宇宙から「ツイッターで発信したい」
今年5月末に国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在に出発する宇宙飛行士の古川聡さん(46)が24日、茨城県の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで訓練公開と記者会見を行った。
古川さんは今回が初飛行。飛行士候補者に選ばれてからの12年間を振り返り、「長かった分、いろいろと勉強できた。技量を発揮できるチャンスが近づき、わくわくしている」と笑顔を見せた。
飛行士になる前は医師として勤務していた古川さん。「(宇宙で)自分の体に起こることに興味がある。可能な限り、ツイッター(インターネットの簡易ブログ)などで発信していきたい」と宣言した。
会見前には、宇宙環境が人体に与える影響を調べるため日本実験棟「きぼう」で操作する「宇宙医学実験支援システム」の訓練を公開。インストラクターの指示に従い、慎重な手つきで心電計や脳波計でのデータ取得などを確認した。
打ち上げ前の帰国は今回が最後。家族と会ったほか、刺し身を食べたり、ISSへ持っていく雑貨を購入したりしたという。古川さんはISSとの往復にロシアのソユーズ宇宙船を使い、11月中旬に帰還する。
電子聴診器を使って取ったデータを確かめる古川聡さん
=24日午後、茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター