【皇室ウイークリー】(193) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







悠仁さま、消防車に興味津々。

眞子さまも被災地に心寄せられる。




秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁さまは19日、東京消防庁の消防博物館(東京都新宿区)を見学された。

 昆虫好きで知られる悠仁さまだが宮内庁によると、以前から消防車などの働く車にも関心を持たれているという。

 悠仁さまはまず、エントランスに展示してある明治時代に製造された馬が引くポンプ車をご覧になった。悠仁さまは「この四角のところ? ここに足のっけるの?」と興味津々。時折、秋篠宮妃紀子さまに抱っこされながら隅々まで観察した後、大きな声で「このホースはどれくらいの長さなんですか」と質問された。

 報道陣の撮影用のフラッシュに「まぶしいー」と目を細められる場面も。博物館の外に集まった同年代の子供たちの姿を見つけると歩み寄り、ガラス越しに手を振られる姿も見られた。

 続いて、地下1階に移動し、大正から平成にかけて使われた消防車が展示されたコーナーへ。秋篠宮さまと大正時代のポンプ車に乗り、うれしそうにハンドルを握られた。秋篠宮さまは「これがブレーキ」と優しく声をかけられた。

 博物館の職員が「ハンドルを回すと前輪が動きますよ」と説明すると、悠仁さまは「ねえ、どうやって? 動いたの見たい」と、運転席から降りられ車体の前へ。車輪の動きをじっと観察した後、もう一度運転席に戻り、ハンドルをぐるりと回して楽しまれた。

 博物館の職員によると、悠仁さまは1週間ほど前にも、紀子さまとともにプライベートでこの場所を訪問されたという。その際、東日本大震災での消防の活動を紹介する展示を見学したり、紀子さまとペーパークラフトの消防車を作られたりしたそうだ。悠仁さまは前回の訪問で、消防ヘリコプターに乗れるコーナーが気に入り、今回も再度、同じヘリコプターに乗られたという。

お盆にかかる今週は、例年通り両陛下や皇族方が外出される機会は少なかった。両陛下に関しては、13日の土曜日から19日の金曜日まで、皇居・御所以外で臨まれた公式なご日程は、終戦記念日(15日)の全国戦没者追悼式のみだった。

 皇太子ご一家については、先週の【皇室ウイークリー】(192)に書いた通り、11日から那須御用邸(栃木県那須町)で静養されている。最初の数日は目立った外出はせず、ご一家で静かに御用邸付属邸で過ごされることが中心だったという。

 そんな中、若い女性皇族方が、大学の夏休みを利用し、東日本大震災に関連した活動をされたので紹介したい。

 19日午後、秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまは宮邸で、ご夫妻とともに、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長から進講を受けられた。東日本大震災における子供たちへの支援活動について話を聞かれたという。

 宮内庁幹部によると、眞子さまは特に、被災した子供たちに心を寄せられているという。幹部は「眞子さまは今年、成年になられるので、ご両親の勧めもあってご進講に参加されたのではないか」と話した。

 高円宮家の長女、承子さまは19日、国立競技場(東京都新宿区)で、東日本大震災復興チャリティーマッチ「がんばろうニッポン! なでしこジャパン対なでしこリーグ選抜」を観戦された。

 宮内庁によると、当初、日本サッカー協会名誉総裁である高円宮妃久子さまに、同協会から臨席の要請があったが、久子さまに先約があり、承子さまが臨まれることになったという。承子さまは“なでしこ”たちのプレーを熱心に観戦された。

 また今週は、皇族方が「選挙」に参加することになったという発表が宮内庁からあった。


皇族方には一般の選挙権がない、というのは広く知られているが、実は4年に1回、「皇室会議」の議員を改選するときには、「皇族枠」は皇族方が互選することになっている。その選挙が、今年の9月7日に行われるのだ。

 宮内庁によると、この投票は皇族方が選挙に参加する「唯一の機会」といえるそうだ。通常取材は許可されていないが、一般の選挙と同様、投票場所に実際に皇族方が集まり、選びたい4方の名前を書いて、投票箱に次々と票を投じられるのだという。

 蛇足だが「皇族」には天皇陛下は含まれない。皇后さまや皇太子さまは「皇族」だ。

 皇室会議は皇室に関する重要な事柄を決めるもので、昭和22年10月に初回(皇族が身分を離れる件などについて)が開かれ、直近の平成5年1月(皇太子さまのご結婚について)まで、これまで計7回開かれている。

 会議は衆参両院の議長や最高裁長官、宮内庁長官ら10人の議員で構成されており、予備議員が10人いる。このうち、皇族は議員として2方、予備議員として2方が入られることになっている。現在、皇族は22方おり、常陸宮ご夫妻が議員、三笠宮妃百合子さまと秋篠宮さまが予備議員を、それぞれ9月15日までの任期で務められている。

 各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮ご夫妻は15日、宮邸で、離任する駐日エクアドル大使夫妻と懇談された。

 秋篠宮さまは16日、宮邸で、日本技術士会会長から「公益社団法人日本技術士会創立60周年記念・第38回技術士全国大会」について説明を受けられた。

紀子さまは18日、宮邸で、全日本ろうあ連盟顧問から進講を受けられた。

 常陸宮妃華子さまは15日、宮邸で、離任する駐日エクアドル大使夫人と懇談された。

 寛仁親王殿下の長女、彬子さまは19日、外国出張のため、皇居・宮中三殿の賢所を参拝された。彬子さまは20~29日の日程で、スウェーデンとエストニアに出張される。

 高円宮妃久子さまは14日、静岡県を訪問し「第25回全国少年少女草サッカー大会」に臨まれた。16日、宮邸で、離任する駐日コートジボワール大使と懇談された。18日、宮邸で、産経国際書会理事長と懇談された。





草莽崛起:皇国興廃此一戦在各員奮励努力セヨ。 


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全国戦没者追悼式でお言葉を述べられる天皇陛下と、皇后さま

=8月15日、東京都千代田区の日本武道館(早坂洋祐撮影)



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消防博物館を訪問された秋篠宮ご夫妻と悠仁さま=19日午前、東京都新宿区(代表撮影)