閉ざされた日本一の島。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







【探訪 防人の風景2011】北方領土・択捉島

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110807/art11080710310006-n1.htm






択捉島留別(るべつ)村の海岸に上陸、猟銃を携えた3人のロシア人ハンターに先導され、腰の高さほどある草を踏み分けて歩くこと20分。留別墓地に着いた北方領土墓参団は、ハンターがヒグマを見張る中、慰霊祭を行った。

 今回、訪れた墓地は択捉島中央部の留別、ポンヤリ、オダイベケの3カ所。島内には日本人墓地が17カ所あり、留別墓地を訪れるのは7年ぶり。元島民や、その2世ら23人が参加した。砂地にある墓地は地形が少しずつ変化するため、墓標を探すのも困難な状況。集落の面影も、ほとんど残っていない。

 北海道根室市の北東150キロにある択捉島は長さ204キロ、総面積3184平方キロの細長い島。鳥取県に匹敵する広さがある、日本最大の島だ。標高の低い場所でもエゾカンゾウやテガタチドリなど、たくさんの高山植物が見られる。

 島では少し歩いただけで、数時間前の物とみられる大きなクマの足跡やフン、穴を掘った跡などに遭遇した。最近、白いヒグマが発見されるなど、生態系には未知な部分も多く魅力にあふれている。

終戦当時、住んでいた日本人は約3600人。現在は、6千人以上のロシア人が暮らしているとされる。墓参団の最年長者で、択捉島蘂取(しべとろ)村出身の岩田宏一さん(82)は「サケやマスを手づかみで捕ったことを思いだす。16歳で引き揚げ船に乗せられたときは、問題の深刻さを感じなかった。択捉生まれのロシア人も増えている。解決に時間がたちすぎた」と話す。

 一方、内保(ないぼ)地区出身の佐々木正子さん(75)は「思い出も財産もすべて島に置きざりにしたまま。今も納得できない。墓参くらい自由にしたい…」と唇をかんだ。(写真報道局 鈴木健児)


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         広大な風景が広がる留別村。留別墓地の周辺は砂地で地形が変わりやすいため、

         墓標を探すことも難しい状況だ



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              留別村のポンヤリ墓地の慰霊祭で黙祷(もくとう)する元島民ら



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             小型ボートで留別の海岸に上陸した墓参団。ヒグマがいるため、

             猟銃を持ったハンターを先頭に墓地を目指した



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