敬老の日提唱の地、子供が描く祖父母ら。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







【都道府県 伝統の教え】兵庫県




今年の「敬老の日」は19日だが、発祥の歴史は戦後間もない昭和22年、中国山地の山々に囲まれた兵庫県の野間谷(のまだに)村(現・多可(たか)町)で、当時の門脇政夫村長が村主催の敬老会を開き「としよりの日」を提唱した。

 多可町などによると、長年社会に貢献してきたお年寄りの知識や人生経験を伝授してもらう場を設けることが目的だった。農閑期で暑さも和らぐ9月15日に、55歳以上の人をオート三輪で公会堂まで送迎して招き、もてなしたという。

 兵庫県内に広がり、国にも働きかけ、昭和41年に9月15日の「敬老の日」が国民の祝日に。平成15年からはハッピーマンデーで9月の第3月曜になった。

 多可町では八千代公民館に「敬老の日提唱の地」の碑があり、普段から世代を超えた交流の機会が多い。また発祥の地を記念し平成元年から「おじいちゃんおばあちゃん児童画展」を開催。4歳~中学生の子供たちが描いた絵が全国から集まり、今年も約2700点が23日まで町内の「ガルテン八千代体育館」に展示されている。同町こども未来課の担当者によると、最近の子供たちの絵は、祖父母らが仕事や趣味など元気で生き生きとした様子が描かれ、「子供たちにとって大きな存在であることがうかがえる」という。