断末魔の「問責ドミノ内閣」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





「夕刻の備忘録」 様のブログより。




ボロ隠しのために大改造を行うのではないか、と噂された内閣改造も、終わってみれば何の事はない、問責決議を受けた官房長官と国交相が「更迭」され、複数の閣僚がポストをスライドさせただけのことであった。まさに「問責ドミノ内閣」と相成ったわけである。

問題の官房長官は、仙谷の子分「首無し枝野」である。これほど外見が、その経歴に反した人間も少ないだろう。あらゆるポストを首になり、たらい回しにされた挙げ句、政府ナンバー2に大栄進を遂げたのであるから、「首無し」どころか、「首だらけの経歴の勝利」である。そして、就任会見では「仙谷さんは兄貴分で、あらゆるところを見習わなければならないと思っている」と宣ったそうである。

アホである。
問責決議を受けて更迭された官房長官の後任が、その前任者の「あらゆるところを見習う」というのだから話にならない。自ら認めているように、これで「枝野問責」も時間の問題であろう。今回の人事の目玉は、「与謝野一本釣り」の唯一つであるから、折角の極左弁護士による代替わりも、いささか影が薄いようである。


与謝野氏に関しては、御当人の意図が何処にあるか、「予算成立を何としてもやり遂げなければ、日本が終わってしまう」という止むに止まれぬ思いからの行動か、はたまた「老いの未練か」、そんなこととは全く無関係に、民主党消滅へのアクセルを踏んでくれたことだけは確かである。

もし与謝野馨が「トロイの木馬」なら、民主党は空中分解させられるだろう。もし与謝野馨が単なる「腐った卵」なら、それを丸呑みした民主党は悶死するだろう。どちらにしても、彼等に未来は無い。

この件で、民主党内の「冷や飯グループ」の怒りは頂点に達したであろう。人材の払底を党代表自らが世間に喧伝したわけである。「オマエらは役に立たん」と公言されたのである。「抜けないガス」が、爆発を起こす日も近いに違いない。

また、自民党の票で復活当選した与謝野氏を、自民党がこのまま認めるとは考えられない。議員辞職を迫るか、はたまた問責を仕掛けてくるか、必ず大波乱が巻き起こる。

ここで民主党とその支持者達は、野党が妨害したと騒ぐつもりだろう。国民生活に最も大きな影響を与える国家予算の審議を野党が、とりわけ自民党が妨害したことは許せないと大騒ぎする予定である。

確かに予算が通らなければ、国立のあらゆる機関は四月以降、身動きが出来ない状態になる。国民生活に大きな影響が出る。しかし、既に国民生活は民主党によって充分に破壊されているのである。今さら、予算が予算がと騒がれても困るのである。それでも民主党議員は、新たな免罪符を求めて、自らの責任回避のために、攻撃すべき相手を作り出そうと躍起になるであろうが、そんな安っぽい作戦は、もはや通用しない。

今やかなりの数の国民が、自分達の生活が「亡国政府によって蹂躙されている」という自覚を持っている。既に生活にかなりの影響が出ている。年度末で予算成立の時期であるから、それを新たな人質にとって、自己正当化を試みる民主党のやり方は、既に熟知しているのである。

破壊するなら破壊せよ!
我々は、それを受け容れる心の準備が出来ている。
問題は、その「期間」だけなのである。

民主党政権がこのまま続き、更なるレベルで、日本のあらゆる美点が損なわれ、経済的にも文化的にも破綻していくのならば、「短期の混乱」は受け容れよう。それが一ヶ月なのか、半年なのか、一年なのか。何れにしても、これから二年三年と民主党政権が続くことよりは、破壊のレベルも深刻度もより小さい。我々は短期的な混乱を受け容れてでも、民主党政権を屠ることに邁進しなければならない。もはや国民は、予算成立を喜ぶレベルにはない。安心も安全も我々の手元にはもう無いのである。

民主党のあらゆる延命工作を無効化していかねばならない。当然、返り血も浴びるだろう。無事では済まない分野も、人も出て来るだろう。しかし、民主党は悪性腫瘍なのである。手荒い外科手術をも甘んじて受け容れ、これを駆逐せねばならない。全身に転移してからでは遅いのである。「癌細胞の転移に対して時間を与える」ような行為を見逃してはならないのである。

間もなく国会が始まる。新たなる混乱の幕開けである。
我々は混乱を恐れず、これに動揺せず、焦らず騒がず、自らの不利益になることも甘んじて受け容れ、民主党殲滅に向けて、歩を早めていかねばならない。

早く楽になりたいからである。
早く普通の国家の、普通の国民に戻りたいからである。
それは今を耐えてこそ、はじめて可能となる。