バト ル・ロワイヤル2/鎮魂歌
≪公開時コピー≫「今日はみんなに、
ちょっと戦争してもらいます」
製作国:日本
製作年:2003年
公開年:2003年
【監督】 深作欣二
深作健太
【出演】 藤原竜也 (七原秋也)
前田亜季 (中川典子)
前田愛 (キタノシオリ)
忍成修吾 (青井拓馬)
酒井彩名 (浅倉なお)
ビートたけし (教師キタノ)
末永遥 (久瀬遙)
石垣佑磨 (左海貢)
神戸みゆき (筧今日子)
黄川田将也 (槙村慎太郎)
桂亜沙美
伊藤友樹 (黒澤凌)
柳沢なな
勝地涼
真木よう子 (早田マキ)
久我未来 (米内健吾)
和田聡宏 (今給嶺聡)
岩村愛 (舞)
村田充 (風間総司)
豊岡真澄 (由香里)
加藤夏希 (桜井サキ)
竹内力 (教師タケウチ)
三田佳子
津川雅彦
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★
【見所】 現役中学生と退役中学生の闘い
【鑑賞本数】 年間:49作目 通算:70作目
【 感 想 】
まだ自分の中で消化しきれなくてうまく言葉にできない。思うことは色々あって全ては形にできない。七原、キタノ、タクマ達巻き込まれた生徒たち、テロ集団、大人たち、それぞれの思いがあって、どの思いも想像することはできる。その中で、多分、多分だけれど、七原の思いが一番共感できるかもしれない。
教師タケウチが再三、再四口にする“勝ち組”“負け組み”って言葉がえらく自分の中でひっかかって最後までひっかかりっぱなしだった。そんなに単純なものじゃない。勝ちか負けかなんて誰が決める?勝つってことは負ける者がいて、負ける者の痛みを背負ってこそ勝つってことなんじゃないのか?
勝ちか負けかその2つのどちらかでしかないと思っている限りはわからないだろう。勝ちも負けも何もかもある世界になりつつあって、価値観多様化してお互いを認め合って共存しなくてはならない時代が目の前にきているのに、単純に勝ち負けで全てを片付けようとするのは怠慢のようにも思える。
言っても仕方ないことだけど、深作欣二のBR2が見たかった。本当は何を伝えたかったのか。キタノシオリのあのシーンから、ラストまでどうつなげるのか。深作健太ではなく、深作欣二の監督で見たかった。
七原達の「ワイルドセブン」というテロ集団が何を目的に、闘っているのかよくわからなかった。藤原竜也は七原なりのテロを演じたのだろうがテロには見えなかった。違和感があった。ただ、本質は変わっていない。「こんなの全然わかんねぇよ」って叫んでいた頃と同じ。「俺たちが生きるこの世界は決して一つなんかじゃない」そんな当たり前のことすら忘れてしまった大人たちへの皮肉が混ざっているのだろうか。
テロ行為は何らかの大儀があると思われるが、力にもって力でやり返して泥沼化して、憎しみだけがつのって命の奪い合いにしかならない。命ってもっと尊いものだろ。簡単に奪っていいものじゃないだろって。心底思った。
狂っちゃいないぜ
≪公開時コピー≫愛、友情、飛行機、
予期せぬ人生の乱気流。
製作国:アメリカ
製作年:1999年
公開年:2000年
【監督】 マイク・ニューウェル
【製作】 アート・リンソン
【出演】 ジョン・キューザック (ニック)
ビリー・ボブ・ソーントン (ラッセル)
ケイト・ブランシェット (コニー)
アンジェリーナ・ジョリー (メアリー)
ジェイク・ウェバー
カート・フラー
ヴィッキー・ルイス
モリー・プライス
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★
【見所】 そうはいっても「狂ってるよ」な言動・行動。
【鑑賞本数】 年間:48作目 通算:69作目
【 感 想 】
先に一言、二言、三言言わせてもらうと…、十分狂ってる。
舞台はニューヨークの航空管制局(TRACON)。トラコンと聞くとトラブル・コンビネーションとかそういう言葉が沸々と沸いてくるのだが、言葉を縮める日本人の悪い癖だ。それはさておき。
