「極右、鬱陵島に!」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







【外信コラム】ソウルからヨボセヨ(もしもし)




「日本の極右媒体である産経新聞の記者3人が、取材のため鬱陵(ウルルン)島へ入っていたことが明らかになった」

 竹島(韓国名・独島)の領有権を主張する韓国の言い分の根拠を知ろうと、鬱陵島訪問を計画した自民党の新藤義孝衆院議員らが入国拒否となった3日後の8月4日、韓国の聯合ニュースがこんな記事を流した。

 記事は8月4日付紙面に書いたルポの取材で島に入ったこと自体を問題視したもので、「2日に島に入った産経の記者3人が3日に島を出るまで身分を徹底的に隠し、住民らと接触しなかった」などとしている。

 そもそも島を取材することの何が問題なのかよく分からないが、韓国メディアの「愛国・反日」ムードも手伝って有力紙の中央日報(電子版)やニュース専門放送のYTNなど多くのメディアがそのまま伝えた。しかしその記事にはいくつかの間違いがある。島へ渡った産経記者は1人だけだ。島を出たのも4日。乗船時の事情聴取で身元も明らかにしている。監視していた当局の情報をうのみにしたのだろうか。

 ところでその記事がいま、とても役に立っている。韓国人に「聯合の記事の…」と自己紹介すると場が和み、打ち解けるのが早い。その点、聯合ニュースには感謝しなくてはいけない?(加藤達也)