放射能隠蔽問題でサミツトは大失敗。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110528/plt1105281554001-n1.htm
主要国(G8)首脳会議(仏ドービル・サミット)が27日に閉幕。菅直人首相は日本時間27日夜の記者会見で成果に胸を張ったが、とんだKYだ。
菅首相は会見で「1日も早く復興を成し遂げ、世界のリーダー国の1つとして、引き続き国際貢献を行っていく決意を申し上げ、温かい支持を得た」と高揚感たっぷりに語った。
サミットで一国のリーダーを罵倒する者はいないだろう。しかし、採択された首脳宣言には、「原子力の非常事態について、すべての情報を適時提供することを約束」とある。国際社会は、菅首相の情報公開にはっきりと不信感を突きつけ、首脳宣言の形で改善を約束させたのだ。
実際、日本では東京電力福島第1原発1号機への海水注入をめぐり、政府と東電の説明が二転三転。27日には、東電に未公表の放射線測定データがあったことが発覚。枝野幸男官房長官も「政府として情報収集や整理について、批判は真摯に受け止めなければいけない」と不手際を認めた。
それでも菅首相の暴走は止まらない。サミットでは、自然エネルギーの発電割合を2020年代早期に20%に引き上げる目標を掲げ、「太陽光パネル1000万戸」プランもブチ上げたが、海江田万里経済産業相は「報道を通じて知った」と困惑するなど、根回しした形跡は見られない。
情報隠蔽疑惑と場当たり的対応で、国内の求心力が低下する一方の菅首相を見限ったのか、米国のオバマ大統領は予定されていた菅首相の訪米をやんわりと断った。菅首相のサミットは「失敗」だったとしか言いようがない。