「黒田裕樹の歴史講座」 より。
「1946(昭和21)年1月、昭和天皇は『人間宣言』を発表して自らの神格化(しんかくか)を否定しました」。昭和天皇による「人間宣言」として、一般に使用される教科書では上記の文章内容で紹介(しょうかい)されることが多いですが、この表現は決して正しいとはいえないことを皆さんはご存知(ぞんじ)でしょうか。
いわゆる「人間宣言」に相当するものは、昭和21年元日に昭和天皇が発表された「新日本建設ニ関スル詔書(しょうしょ)」ですが、この中に「人間」「宣言」という言葉は一切使用されていません。それもそのはず、人間宣言という名称は後日にマスコミや出版社が勝手に名づけたものだからです。
ではなぜ私たちは「人間宣言」に対して思い違(ちが)いをしているのでしょうか。その謎(なぞ)を探(さぐ)るために、そもそも「新日本建設ニ関スル詔書」が発表された経緯(けいい)を振(ふ)り返ってみましょう。
昭和20年12月、GHQは我が国と神道(しんとう)とのつながりを断(た)ち切るために、国家が神道を支援(しえん)したり、あるいは普及(ふきゅう)させたりすることを禁止する神道指令(しんとうしれい)を発しましたが、その次の段階として天皇の神格化を否定しようと考えました。しかし、これをGHQの主導で無理やり行えば日本国民の反発を招(まね)き、占領政策に影響が出るのは確実でした。
そこでGHQは昭和天皇が自主的に神格化を否定することを期待し、またその意を汲(く)んだ宮内省がGHQを納得させることができる詔書の作成に取りかかりましたが、昭和天皇は元々(もともと)自らが現人神(あらひとがみ)であることを否定されておられたので、特に問題には思われませんでした。なぜなら、天皇と国民とのつながりは、神格化によってのみ保(たも)たれるような弱いものではないとお考えだったからです。
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