雅子さま、宿泊行事もご一緒に?
悠仁さま“飛び入り”ご訓練
学習院初等科に通う皇太子ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは6日、2学期の始業式を迎えられた。宮内庁の小町恭士東宮大夫は9日の定例記者会見で、始業式以降も従来通り、皇太子妃雅子さまが通学に付き添われていることを明らかにした。登校時に皇太子さまが付き添われることもあったという。
小町東宮大夫によると、今月14~16日にかけて山梨県の山中湖周辺で2泊3日の校外学習があり、愛子さまが参加する意向を持たれているという。愛子さまが参加される場合には、皇太子妃雅子さまが付き添われる可能性が高いとし、雅子さまの宿泊先について質問が出ると「お付き添いという観点から学校と連絡をとりながら決まると思います」と明言を避けた。
学習院初等科では3年生で初めて宿泊を伴う校外学習が行われるが、愛子さまは昨年、通学不安のため欠席された。山中湖での校外学習に参加されれば、愛子さまにとって初等科では初の宿泊行事となる。
台風12号による甚大な被害に対し、天皇、皇后両陛下は宮内庁の羽毛田信吾長官を通じて、和歌山、奈良両県知事に、死者を悼み、被害に遭った人々を見舞う気持ちと、災害復旧のため努力している関係者をねぎらう気持ちを伝えられた。両陛下はさらに両県知事に見舞金を送られた。
小町東宮大夫によると、皇太子ご夫妻も、両県をはじめ多くの県で大きな被害が出ていることに、心を痛められているという。
天皇陛下は9日、札幌市で10日に行われる「国際微生物学連合2011会議」の記念式典出席と地方事情視察のため、北海道に入られた。
午後に羽田空港を出発し、新千歳空港(千歳市)にご到着。千歳市役所で道勢概要を聴取した後、宿泊先のホテルに入られた。12日まで滞在し、札幌市、白老町、登別市、室蘭市を訪問される。
北海道には皇后さまも同行する予定だったが、取りやめてお住まいの皇居・御所で静養されることが前日の8日、宮内庁から皇室医務主管名で発表された。両陛下で予定していた地方訪問が陛下お一人になられるのは、平成5年の徳島、香川両県ご訪問以来となる。
千歳市では車での移動の際、いつも通り沿道の左右に歓迎の人の列ができた。通常ならば両陛下で手を振る「分業」をされるが、今回は陛下がお一人で左右に気を配られた。
羽毛田長官の8日の定例会見によると、今回の皇后さまのお取りやめは、金沢一郎皇室医務主管が判断し、皇后さまがその意見を聞き届けられたことによるものだという。
皇室医務主管の発表は、ここ数日、皇后さまの頸椎(けいつい)症性神経根症のお痛みが「再燃」したという内容。皇后さまは8日夕の「空海と密教美術展」(東京都台東区の東京国立博物館)の訪問も取りやめられ、陛下のみがご覧になった。皇后さまは8日夜に専門医の診察を受けられ、頸椎症性神経根症であることが確認された。
頸椎症性神経根症は、頸椎が神経を圧迫する症状で、宮内庁によると、皇后さまは以前から首の痛みなどに悩まされていた。今年7月には、左肩から左腕にかけての「やや強い痛み」や、左手の指のしびれの症状を訴え、今回と同様に一部の公務をお控えになった。
発表にある「再燃」というのはものものしい表現だが、宮内庁幹部は「完全に治ったものが『再発』したのではなく、症状がくすぶっていたものが顕在化した、という意味で使っているのではないか」と解説した。
秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまは6日、5歳の誕生日を迎えられた。同日午後、両陛下にあいさつするため、秋篠宮妃紀子さまとともに皇居・御所を訪れ、約40分間滞在された。
誕生日に先立ち、宮内庁は悠仁さまのご近況を文書で発表した。4月にお茶の水女子大付属幼稚園(東京都文京区)の年中組に進級した悠仁さまは、園庭で虫取りや砂場遊びをしたり、「おでかけペンギン」「やまびこ」「ことりのうた」などの歌を覚えたり、幼稚園での生活を楽しまれているという。
幼稚園では、保護者と参加する行事もあり、6月には紀子さまと一緒にじゃがいも掘りをされた。7月には、幼稚園で「いきものはくぶつかん」が開かれ、カブトムシやカエルに触れたり、友達と一緒に珍しい昆虫の標本を見たりして楽しまれた。
両陛下とのエピソードも紹介された。昆虫がお好きな悠仁さまに、皇后さまは養蚕で育てられている野生の蚕「ヤママユ」を贈られたという。悠仁さまは、そのヤママユを幼虫から成虫になるまで大切に飼育されたそうだ。
悠仁さまはまた、毎週のように皇居に通い、陛下のご説明を聞きながら虫を観察されることもあったという。
宮邸では、秋篠宮さまと昆虫や魚の図鑑をご覧に。目次や索引を使って調べることも学ばれている。
8月下旬には、赤坂御用地内の職員宿舎の住人を対象にした震災訓練に、秋篠宮ご夫妻、眞子さまと“飛び入り”で参加された。関係者は「訓練の前日に参加されることを聞き驚いた」と話す。
悠仁さまは、消火器や煙体験ハウス、地震の揺れを体感できる起震車による訓練にご参加。眞子さまと一緒に、はしご車に乗車されたという。
皇室の重要事項を審議する「皇室会議」の皇族議員(2枠)と予備議員(同)の選挙が7日、皇居内にある宮内庁庁舎で行われた。一般の選挙権を持たない皇族方が選挙に臨まれる「唯一の機会」で、皇族方の互選の結果、得票数1、2位の常陸宮ご夫妻が議員に、3位の秋篠宮さまと4位の三笠宮妃百合子さまが予備議員にそれぞれ再選された。任期は4年。
宮内庁によると、この日は成年皇族18方のうち、皇后さま、皇太子ご夫妻をはじめとする12方が、庁舎3階の特別会議室で投票された。一般職員が働く庁舎に皇族方が集まられるのは極めて珍しく、当日は投票の秘密の保持のため、庁舎の一部に衝立が置かれ、トイレの使用が制限されるなどの措置がとられた。
成年皇族18方のうち、6方は病気療養などのため選挙を欠席された。皇室会議の選挙には、一般の選挙と同様に不在者投票制度もあるが、6方のご行使の有無は明らかにされていない。
各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。
秋篠宮ご夫妻は5日、宮邸で、日本旅行業協会会長らから「JATA国際観光フォーラム・旅博2011」について説明を受けられた。
7日、宮邸で、福岡アジア文化賞学術研究賞選考委員会委員長らから「第22回福岡アジア文化賞」について説明を受けられた。
8日、宮邸で、外務省儀典総括官から進講を受けられた。
常陸宮ご夫妻は7日、宮邸で、離任する駐日仏大使夫妻と懇談された。
高円宮妃久子さまは8日、宮邸で、郵便事業株式会社社長らと懇談された。
赤坂御用地で笑顔を見せられる秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さま=8月10日(宮内庁提供)