ナンバー1を自負している航空管制官ニックと地方から転勤してきたやり手のラッセル。ラッセルに一方的なライバル心を燃やしたニックが落ちぶれていく様と立ち直る様を映し出したような作品。好き嫌いがはっきりと分かれそうな作品だなと思った。
航空交通管制官。この言葉だけを聞くとエリートっぽく聞こえるが、要は空の交通整理をする人。過度なストレスにさらされて、気が狂う一歩手前のような管制官達のやりとりを見ると、飛行機に乗るのが怖くなる。
ナンバー1だと自信満々に口にできる人間は今イチ信用ならない。それが持論。だけど、この手の人間は挫折に弱くて、その上、挫折すると勝手に落ちていくから、傍目に見るだけなら面白い。性格が悪いと自分のことながら思うけれど。
ニックは典型的なナンバー1男。才能というより運の良さで、居場所を固められたのだろう。どこかうわついた腰の軽さが目に付く。だから、ラッセルのような自信に満ち溢れた男が現れると敵対心をあらわにして、遠ざけようとする。その姿はさながら小型犬が吼え騒ぐ様にとてもよく似ている。随所に見られるニックの小心者ならではの行動が痛々しい。
所でアンジェリーナ・ジョリーが演じるラッセルの奥さん。サボテンが枯れたとか、そんな理由でスーパーマーケットの中で人目もはばからずに泣く変わり者。アンジェリーナ・ジョリーだから、まぁ、仕方ないかと思ったが、こんな奥さんイヤだな。
個人的にはあまり興味ないジャンルだったけれど、正気と狂気の間のギリギリの所にいるニックとラッセルのやり取りは見ごたえがあった。
しつこいようだが、ニックもラッセルも十分に狂っているよ。
ハリー・ポッターと秘密の部屋
≪公開時コピー≫“ドビーめは警告しに参りました。”
製作国:アメリカ
製作年:2002年
公開年:2002年
【監督】 クリス・コロンバス
【製作】 デヴィッド・ハイマン
【出演】 ダニエル・ラドクリフ (ハリー・ポッター)
ルパート・グリント (ロン・ウィーズリー)
エマ・ワトソン (ハーマイオニー・グレンジャー)
リチャード・ハリス (アルバス・ダンブルドア)
マギー・スミス (ミネルバ・マクゴナガル)
アラン・リックマン (セブルス・スネイプ)
ロビー・コルトレーン (ルビウス・ハグリッド)
フィオナ・ショウ (ペチュニア・ダーズリー)
ジョン・クリーズ (ニック)
トム・フェルトン (ドラコ・マルフォイ)
マシュー・ルイス (ネヴィル・ロングボトム)
ケネス・ブラナー (ロックハート)
ジェイソン・アイザックス (ルシウス・マルフォイ)
ミリアム・マーゴリーズ (スプロウト先生)
マーク・ウィリアムズ (ミスター・ウィーズリー)
シャーリー・ヘンダーソン (嘆きのマートル)
ジェマ・ジョーンズ (マダム・ポンフリー)
サリー・モーテモア (マダム・ピンズ)
ワーウィック・デイヴィス (フリットウィック先生)
ショーン・ビガースタッフ (オリヴァー・ウッド)
アルフレッド・バーク (アルマンド・ディペット)
デヴィッド・ブラッドリー (ミスター・フィルチ)
ロバート・ハーディ (コーネリアス・ファッジ)
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★
【見所】 若干ヨーダに見えなくもないドビー。
【鑑賞本数】 年間:47作目 通算:68作目
【 感 想 】
前作ハリー・ポッターと賢者の石ではダイジェストを見せられているようだったとしか思えなかったが、秘密の部屋は割と素直に楽しめた。もちろん物申したい気持ちも多分にあるけれど。それはいうとキリがないから一旦ふれずにおくとして。
今回の功労者は屋敷下僕妖精のドビーだろう。一瞬、ロード・オブ・ザ・リングのゴラムにも見えなくもなかったが。原作通りの愚かしさを披露し、愛嬌すら感じた。
