【主張】中国高速鉄道(パクリ新幹線)事故。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110726/chn11072603130004-n1.htm
国威発揚を最優先した安全性軽視の発想が大惨事を招いた。中国浙江省温州市で23日夜に起きた高速鉄道列車の追突・脱線事故には、そんな思いを禁じ得ない。
事故翌日には事故車両が全て撤去され、一部は土に埋められた。その半日後には営業運転を再開したこととも合わせ、これが死傷者200人を超す大事故への対応なのかと首をかしげる。肝心の原因究明すら、なおざりにされるとの疑念が国内外から噴き出すのも当然である。
事故は中国が「独自開発」と主張し、米国や周辺アジア諸国に活発な売り込み攻勢をかける高速鉄道で起きた点も指摘したい。国家的威信をかけた技術開発だという以上、「臭いものには蓋をする」処理はなおさら許されまい。
温家宝首相は、北京を訪問中の河野洋平前衆院議長に対し、「原因究明のためさらに深い調査が必要だ」と述べたという。ならば言葉通り、その結果についても世界に向けて開示する責務がある。
中国の高速鉄道は、日独などからの技術供与をベースに2005年から建設が始まり、07年4月に開業した。そのわずか3年半後の10年末現在で営業距離は8千キロを超え、15年までに1万6千キロまで延伸する計画とされる。
この中には共産党創設90年に合わせ、6月末に開通した北京-上海間のように、専用の高架軌道で運行する区間もあるが、多くは在来線に高速鉄道車両を走らせる方式がとられているという。
日本の新幹線はこれに対し、完全に独立した専用軌道上を徹底したコンピューター制御によって走らせる方式で、中国のものとは根本から異なる。技術供与に当たって、日本側は、車両だけでなく運行システムを含めた一体採用を働きかけたものの、中国側は無視してきた経緯がある。
今回の事故は、各国からかき集めた技術で建設を急ぎ、基礎からの開発を留守にしてきた、「寄せ木細工」のツケが一気に出た結果ともいえる。それでも、あくまで自主開発技術だと譲らぬ中国は、日本などの反発をよそに国際特許の取得手続きも進めている。
こうした知的財産権ルールを顧みない姿勢は、世界の顰蹙(ひんしゅく)を買っている。事故にみられる安全性軽視、ひいては人命軽視は、そんな共産党一党支配体制の独善性にも起因しているといえないか。
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河野(国賊・売国奴)洋平
はこそこそとシナで
何しとんねん