小中学校や自主組織 連携し防災教育推進。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






【都道府県 伝統の教え】徳島県



徳島県は防災教育を積極的に進めている自治体の一つだ。100~150年周期で発生してきた南海地震に備え、地域にある大学や小中学校、自主防災組織が連携して防災教育を行うなど取り組んでいる。

 南海地震は、1854年の安政南海地震、1946(昭和21)年の昭和南海地震などが起きている。昭和南海地震はマグニチュード(M)8・0で、沿岸部を津波が襲い、中部から九州地方にかけ各地に大きな被害がでた。

 南海地震は、津波に関する碑や古文書など過去の地震の資料が多く残っている地震だといわれる。被害の記憶が薄れる中、被災体験を語り継ぐ取り組みも行われている。

 防災教育に取り組む同県でも、ある小学校が行ったアンケートでは過去の大きな地震を「知っている」と答えた児童は3割で、「自分の避難場所を知っている」という児童は5割以下にとどまった。

 昨年、文部科学省や県などの共催で行われた防災教育のフォーラムでは、防災の専門家から、過去の教訓など歴史を知ることで、数値では予測できない地元の課題を知ることができる、との指摘もあった。防災教育は子供たちを通し家庭が情報を共有していく効果もある。