権力者の言葉:「あばづれ」と「大風呂敷」と。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 




「夕刻の備忘録」様のブログより。





昔から、内閣総理大臣といえば権力の頂点、官房長官といえばそのナンバー2とされてきた。その二人が揃いも揃って人格破綻者であるという現状は、他国からはどのように見えているのだろうか。想像するだけでも恐ろしい話である。

独りでカメラの前に立つとソワソワと落ち着かず、少しでも反論されるとイライラして、忽ち常軌を失う。発する言葉は悉く無意味であり、誠意の欠片も無い。彼等は無能である。加えて「稀代の出しゃばり」である。無知蒙昧であるにも関わらず、その僅かな知識を振り回して、人を煙に巻こうと企てる。特にその言語感覚は、まさに異常としか他に形容のしようがないものである。

仙谷氏「私は法曹界ではあばずれ」
 仙谷由人官房長官は5日、法相として法務省職員に対し行った年頭の訓示で「私も皆さん方のお仲間の世界(法曹界)では“あばずれ”の方でございます」と語り、弁護士時代の自らを卑下した。
 その上で、自衛隊を暴力装置と表現するなどの先の臨時国会での失言を棚に上げ、「国会でいろんな質問を受けて答弁をしたが、(質問者が)法治の意味を考えていなかった」と批判した。野党側から中国漁船衝突事件のビデオ映像の公開を求められたことが念頭にあるとみられる。

 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110105/plc1101051742012-n1.htm

この百年、「あばづれ」は品行の悪い女を批判する際に使う言葉であって、男に用いるべき言葉ではないと考えられてきた。またその「品行」も、特に下半身に纏わるような口外を憚る問題に対して使われるものであって、言われる方は勿論のこと、言う方もまた、その言葉選びのセンスを問われ、まさに品格を問題視されるものである。要するにヤクザな言葉なのである。

国家の代表、中でもそのナンバー2が、自らを「あばすれ」と形容するとは、もはや溜息しか出ない。以前には、「柳腰」を「したたか」の意味であると強弁し、今回は「あばずれ」である。これは非常識では済まない、まさに異常事態である。

また、自らの職である法律知識のレベルでも非常に問題があることが、自民党の森議員により既に明らかにされている。満天下にその無知、不見識を曝しながらなお、精鋭が集まる法務省職員に対して、法解釈を弁じ立てる傲慢さは、確かに不品行の極みであろう。

この記事では、「自らの弁護士時代を卑下した」などとまとめているが、トンデモナイ間違いである。この人物は「汚れ専門」の弁護士として、自らの実績を高らかに自慢したのである。「あなたがたエリートには出来まい」とイヤミを言ったのである。「だから大した出世も出来ないのだ」と勝ち誇ったのである。その人間性の低劣さには、呆れ果ててものも言えない。

               ★ ★ ★ ★ ★

このボロ雑巾にも劣る男を任命したのが、「買収総理」である。こちらの言語感覚も、「あばずれ」に勝るとも劣らない。嘗ては野党質問者として、大臣答弁の「万に一つ」という慣用句に絡み付き、周りの失笑をものともせず延々と「ならば残りの9999の場合は……」と繰り返していた。その異常さは総理になっても変わらない。少し古いネタではあるが、こんな発言もあったのである。

逃げ菅、投げ菅…「大風呂敷ですよ」と開き直りも
 衆院の代表質問では、かつての連立相手である社民党の重野安正幹事長が、首相の所信表明を「説得力がない。『大風呂敷を広げた』といわれないだけの実績を残せるかどうかだ」と批判。すると首相は「(所信表明は)率直に申しあげて大風呂敷を広げたんですよ」と開き直った。
この日の衆院本会議では、6日の代表質問で自民党の稲田朋美氏に対し「原稿を読まないで質問するのが筋だ」など発言したことについて、「不適切とのご指摘を頂いた。ご指摘を真摯に受け止め、以後、与野党が十分議論に臨めるよう努めたい」と謝罪した。

 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101008/plc1010080045001-n1.htm

この記事では「開き直った」ということになっているが、本人が言葉の意味を知らず、指摘されている問題も理解していない以上、これは「開き直り」などではない。この場面では、力点の置き方、その態度からして、明らかに「大きな理想を語る」という意味で使っている。記者はもっと彼等の基礎知識の脆弱さを知るべきである。「過大評価」もほどほどにして欲しい。

彼等は共に、発言直後に周囲の雰囲気から、その誤用を悟っていたろうが、それでもなお強弁し、論理のすり替えを行い、時間稼ぎをすれば、「それは無かったことに出来る程度のものだ」と軽視していた。「誤用ではあっても、気づいている人間はホンの一握りだ」程度に考えていたのである。それが証拠に今なお、これらの発言を謝罪もせず、修正も取り下げもしていない。

要するに、問題の本質を全く理解していないのである。小学生でもしない間違いを、自分が犯したなどとは夢にも思っていない。この辺りが異常者の、誠に異常者たる所以である。

官房長官を辞めたところで、我が国がこの種の異常者に汚染されている現状には、何の変わりもない。後ろで支えた者、後に控えた者も全く同様のレベルにしかないからである。彼等を国政の場から追放しなければならない。一日も早く解散総選挙に追い込み、二度と再び当選出来ないように、各選挙区の末端にまで情報拡散をしなければならない。今年は「選挙の年」である、頑張ろう!