の飯塚繁雄代表、
横田滋・早紀江前代表夫妻ら=東京・霞が関の文科省(伴龍二撮影)