ZeroCinema -44ページ目

スパイダーマン

スパイダーマン      ≪公開時コピー≫
     運命を受け入れろ。
     君を守るために-。


       製作国:アメリカ
       製作年:2002年
       公開年:2002年

 【監督】   サム・ライミ

 【製作】   イアン・ブライス
         ローラ・ジスキン

 【出演】   トビー・マグワイア (スパイダーマン / ピーター・パーカー)
         ウィレム・デフォー (グリーン・ゴブリン / ノーマン・オズボーン)
         キルステン・ダンスト (メリー・ジェーン・ワトソン)
         ジェームズ・フランコ (ハリー・オズボーン)
         J・K・シモンズ (デイリー・ビューグル紙編集長)
         クリフ・ロバートソン (ベン・パーカー)
         ローズマリー・ハリス (メル・パーカー)
         ランディ・ポッフォ
         ジョー・マンガニエロ
         マイケル・パパジョン
         テッド・ライミ
         ブルース・キャンベル
         スタン・リー
         エリザベス・バンクス

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   滑空(?)シーン。時と場合によっては酔う危険有り

 【鑑賞本数】  年間:29作目  通算:50作目


 【 感 想 】

 アメリカン・コミックのわかりやすい勧善懲悪なストーリー展開とその嘘臭さというか、薄っぺらさもどうにかならないものかといつも思う。ステレオ・タイプな善悪像は理想でしかないのに、それを信じているっぽいところが、救いようがない気がする。

 主役のスパイダーマンを演じるトビー・マグワイヤーではスーパーヒーローに弱いというのは多くの人が口にしていることで、今さら自分も口にするのもこっ恥ずかしいけれど、やっぱりそう思う。

 元々いじめられっ子のピーターが遺伝子操作されたスーパー蜘蛛にかまれてスーパーヒーローに変わっていくという設定があるから、そこはそれトビー・マグワイヤである必要があったのかもしれないけれど・・・。

 つくづくと映画というのはまず脚本がありきで、その次に監督があって、出演者の力量が試されるものなんだなと思った。結局のところ、スパイダーマンは正義モノなのか?恋愛モノなのか?という疑問を抱きっぱなしで消化不良気味でした。

 同級生のハリー・オズボーンのお父さんがグリーン・ゴブリンになってしまうその心理変化は同感はできないけれど、同情はできる。科学者としての才能と会社経営者としての能力がイコールとしてつながらなかった時、なまじプライドが高ければそれを認められないし、お門違いな憎悪が生まれてしまうのは仕方なくはないけれど、仕方ない。

 ただ、スパイダーマンは今二つ、三つ「?」結局、日陰モノだった冴えないもてない男の子が大きな力を手に入れて、それをみせびらかしたい。誇示したい。ただ、それだけ。好きな女の子に告白すらできない。でも、自分を見て欲しい。だから、スパイダーマンは悪者だと叩かれれば、弱き者の味方であることをわざとらしく写真に撮ってマスコミに売り込むんじゃないの?だから、「嘘臭い」正義に見えてしまう。それが悪いとは言わないけれど、もっと中身の濃い映画にできなかったものかと思ってしまいました。



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15ミニッツ

15ミニッツ      ≪公開時コピー≫
     刑事か犯人か、
     スターは15分のテレビ中継でつくられる


       製作国:アメリカ
       製作年:2001年
       公開年:2001年

 【監督】   ジョン・ハーツフェルド

 【製作】   キース・アディス
         デヴィッド・ブロッカー
         ジョン・ハーツフェルド
         ニック・ウェクスラー

 【出演】   ロバート・デ・ニーロ (エディ)
         エドワード・バーンズ (ジョーディ)
         ケルシー・グラマー (ロバート)
         エイヴリー・ブルックス (レオン)
         オレッグ・タクタロフ (ウルグ)
         メリーナ・カナカレデス (ニコレット)
         カレル・ローデン (エミル)
         ヴェラ・ファーミガ
         キム・キャトラル
         シャーリーズ・セロン

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   正義とはなんぞや。な、マスコミの在り方。

 【鑑賞本数】  年間:28作目  通算:49作目


 【 感 想 】

 人を殺すきっかけって何がひきがねになるかわからない。

 自分の思い通りにならないから。憎いから。金が欲しいから。色々と理由があるかもしれない。

 決して同情はできないし、同調もしないけれど、いつかは自分も死ぬし、その死に方が殺されるってこともあり得る。さらにはもののはずみで殺してしまうこともあるかもしれない。そんなことを頭の片隅に置いておいた上で、15ミニッツを見終えた後に残る、この後味の悪さはなんだろう。

 リアルさを追求した映画を撮る。それは結構。
 視聴率を稼ぐ為にあざとい特集を組む。それも結構。

 だけど、その為に人を殺したり、仕事の邪魔をしたりするのはどうなんだ?

