NASA邦人研究者発見 45億年前に誕生か。
米航空宇宙局(NASA)は5日、NASAジョンソン宇宙センターの中村圭子研究員がリーダーを務める研究チームが、南極で見つかった隕石(いんせき)の中から新種の鉱物を発見したと発表した。
隕石は太陽系誕生から間もない約45億年前にできたと考えられ、太陽系の成り立ちの解明に役立ちそうだ。研究には東北大も参加した。
研究チームは、1969年に日本の南極探検隊がやまと山脈で発見した隕石を、NASAが保有する透過型電子顕微鏡を使って分析。
隕石の中に含まれている縦50ナノメートル(ナノは10億分の1)、横450ナノメートルほどの非常に小さな粒を詳しく調べた結果、硫黄とチタンの2種類の元素からできた独特の結晶構造を持つ新種の鉱物であることを突き止めた。隕石は火星と木星の間の軌道を回る小惑星が起源と考えられるという。
(共同)
新種の鉱物の電子顕微鏡写真。暗く細長い領域の中で、矢印が示すやや明るい部分が
ワソナイト(NASA提供・共同)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110406/scn11040612070002-n1.htm