皇后陛下、映画「僕と妻の1778の物語」をご鑑賞
愛子さま、1人で下校も
皇后陛下は20日、TOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)で、映画「僕と妻の1778の物語」を鑑賞された。
SF作家、眉村卓さんが、がんにかかった妻のために1日1編の小説を書き続けた実話がモデルとなった作品。
皇后陛下は15日、東京都墨田区のすみだトリフォニーホールで、コカリナ15周年記念コンサート「ザ・コカリナ」を鑑賞された。
コカリナはハンガリーの笛をもとに、平成7年に日本で開発された楽器。コンサートに出演した奏者の黒坂黒太郎さんによると、コカリナの歴史は浅いが、皇后陛下は10年以上の「演奏歴」があるそうだ。
10年に開かれた長野五輪会場で演奏されたことを皇后陛下が知り、コカリナの入手を希望されたため、黒坂さんが送ったのがその始まりという。黒坂さんは皇后陛下に演奏を直接指導したことがあるほか、皇居・御所でのプライベートなコンサートへの招待を受け、両陛下や皇族方を前に演奏したこともあるという。
21年6月に福井市で開かれた「全国植樹祭」では、皇后陛下はコカリナを首から下げて式典に出席されている。
コンサートでは黒坂さんが、広島で被爆した木から作られたコカリナなどを使い、「アメージンググレイス」や、日本のさまざまな地域をテーマにした「里歌」を演奏。皇后陛下は盛んに拍手を送られた。
皇后陛下は今回のコンサートにはコカリナを持参されなかったそうだが、終了後の懇談では「素晴らしかったです」「コカリナも発展してきましたね」などと話されたという。黒坂さんは皇后陛下の“演奏力”について「音楽の基礎ができているので、かなり吹かれていらっしゃるようです」と話した。
21日には、天皇、皇后両陛下をはじめとする皇室の方々の護衛や、皇居の警備などに当たる皇宮警察本部の年頭視閲式が皇居・東御苑で開かれた。士気を高めるための恒例行事で、職員270人が参加した。
今年は皇宮警察創立125周年で、馬と側車で行う儀仗護衛が始まって60周年に当たる。近藤善弘本部長は白馬に乗って隊列を回り、式辞では「変化する情勢に迅速に対応する組織でないといけない」と呼び掛けた。
皇太子妃雅子さまのお付き添いを受けながら学習院初等科(東京都新宿区)への登下校を続けてきた皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまが今週、お1人で下校された日があったことが明らかになった。
宮内庁の野村一成東宮大夫が21日の定例会見で認めた。小学2年生だった昨年3月、通学にご不安が生じたことが発覚して以降は連日、雅子さまが登下校に付き添われていた。
ただ、野村東宮大夫は「(通常は)妃殿下の付き添いのもとでご通学、というのは変わりがない」と、“楽観論”を否定。あまり状況は変わっていないとする認識を示した。
一方、雅子さまは17日、お住まいの東宮御所で皇太子さまとともに、今年になって人事発令があった東宮女官らに対する「ご会釈」に臨まれた。東宮女官は、雅子さまのお世話役のポストにあたる。
野村東宮大夫は、年末以降人事異動が続いた東宮女官や、東宮職の新体制についての記事が週刊誌に多く出ていることについて、「内容は憶測に基づくものがほとんどでございまして、私個人的には、指摘したい部分もございますけど、ある一部を取り上げて私が発言することがかえって憶測を呼ぶということも考えられますので、私からはコメントを避けたい」と批判的に言及した。
各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。
秋篠宮さまは19日、東京大学総合研究博物館(東京都文京区)での研究会に出席された。
秋篠宮妃紀子さまは21日、東京ドーム(文京区)で、「東京国際キルトフェスティバル-布と針と糸の祭典2011-」に臨まれた。
寛仁親王殿下は21日、東京・元赤坂の宮邸でトンガのトゥポウ5世国王とお会いになった。寛仁さまは留学先の英国・オックスフォード大で、同大に留学していた国王と知り合って以来、親交をお持ちだという。
寛仁さまの長女、彬子さまは同日、14日から訪問していたオーストリアから帰国し、午後には皇居・宮中三殿の賢所に参拝された。
桂宮さまは18日、感染症の指標となる数値が上昇しているため、大事を取って東京大学医学部付属病院(文京区)に入院された。
高円宮妃久子さまは18日、ザ・リッツ・カールトン東京(東京都港区)で、国際福祉協会(ILBS)の新年昼食会に臨まれた。20日には、カナダ大使館(東京都港区)で、「旅する版画・イヌイットの版画のはじまりと日本」展の内覧会とレセプションに出席された。
トンガのトゥポウ5世国王を出迎える天皇、皇后両陛下
=20日午後0時30分、皇居・御所御車寄