 そう思うと、シニカルな作品かもしれない。

 ウルグのずる賢さと何のためらいもなく人を殺していく様はクレージーとしか思えない。人の目をひく、自分の名前を世界に知らしめるいい機会。的な発想にはついていけない。

 相棒のエミルはウルグの引力から逃れられない。ウルグにはない良心を持ち合わせている。自分のやっていることの重大さにはじめは気がついていなかったけれど、徐々に気がつきはじめたものの、一歩もひけないようないような状況に追い込まれてしまった。根っからの犯罪者じゃなくて、出来心で空くの道に踏み込んでしまった感じ。だから、余計にウルグが不気味に感じられて仕方がない。

 そして、ウルグたちを追いかける刑事エディがウルグとは正反対のまっとうな人間に見えた。犯罪を憎んでいるのと、マスコミが嫌い(でも、エディの彼女はリポーター。)なのは、どことなく新宿鮫の鮫島を彷彿とさせられた。

 マスコミのどうしようもなさは先進国(この表現どうにかならないか)各国共通のようで、良心よりも、センセーショナルさ、高視聴率をとれるもの、そういったものにとびつく。その為に手段を選ばない。例え、凶悪な犯罪者であってもスター扱い。・・・・・・。

 だから、腐っていくんだよ!世の中が!!



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エバー・アフター

エバー・アフター      ≪公開時コピー≫
     誰もが知っていて、
     本当は誰も知らない愛の物語。


       製作国:アメリカ
       製作年:1998年
       公開年:1999年

 【監督】   アンディ・テナント

 【製作】   ミレーユ・ソリア
         トレイシー・トレンチ

 【出演】   ドリュー・バリモア (ダニエル“シンデレラ”)
         アンジェリカ・ヒューストン (継母ロドミラ)
         ダグレー・スコット (ヘンリー王子)
         ジャンヌ・モロー (貴婦人“陛下”)
         パトリック・ゴッドフリー (レオナルド・ダ・ヴィンチ)
         ミーガン・ドッズ (マルグリット)
         メラニー・リンスキー (ジャクリーヌ)
         ジェローン・クラッベ
         ティモシー・ウェスト (フランシス王)
         ジュディ・パーフィット (マリー王女)
         リチャード・オブライエン
         エリザベス・アール

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   徹底して作りこまれた世界観

 【鑑賞本数】  年間:27作目  通算:48作目


 【 感 想 】

 Once apon a timeという語りからはじまるおとぎ話。グリム童話の代表作シンデレラは実話だったというお話。

 個人的にはそして王子様といつまでも幸せに暮らしたのでしたっていうおとぎ話に納得がいかなくて好きじゃないけれど、この作品は丁寧に作られた感がにじみでていて好感を持てた。
 天才子役として成功しながらも、ドラッグなどで評判を落としてしまったにも関わらず、再びハリウッドへ戻ってきたドリュー・バリモアが演じるシンデレラことダニエル。金目当てに再婚をしたものと思われる義母と、その連れ子の姉妹。幼き頃に父を亡くし、召使同様に育てられたのに、凛としていて、誇り高い様は、すごくダニエルらしいと思った。気丈なのに、父親のことをつっこまれた時の泣きそうなアンバランスさはドリュー・バリモアだからこそできる技。

 金と名誉に固執する継母と義姉。××するのがレディーなのよ・・・といいつつ、どことなく付け焼刃っぽい、薄っぺらい、安っぽい感じは、貴族の血をひいているダニエルと対照的。どこの馬の骨ともわからない嘘臭さがよくでており、配役のうまさ、演出が心憎い。

 そして、肝心要の王子様。いろんな意味で弱い。存在も。力も。と思ったけれど、世間知らずなお坊ちゃまぶりがよくでているから、ダニエルとのバランスとしてはつりあいがとれているように思える。書物からの知識だけの頭でっかちさとか、おつむの弱い女たちに囲まれてうぬぼれている様はシニカルでもある。

