【ビンラーディン殺害】
米国がウサマ・ビンラーディン容疑者の殺害に成功した最大の要因は、イラクの大量破壊兵器をめぐる情報で批判にさらされた米情報当局の入念な情報収集だった。少なくとも4年以上の情報収集で、ビンラーディン容疑者の側近が、パキスタン国内の不審な施設に出入りしていることを発見。周囲とは異なる不自然な生活習慣などに目を付けて監視を続け、同容疑者の潜伏を確認した。
米CNNテレビなどによると、現地時間2日、米海軍特殊部隊(SEALS)を主体にしているとみられる部隊が、4機のヘリコプターでビンラーディン容疑者が潜伏する施設へ降下して急襲した。銃撃戦は約40分間に及び、抵抗した同容疑者は頭を撃たれた。米側に被害はなかったが、ヘリコプター1機が故障で使用不能となり、米部隊の手で破壊された。
米政府高官によると、米情報当局がビンラーディン容疑者の所在を割り出す直接のきっかけとなったのは、ビンラーディン容疑者にメッセージや情報を伝達する側近の存在だったという。
米情報当局は4年前、この側近の名前を入手。2年前にはパキスタン国内に活動拠点があることを突き止め、この側近の監視を続けていた。
側近の行動確認などを通じて、情報当局者が不審な施設にたどり着いたのは昨年8月。パキスタンの首都イスラマバードから約60キロ北方のアボタバード。そこに周囲の家よりも8倍ほど広い「異常なほど独特」(米政府高官)な施設があった。
情報当局の調査で、3階建てのこの施設は2005年、未舗装道路の終着点に100万ドルもかけて建設されたことが判明。約3・6メートル~5・4メートルの壁やワイヤで囲われ、内部の様子は外からうかがえず、出入りは2カ所の門に制限されていた。
さらに、施設にはほとんど窓がなく、電話やインターネットの回線も引かれていなかった。ここ数年で周囲は住宅地となり、住民は自宅前にゴミ出しをしていたが、この建物の住民だけはゴミを内部で焼却し、外に出さないようにしていたという。
どれだけ調べても、どういう人物がこれだけの施設を建設、維持できるのか、はっきりしない。米情報当局は「重要人物をかくまうために特注されたものだ」との確信に至ったという。
施設には3家族が居住し、そのうち1家族が同容疑者の家族構成と酷似していることも判明。数人いる妻のうち、もっとも若い妻と住んでいるとの疑いが強まった。
こうした情報は早い段階からホワイトハウスにも詳細に伝えられていた。同容疑者の滞在が濃厚になった3月以降、オバマ大統領は安全保障チームの協議を集中的に開いた。
4月29日朝、竜巻で壊滅的被害を受けた南部アラバマ州の被災地視察に向かう直前、オバマ大統領はホワイトハウスで高官らを集めて施設の急襲を了承。2日後に作戦が実施された。(ワシントン 犬塚陽介)
今までなら、重要人物の拘束・処刑などは必ず画像を公開していたが、今回のビンラディンの殺害では「水葬」?され画像が一切公開されていない。
ビンラディン本人か偽装なのか・・・。
何故今このタイミングなのか?
オバマ大統領の支持率UPの為か?