猫市長、公約実現へ奮闘開始。
超人気者のネコキャラ、「ひこにゃん」がいる滋賀県にネコ市長が誕生した。湖南市をもじった「こにゃん市長」に選ばれた「ぎん」だ。観光客数の減少に悩む市観光物産協会が、市内に捨てネコの収容施設があることから動物愛護と市のPRのために、インターネット選挙「こにゃん市長選」を実施。出馬した同市内在住の17匹の中から選ばれた。(●(=さんずいにウかんむりに眉の目が貝)田慎太郎)
彦根城7割増、ローカル鉄道7万人増
ぎんのニャニフェスト(公約)は「湖南市をチョー有名にするニャよ」。協会や市が期待をかけ、今後もさまざまなイベントで公務をこなし、まちおこしに一役買う。
行政や観光協会などが、動物や動物をデフォルメした“ゆるきゃら”を、PR大使などに指名する効果は大きい。ひこにゃんは、平成19年の彦根城築城400年祭でデビュー。彦根市によると、彦根城の入山者数は平成17年度(4~3月)42万7915人だったが、22年度は71万9254人と1.7倍に上昇。市全体の観光客も1.2倍に。
一方、和歌山電鉄貴志駅(和歌山県紀の川市)のスーパー駅長を務めるミケネコ「たま」は19年に誕生。全国的にローカル線の乗客が減少傾向にある中、貴志川線(和歌山~貴志駅14.3キロ)の利用客は18年度の210万人から、22年度は217万人に伸びた。
大阪や京都のベッドタウンである湖南市の観光客数はここ数年減少傾向で、17年は38万4100人だったが、22年は34万8500人にまで落ち込んだ。市内には湖南三山と言われる国宝寺院「善水寺」「長寿寺」「常楽寺」もあるが、ほかに目立った名所はなく他府県での知名度はもうひとつ。「こにゃん市長」の活躍で市を有名にできるか、全国の“知名度もうひとつ”の町が注目している。
滋賀県湖南市の「こにゃん市長」に選ばれたネコ「ぎん」
「こにゃん市長ぎん」と記されたネクタイをつけ、市(湖南市)をPRする「ぎん」=29日午後、滋賀県湖南市の市民グラウンド(●(=さんずいにウかんむりに眉の目が貝)田慎太郎撮影)
園田敦史さんに抱えられて「こにゃん市」(湖南市)のPRをする「ぎん」。通訳はめぐみさん(左)
=29日、滋賀県湖南市の市民グラウンド
シナの観光客は受け入れるなよ。笑っ。