 レオナルド・ダ・ヴィンチの登場は正直、意味レス?と思ったけれど、魔法使いよりはよっぽど説得力はあったかもしれない。ダニエルが王家主催の仮装パーティーに行く際にダ・ヴィンチ作の羽根をつけていたが、あれはかわいかったし。

 見終わった直後はうん?と思ったんだけれど、衣装や建物の凝り具合なんかが手間隙かかっていて、しっかりと丁寧に作られた上質な映画だなと素直に思えた。



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ラットレース

ラットレース      ≪公開時コピー≫
     「ルールはひとつ!ルールなし!!」
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2001年
       公開年:2002年

 【監督】   ジェリー・ザッカー

 【製作】   ショーン・ダニエル
         ジャネット・ザッカー
         ジェリー・ザッカー

 【出演】   ローワン・アトキンソン (エンリコ・ポリーニ)
         ジョン・クリーズ (ドナルド・シンクレア)
         ウーピー・ゴールドバーグ (ベラ・ベイカー)
         キューバ・グッディング・Jr (オーウェン・テンプルトン)
         ブレッキン・メイヤー (ニック)
         ジョン・ロヴィッツ (ランディ)
         セス・グリーン (ドウェイン)
         エイミー・スマート (トレイシー)
         キャシー・ナジミー
         エイミー・スマート
         ディーン・ケイン
         ヴィンス・ヴィーラフ

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   金が絡んだ時の人の行動

 【鑑賞本数】  年間:26作目  通算:47作目


 【 感 想 】

 自分からは決して手に取ることのないジャンルだけれど、ウーピー・ゴールドバーグがでているからというだけで、手にとってはみたが、結論的にはあまり好きではなかった。ローワン・アトキンソン(Mr.ビーン)が嫌いなのを忘れていた。それはさておいて。

 ラスベガスのスロットマシンから飛び出したコインを手にした7人がとんでもないレースに強制参加させられることになった。ラスベガスからニューメキシコのシルバーシティーの駅においてある200万ドルを手に入れたものが勝者。ルールはなし。
200万ドルの大金をなんとしても手に入れるんだと大張り切り。そこからはじまるドタバタコメディ。というお話。レースの裏にはお金をもて余している大富豪達が誰が勝利するか賭けていた。

 大富豪のドナルド・シンクレアが鼻持ちならなくてむかついた。金持ちの遊びに一般庶民を巻き込むなという怒りが沸々と湧き上がってきた。

 ドナルドはじめとした大富豪たちにしてみれば暇つぶしでしかないけれど、ヴェラ、メリル、ポリーニ、ドウェイン、ブレイン、オーウェン、ニックの7人は、ものすごい貧乏というわけではないけれど、かといってお金があるというわけでもない人たち。きっとラスベガスに来るのだって、なけなしのお金をはたいてきているに違いない。無作為に選んだとしてもそういう人達にチャンスと称してきっかけを与えて、大金を得られるかもしれないことに浮かれている姿や、必死になってる姿を高みの見物決め込んでいるその姿勢がむかついた。

 悔しいことだけど、貧富の差はあって、金銭面だけのピラミッドで言えば、底辺にいる人たちは逆立ちしたって大金を手にするのは難しい。だけど、必死に働いてそれなりに生きているのに、ただ、金があるというだけで、人をおもちゃみたいにして扱うその姿勢が大変気に入りませんでした。

 大富豪ドナルドを唖然とさせるラストにはニヤリとさせられたので、よしとしますが。



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ザ・ワン

ザ・ワン      ≪公開時コピー≫
     多次元宇宙を制する者が
     <超人(ザ・ワン)>となる――


       製作国:アメリカ
       製作年:2001年
       公開年:2002年

 【監督】   ジェームズ・ウォン

 【製作】   スティーヴ・チャスマン
         グレン・モーガン
         チャールズ・ニューワース
         ジェームズ・ウォン

 【出演】   ジェット・リー (ゲイブ/ユーロウ/ロウレス)
         カーラ・グギーノ (TK/マシーウォルシュ)
         デルロイ・リンドー (ローデッカー)
         ジェイソン・ステイサム (ファンチ)
         ディラン・ブルーノ
         リチャード・スタインメッツ
         スティーヴ・ランキン
         タッカー・スモールウッド

