インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府議会は25日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(75)が同議会に提案していた政治的ポストからの引退を受諾した。亡命政府関係者が明らかにした。
チベット亡命政府の政治的実権は、今春にも誕生する新首相に委ねられることになり、「ダライ・ラマ後」に備えた亡命政府の基盤づくりが今後進められることになる。
ダライ・ラマは今月14日、自らの死去後を見据え、亡命政府首相に政治的実権を委譲する憲章改正をチベット亡命政府議会に提案。だが議会は18日、ダライ・ラマに引退再考を求める決議を採択、慰留を続けていた。(共同)
23日、インド北部ダラムサラで、チベット仏教の行事に参加するダライ・ラマ14世(ロイター)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110325/asi11032521200008-n1.htm