その次はロックハートか。ナルシストで自己顕示欲の塊。彼を演じるのも楽じゃないよと余計なことを考えながらも、笑いすらこみあげてくる演じっぷりに拍手すらしたい気持ちだ。案外、なりきってしまえば楽しいのかもしれない。
おすまし屋のハーマイオニーは何でロックハートに心惹かれるかなと思いつつも、まだまだ、子どもなわけで仕方ないのか。しかし、ハーマイオニー役の子が妙にはまっていて怖い。実際にクラスには一人はいそうな優等生。常識人で宿題も進んでやっちゃうどちらかというとがり勉タイプ。むしろ成績いいことが自分の全て。端から見たらえらいつまらないタイプの人間なのに、ハリーとロンの3人でいれば、チャーミングにすら見える。演技がうまいかへたかはよくわからないがはまったと思う。
「賢者の石」より映画としての完成度はいいとは思う。ただのダイジェストではなく、きちんとした一つの映画として観れると思う。慣れの問題なのか。
虫が得意じゃない自分的にはロンがなめくじを吐くシーンはあまりリアルに映像化して欲しくなかったというのは余談。
ラストはやはり今一つ盛り上がりにかける。これさえなければハリポタももう少しは楽しめるのだが…。
字幕で観たので吹き替え版はどうなのかよくわからないが、原作を読んでしまっているが故にそれぞれのキャラの話し振りが固定されてしまい、字幕のあっさりとした訳文に興がそがれてしまった。恐るべし松岡祐子。翻訳者の影響力侮り難しである。
ジーア/悲劇のスーパーモデル
≪公開時コピー≫製作国:アメリカ
製作年:1998年
公開年:劇場未公開
【監督】 マイケル・クリストファー
【製作】 ジェームズ・D・ブルベイカー
【出演】 アンジェリーナ・ジョリー (ジーア)
フェイ・ダナウェイ
エリザベス・ミッチェル
エリック・マイケル・コール
カイリー・トラヴィス
ルイス・ジャンバルヴォ
ジョン・コンシダイン
スコット・コーエン
マーセデス・ルール
ミラ・カニス
【Zero的評価】 200円
【リピート率】 ★★★
【見所】 ジーアになりきるアンジー
【鑑賞本数】 年間:46作目 通算:67作目
【 感 想 】
かつてジアという名のモデルがいたそうだ。伝聞形なのはファッション業界の知識が全くなく、モデルもブランドにも疎い人間だから。「GIA」はジアというモデルの長いとは言い難い人生をドキュメンタリ風に映像化した作品だ。
これが映画であるという予備知識なく観たならば、あるいはドキュメンタリであると言われたら信じてしまう説得力がある。それは監督の手腕であるだろうが、ジアを演じたアンジェリーナ・ジョリーのおかげであるように思える。
寂しがり屋で自己中心的で、気まぐれ屋で我儘で、いい加減で、人としてどうなんだろうと思える性格のジアだが、アンジェリーナ・ジョリーが魅力たっぷりに演じている。横を通り過ぎた時に目が追いかけてしまう。そういう惹きつける何かをアンジェリーナ・ジョリーも持っているから、ジアなのか、アンジーなのか、わからなくなる。
ジアは子どものまま大人になった人なのだと思う。成功を手中におさめて、美貌を得て、その上、富も栄誉を得て、傍目に充実しているように見えたとしても、中身が同様に充実しているとは限らない。ジアがモデルとして成功していくほど、愛する人が遠ざかり、心がボロボロになっていく姿は痛々しかった。
同性愛者で麻薬常習者だったというジア。その人生の終盤は心身ともにボロボロになり、廃人同様だったのだろう。そんな状態でも必死に生きていたいと訴え、愛して欲しいと泣き叫ぶ姿は、生身であまりに無防備で、そんな人がよくモデルという実力社会で生きていたなと思った。むしろ、そんな人だから弱く脆く、麻薬に手をだして、抜けきれなくなってしまったのだろうけれど。
余談だけれど、アンジェリーナ・ジョリーがGIAを演じ、あまりにもハマリすぎて俳優業を休業したそうだ。アンジェリーナ・ジョリーの役に入り込む集中力もすごいが、一人の人間にそれだけの影響を与えるジアもすごいとありきたりなことを思ってしまった。
リターナー
≪公開時コピー≫未来なんかに、キョーミねぇよ!