 【Zero的評価】 0円

 【リピート率】  ★

 【見所】   ジェット・リーのコスプレ

 【鑑賞本数】  年間:25作目  通算:46作目


 【 感 想 】

 『125人のジェット・リー"バトル・ロワイアル"が始まる!!』そんなタイトルに期待に胸をふくらませてみたものの、最初の10分でイヤな予感がはじまり、30分程度で的中。見終わった後の深いため息。

  “ジェット・リーのムダ使い”そんな言葉が頭の中をよぎった。ストーリーとしてはそこそこ面白いし、ジェット・リーもたくさん見れる。(何せ一人125役なのだから。)売りであるアクションもジェットならではの味が出ている。なのにもかかわらず・・・ひどい『がっかり感』が後に残るのはなぜか?

 それは演出のまずさにつきる。

 125人のジェット・リー(実際セリフがあるのは3役に留まった。)のうち、ゲイブとユーロウ。この二人を演じ分けるジェット・リーの演技力はさすがの一言につきる。でも、二言、三言言わせてもらうとすればだ。"違いがわかんないよ!!”服の色で分けるとか、何か“目印”的な要素が欲しかった。イヤ、指輪っていうのはあったけれど、小さすぎて見分けがつかない。

 さらに、マトリックス2のオファーがきていたのを蹴って、この"ザ・ワン"に出演したのは有名な話なんだけれど、だからといって、何もマトリックス的なスローモーションを使ったり、銃弾の軌跡を見せてみたりな映像が多く、正直、うんざりとさせられる。

 さらに、さらにだ。なんで、こんなにがっかりとさせられるのか。。。その謎はメーキングで解けた。今はやりの“CG合成”でほとんど作成された映画だったのだ。

 だからこそ、妙に重力のないバイクを持ち上げるシーンであったり、ジェットにしては決まっていないアクション・シーンであったりしたわけだ。

 お願いです。ジェット・リーを使うのであれば、もっとかっこよく見せてください。



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マトリックス

マトリックス      ≪公開時コピー≫
     なぜ 気づかない
     


       製作国:アメリカ
       製作年:1999年
       公開年:1999年

 【監督】   アンディ・ウォシャウスキー
         ラリー・ウォシャウスキー

 【製作】   ジョエル・シルヴァー

 【出演】   キアヌ・リーヴス (ネオ/トーマス・アンダーソン)
         ローレンス・フィッシュバーン (モーフィアス)
         キャリー=アン・モス (トリニティ)
         ヒューゴ・ウィーヴィング (エージェント・スミス)
         グロリア・フォスター (予言者 / オラクル)
         ジョー・パントリアーノ (サイファー)
         マーカス・チョン (タンク)
         ジュリアン・アラハンガ (アポー)
         マット・ドーラン (マウス)
         ベリンダ・マクローリー (スウィッチ)
         レイ・パーカー (ドーザー)
         ポール・ゴダード (エージェント・ブラウン)
         ロバート・テイラー (エージェント・ジョーンズ)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   ジョー・パントリアーノの腹黒さもしくは弱さ。

 【鑑賞本数】  年間:24作目  通算:45作目


 【 感 想 】

 公開当時、一躍話題を集めたマトリックス。天邪鬼な自分は話題を集めれば、集めるほど、興醒めしてみないという変な癖があるため、敬遠していた。とはいえ、気になるのは、気になるだけにようやく手にとってみた。正直な所「?」と疑問符が浮かびっぱなしで率直な感想は深く考えたら負け?

 話題を集めただけにストーリーも斬新で、映像も斬新で、映画ってエンターテイメントなんだと再認識させられた。一方でえらいオタクな世界を繰り広げられるのも虚構の世界だからこそ・・・とも思った。
 黒服好きな自分としては、仮装世界にいるネオ達の服装はえらい好きだし、あの独特な世界観は決して嫌いじゃない。だけど、わけわかんねぇ・・・という思いが沸々と湧き上がってくる。

 そうなるとストーリーを楽しむと言うよりは視覚から入ってくる映像世界を楽しむ・・・となって、やっぱり深く考えたら負けだなと思ってしまう。もっとも、ハナから三部作で完結というアタマで作られている作品だから、小出しにしているだろうに、一作で解られてたまるかというところもあるだろう。

