「愛国画報 From LA」 より。
昨秋の米中間選挙で歴史的大敗を喫したオバマ民主党。敗因は経済政策の行き詰まりと云われているけれど、実は政策の背景にある思想が問題でした。
オバマ大統領は、弱者救済名目で手当をばらまき、破綻企業の国有化、国民健康保険制度の創設を進めました。バブル崩壊後、誰もが大不況への突入を恐れた時期だったので、ま、景気が回復するまでソレも有りかなと、人々から強い反対は出なかった。
しかし景気は一向に回復しない。しないけれど、バブルの酔いから醒め正気を取り戻して見れば、まあこれが普通の景気なのねと落ち着いてきた。で、ふと冷静に見ると、ななな何だ、オバマは一体何をしてるのだ、アメリカの伝統や美学をぶち壊そうとしてるのか、と気付いた。まるで社会主義ではないかと人々は激高したのです。
アメリカは元来、保守的な国。建国の精神を大切にします。それは何か。「天は自ら助くる者を助く」と云う独立自尊の精神です。人に頼らず、自分が努力せよ。真面目に努力する者は天が見ていて、必ず救われると云う教えです。
失業手当や生活保護のバラマキはやめろ、無軌道な経営で破綻した企業は潰してしまえ、自分の身は自分で守るから国民皆保険などいらない、そんなことに税金を無駄使いするな、増税なんて冗談じゃない、そんな人々の声が大きくなりました。独立自尊の精神に照らせば、当然の話ですよね。
面白いのは、豊かで恵まれた人達だけではなく、貧しく弱い人達も同じ声を上げたこと。バラマキで国家財政が破綻したら、全ての国民にしわ寄せが来るし、皆が損する国家弱体化政策は許せないのです。
わが国もまったく同様です。われわれ日本人には、人の施しを受けるなど潔しとしない美学がある。ひとりひとりが努力を惜しまず、我慢に耐えて、今日の大国を築いたと云う自負もある。菅政権が4Kバラマキで国家弱体化を招くのは許せない。社会主義思想で日本の伝統や美学をぶち壊されてたまるものか!
予算がどうこうと云うレベルじゃなくて、民主党の体質や思想を日本国民が拒否している事実。菅さんには、なぜそれが判らないんだろ。やはり選挙で意志を示すしかないんでしょうね。