香川県教育委員会は31日、来春から県立高松北中学校で使われる歴史と公民の教科書として、日本教育再生機構のメンバーらが執筆した育鵬社の教科書を採択した。香川県での採択は初めてで、来年度から4年間使用する。
県教委は同日、8月臨時会を開催し、高松北中学校では委員6人のうち4人が育鵬社を採択。県立聾学校、高松養護学校、善通寺養護学校の3校でも委員1人が育鵬社の採択を主張したが、他の5人が別の社の教科書が適当だと主張し、採択には至らなかった。
協議では、育鵬社の教科書について歴史では「歴史の大きな流れをつかみやすく、歴史上の人物についての記述が充実している」、公民では「個人と家族・地域社会のつながりを考えさせる内容が充実している」などの意見があった。
山口・岩国市など育鵬社採択。
歴史教科書 妨害恐れ公表せず。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110901/edc11090102120000-n1.htm
山口県岩国市など中国地方の複数の教育委員会が、来春から中学校で使用する歴史教科書として日本教育再生機構のメンバーらが執筆した育鵬社の教科書を採択していたことが31日分かった。育鵬社の教科書に対しては各地で採択妨害活動が行われているため、岩国市教委などは採択を公表していない。
育鵬社の歴史教科書を採択したのは山口県岩国採択地区(岩国市、和木町)など来年度、岩国地区では17校で約1400人が育鵬社の教科書で学ぶ。
両地区では7月から8月にかけて採択協議会で採択手続きを行い、各市町の教育委員会が承認したが、育鵬社の教科書に対しては各地で教育委員への圧力などの不採択運動が行われており、文部科学省が求める「静謐(せいひつ)な採択環境」を確保するため結果を公表してこなかった。31日が採択期限のため、1日にも発表されるとみられる。
産経新聞の取材に対し、岩国採択地区事務局とも採択結果について「採択期限である8月31日までは非公表」としており、今後、ホームページで公表する方針。