 時間軸、行ったりきたりの時間間隔狂わされる系の話は好きなんだけど、しっかる狂わされて、まんまと策にはまった悔しさはあったりはする。

 個人的にはサイファ役のジョー・パントリアーノが好きなので、そこそこ楽しめた感が強い。サイファいなくなったら・・・。それだけの理由じゃないんだけれど。

 モーフィアスチームはやっぱりモーフィアス、トリニティ、サイファ、スイッチ、アポー、マウスの6人いるからこそかっこいいわけであって、一人でもかけてしまうと・・・という思いが三割くらいあった。チームモノが好きなもので。それはさておいて

 一番どうでもよくなった瞬間があって、空手シーンだったりする。空手って付け焼刃でどうにかならないし、足さばきが美しくない。なんだかトホホな気分。監督、日本好きはわかるけれど、勘弁してください。



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ガールファイト

ガールファイト      ≪公開時コピー≫
     居場所なんてどこにもなかった。
     ボクシングに出会うまでは。


       製作国:アメリカ
       製作年:2000年
       公開年:2001年

 【監督】   カリン・クサマ

 【出演】   ミシェル・ロドリゲス (ダイアナ)
         ジェイミー・ティレリ (ヘクター)
         ポール・カルデロン (サンドロ)
         サンティアゴ・ダグラス (エイドリアン)
         レイ・サンティアゴ (ティニー)
         エリサ・ボカネグラ (マリソル)
         シャノン・ウォーカー・ウィリアムズ (ヴェロニカ)
         アイリス・リトル・トーマス (マティネス婦人)
         ジョン・セイルズ (科学の先生)
         アリシア・アシュレイ (リッキー)

 【Zero的評価】 1500円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   ミシェルのへそまがりっぷり。

 【鑑賞本数】  年間:23作目  通算:44作目


 【 感 想 】

 十六歳、十七歳。ティーンエイジャーの真ん中という年頃は国に関わらず、どこも複雑?そんな当たり前なことをとりあえず思ってみる。

 主人公のダイアナ。何が面白くないのか、毎日これといった理由もなく機嫌が悪い。クラスメートが友達の彼氏を寝取ったといって喧嘩をふっかけてみたりイライラのしどおし。自分がダイアナと同じ年頃のことを思うと心辺りがありすぎて、苦笑いするしかない。

 ダイアナがボクシングに出会ってのめりこんでいく。そうやって何かのめりこむものがみつかって、自分に自信がつけは何かは変えられる。ある一定の年齢と経験をつめば、そんなことはわかりきったことなのかもしれない。十代の後半。大人の都合に振り回される年頃では、自分を見失わないようにするのが精一杯で不安におしつぶされかねない。その不安をとりさるのは、自分の努力もそうだけど、周囲の友達や大人達の力なのかとしみじみと感じた。

 ダイアナをとりまく環境-母親がいないこと、かまってくれない父親、将来の夢をつかみはじめている弟、将来が見えないダイアナといった家庭環境、低所得者が集まっている住環境-は決して、幸せな環境とは言いがたい。それでも、身持ちを崩さず、もがきあがく姿は強かでしなやかで、うらやましくありあこがれる。

 世間には性別による差別というのはある。女だからという理由でリングの上にあがることを許してもらえなかった。だけど、そのことに対して、真っ向向かって怒るのではなく、強くなればいいんでしょと実力主義に走った。不当な扱いをうけることは多々ある。そのことに対して、正論を吐いて人を攻めることはたやすい。だけど、それはひどくかっこ悪い。それよりは同じ土俵にたって、蹴落としてやるほうが潔い。なぜなら、そのほうが難しいから。

 試合には勝ったけれど、勝負には負けたダイアナ。人を傷つけて、自分も傷ついた分、また、強くしなやかな人間になっていくのだろう。





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陰陽師

陰陽師 ~おんみょうじ~      ≪公開時コピー≫
     闇に交われ、光を解き放て。
     


       製作国:日本
       製作年:2001年
       公開年:2001年

 【監督】   滝田洋二郎

 【製作】   原田俊明
         塩原徹
         瀬崎巖
         阿部忠道
         島谷能成

 【出演】   野村萬斎 (安倍晴明)
         伊藤英明 (源博雅)
         今井絵理子 (蜜虫)
         夏川結衣 (祐姫)
         宝生舞 (瓜の女)
         矢島健一 (藤原師輔)
         石井愃一 (藤原兼家)
         石丸謙二郎 (陰陽頭)
         国分佐智子 (任子)
         螢雪次郎 (源忠正)
         下元史朗 (小野清麻呂)
         八巻健弐 (橘右近)
         木下ほうか (垣武天皇)
         立原瞳 (綾子)
         萩原聖人 (早良親王)
         柄本明 (藤原元方)
         岸部一徳 (帝)
         小泉今日子 (青音)
         真田広之 (道尊)

