陛下が新年ご感想 「支え合って困難克服を」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 




 天皇陛下は、新年を迎えるにあたっての感想を、宮内庁を通じて1日付で発表された。昨年の猛暑や、厳しい経済情勢に触れ、「国民皆が支え合ってこれらの困難を克服するとともに、世界の人々とも相携え、その安寧のために力を尽くすことを切に願っています」などと記された。

 天皇、皇后両陛下は昨年、海外訪問の機会はなかったが、各種行事で国内各地を訪問された。今年も5月に和歌山県 で開かれる全国植樹祭 など、さまさまな地方ご訪問の機会がある。

 元日、陛下は午前5時すぎから、五穀豊穣(ほうじょう)や国民の安寧を祈って皇居で行われる「四方拝 の儀」に臨み、その後も午後までさまざまな行事にご出席。2日は皇族方と一般参賀に臨まれる。

 「日独交流150周年」の名誉総裁を務める皇太子さまは、春以降のドイツご訪問が検討されている。皇太子妃雅子さま は、通常の通学ができなくなられている長女、敬宮(としのみや)愛子さまの付き添いを続けられてきた。今年もご通学状況とご自身の体調を勘案しながら公務に臨まれる。

 秋篠宮ご夫妻 は1月に中米コスタリカを公式訪問される。長女の眞子さま は10月の誕生日で、成年皇族となられる。




天皇陛下のご感想(全文)


昨年は、多くの地域で猛暑が続き、また経済の状況も厳しく、人々の生活にはさまざまの苦労があったことと察しています。家族や社会の絆を大切にし、国民皆が支え合ってこれらの困難を克服するとともに、世界の人々とも相携え、その安寧のために力を尽くすことを切に願っています。

 本年が我が国と世界の人々にとって幸せな年になることを念じています。






草莽崛起-天皇旗