 【Zero的評価】 0円

 【リピート率】  ★

 【見所】   道尊の狂気。

 【鑑賞本数】  年間:22作目  通算:43作目


 【 感 想 】

 夢枕獏作、岡崎玲子が漫画化した「陰陽師」は好きで割とよく読んでいた。陰陽道という独特の考え方と特殊な世界観は決して嫌いじゃなく、むしろ好きな部類ではある。なので、映画化されると聞いた時は一瞬見たいかも。と思った。

 だがしかし、キャストを見て、野村萬斎、今井恵理子は見たいが伊藤英明は見たくないという微妙な葛藤があった。とはいえ、人から借りる機会があったのでこれ幸いと手にとったのだが、予想通りというか、期待通りがっかりする映画だった。ウルトラマンとかゴジラとか、昔の日本映画全盛期のアクション映画をしょぼくした感じがぬぐえない。

 昨今のCG技術などの映像技術が向上しているにも関わらず、あの程度でしか世界観を表現できなかったのかと思うとひどくがっかりとする。こんな映画にアカデミー賞優秀編集賞、優秀美術賞やるなよ。

 ストーリーとしては、原作夢枕獏だけあってかなりしっかりとしている。平安時代の権力争い。そして、その裏では陰陽師たちが暗躍している。光源氏物語の世界ってこんな感じなんだろうな。あまり興味はないけど、想像するのと映像で見るのとでは、やはり多分に違う。興味深くはあった。

 野村萬斎演じる安倍晴明は、元々が狂言師という野村萬斎だけあって、飄々としたつかみ所のない感じをうまく演じていたように思える。岡崎玲子の描く晴明にほど近くはあった。しかし、伊藤英明演じる源博雅。もう、ほんっと~に、勘弁してください。これって何かの罰ゲーム?というぐらい下手な演技で、見てるほうが恥ずかしくなった。セリフ棒読みやめてくれ~。どうしてか、伊藤英明は好きになれない。顔も声も受け付けない。白々しくて、見ているほうが恥ずかしくなる。

 対する道尊はさすがの真田広之。不気味さと、嫉妬に狂って、狂う姿はさすがの一言。

 しかし、ラストがしょぼい。しょぼすぎる。時代の波にきちんと乗って最高にかっこいいもの作りましょうよ…。



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ロミオ・マスト・ダイ

ロミオ・マスト・ダイ      ≪公開時コピー≫
     その怒りが、すべてを打ち砕く――
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2000年
       公開年:2000年

 【監督】   アンジェイ・バートコウィアク

 【製作】   ジョエル・シルヴァー
         ジム・ヴァン・ウィック

 【出演】   ジェット・リー (ハン・シン)
         アリーヤ (リシュ・オーデイ)
         イザイア・ワシントン (マック)
         ラッセル・ウォン (カイ)
         DMX (シルク)
         デルロイ・リンドー (アイザック・オーデイ)
         D・B・ウッドサイド (コリン)
         ヘンリー・オー (チュー・シン)
         ジョン・キット・リー (ポー・シン)
         エドアルド・バレリーニ (ビンセント・ロス)
         アンソニー・アンダーソン (モリース)
         グレイス・パーク

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   ジェット・リーのはにかんだ瞬間。

 【鑑賞本数】  年間:21作目  通算:42作目


 【 感 想 】

 ロミオとつくタイトルで真っ先に気が付かなくてはいけなかったのかもしれない。これは『ロミオとジュリエット』がベースにあるのだと・・・。
 さならがら、ジェット・リー演じるハンがロミオで、アリーヤ演じるトリッシュがジュリエットだろうか。

 だけど、そこにあるのは甘ったるいラブ・ロマンスではなく、ブラック・マフィアとチャイニーズ・マフィアの戦い。それを傍観する白人。お互いの縄張り争い。殺された弟の復讐に燃え、己の保身を図る父との葛藤に悩むロミオと、恋焦がれる人を想いつづけるだけの無力なお姫様ではなく、ハッピーになるために自らの手で手に入れるだけの強さを持つジュリエット。だからこそ、自分は見終わっても尚、現代版ロミオとジュリエットとは思えなかったのである。(そもそも本家本元は死ぬしか知恵のない若者である・・・)

 そんな話はおいておくとして、決してハッピーではない現実。一度貶めてしまった自分の地位は子孫の代まで続くようなさびれた下町。家族を愛し、守ろうとする一方で、他者を脅かす。そんな矛盾や、金か、家族か、地位に名誉か?己の存在意義と生きることとは?親の子に対する愛。うっとうしいながらも親ゆえに抱く愛。男と女の間にある甘ったるいものではなく、もっと広意義の『愛』を思わず考えずにいられない。見終わった後に、せつなさが胸に広がる・・・そんな一作である。

 この作品で初の主演を演じたアリーヤ。今後の活躍が期待されるなか22歳という若さでこの世を去ってしまった。心よりご冥福をお祈り申し上げます。



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夜を賭けて

夜を賭けて      ≪公開時コピー≫
     青春は イノチガケ。
     廃墟から鉄屑(スクラップ)を盗み出せ!


       製作国:日本/韓国
       製作年:2002年
       公開年:2002年

 【監督】   金守珍

 【出演】   山本太郎 (金義夫)
         ユー・ヒョンギョン (新井初子)
         山田純大 (高山健一)
         樹木希林 (高山フネ)
         李麗仙 (ヤン婆さん)
         清川虹子 (ヨドギ婆さん)
         六平直政 (金村利正)
         大久保鷹 (徳山春夫)
         不破万作 (船田純希)
         山村美智 (張礼子)
         申相祐 (申大起)
         油井昌由樹 屑鉄屋)
         唐十郎 (中村豊作)
         奥田瑛二 (若林逸郎)
         風吹ジュン (金敬子)

 【Zero的評価】 1800円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   画面から飛び出さんばかりの勢いあふれる演技。

 【鑑賞本数】  年間:20作目  通算:41作目


 【 感 想 】

 プレ公開のようなモノで見に行った。監督が来場していて、お話もぼちぼち聞いた。前知識なく、初見がまっさらな状態というのも珍しいこと。誰がでているとかもさっぱりわからなかった。しかも、最初の10分くらい席をはずしていたので、戻った時には「?」状態。戻ってきたところで画面いっぱいに大好きな太郎ちゃん(山本太郎)とろっぺいちゃん(六平直政)がいて、「!!!!」と言葉にならない嬉しさが。好きな人が出ていることは嬉しいことデス。

 戦後の大阪で、在日朝鮮人の集落に住む鉄屑窃盗団の青年が、力強く精力的に生きる姿を描いた青春群像劇だそうで、話そのものは尻切れトンボな印象があった。実際、全部撮ったものをまとめたら4時間くらいの大作になってしまったとか。それを詰めに詰めて、あの形になったそうだ。納得。

 戦後の勢い、雨後の筍みたいな勢いは感じたし、在日の迫害とか、差別とかは今もって根強い問題だけど、そういったのを悲壮感なく描いた監督のセンスはすごいと思えた。監督は新宿梁山泊の座長・金守珍。新宿梁山泊の舞台は見たことないけれど、パワフルな舞台で有名。映画にもそのパワフルさはにじみでてた。

 在日の問題は在日しか語れないとは思わないけれど、彼らにしか伝えられないモノは確かにある。日本人でも、朝鮮人でもない彼らの存在は、同時に日本人でもあり、朝鮮人でもあるわけで、義夫と健一がカントリーアンレス(というのか?)とカントリーレスなモノを象徴しているかのようだった。日の目を見れないやさぐれた男・健一がいるからこそ、日の元で差別されようと、迫害されようと、生きている義夫がいて、彼らは表裏一体なんだと思えた。

 金監督が「俳優たちにはとにかくカメラからはみ出す演技をしてくれとお願いしたんだ」というようなことをおっしゃっていた。確かに、最近の日本映画にはない、パワフルな勢いと泥臭さがあった。こういう映画もっと増えるとよいのに。



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