製作国:日本
製作年:2002年
公開年:2002年
【監督】 山崎貴
【出演】 金城武 (ミヤモト)
鈴木杏 (ミリ)
樹木希林 (情報屋・謝)
岸谷五朗 (溝口)
岡元夕紀子 (八木)
村田充
飯田基祐 (唐沢)
清水一哉 (村上)
河合千春
高橋昌也 (劉老板)
【Zero的評価】 50円
【リピート率】 ★
【見所】 岸谷五朗のインテリな極道っぷり。
【鑑賞本数】 年間:45作目 通算:66作目
【 感 想 】
邦画だからつまらないだろうからいいやという気持ちと、でも観たいという気持ちで迷っていた。とりあえず機会があったら観よう程度だったので、期待値はさほど高くなく、おかげで、普通に楽しめた。
率直な感想はターミネーターとインディペンデンス・デイとマトリックスとE.Tを足して、ウルトラマンで割った感じ。お金をかけていると思われる部分があるかと思えば、一昔前の特撮っぽいちゃっちい爆発シーンがあったり、わざと安っぽさをだしているのかもしれないがそれどうよ?と思うことしばし。一時の邦楽界のように、模倣ではなくて、あくまでも参考にしただけですよという潔くない感じがトホホな気分にしてくれる。
金城武の温度の低さは映画、ドラマで感じていたが再認識。金城武自身の育った環境の複雑さがそうさせているのかもしれないが、素なのか演技なのかは図りかねる。殺し屋という役柄上、その温度の低さはありだろうけど、笑う時の嘘臭さがどうも好きになれない。それはさておき。
ミリ役の鈴木杏が若さの割には実力のある子だけにもったいない。熱血というか、熱心なというか、触ると火傷するような熱さが空回りしているのが痛々しかった。とはいえ、それを狙っているのだろうけれど。観ていて恥ずかしくなるセリフ+シーンが多すぎて、観るに耐えない。映画を作る人たちは客観的に観て、どう思うか・・・ということを考えないのか?それとも自分が恥ずかしく思うポイントが広いのか・・・。
意外だったのは溝口役の岸谷五朗。悪人なイメージがなかっただけにインテリな極道である溝口が怖くてかっこよかった。目の据わり方が狂人っぽくて怖かった。力(腕力・権力)がある怖さではなくて、核兵器の起爆スイッチを持たせたら自分が死んでも迷いなく押してしまう破壊的な怖さ。
ある程度は楽しめるんだけど、日本でSFアクション映画作ってもここまでが限界だなっていう底の浅さを感じた。
ボーン・コレクター
≪公開時コピー≫・・・すぐには殺さない
製作国:アメリカ
製作年:1999年
公開年:2000年
【監督】 フィリップ・ノイス
【製作】 マーティン・ブレグマン
ルイス・A・ストローラー
マイケル・ブレグマン
【出演】 デンゼル・ワシントン (リンカーン・ライム)
アンジェリーナ・ジョリー (アメリア・ドナヒー)
クイーン・ラティファ (セルマ)
エド・オニール (ポーリー・セリット警部)
ルイス・ガスマン (エディ・オーティス)
マイク・マッグローン (ケニー・ソロモン警部)
リーランド・オーサー (リチャード・トンプソン)
マイケル・ルーカー (ハワード・チェイニー)
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー
ゲイリー・スワンソン
ボビー・カナヴェイル
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★
【見所】 リンカーンの推理。初々しいアンジー。
【鑑賞本数】 年間:44作目 通算:65作目
【 感 想 】
しつこいようだがホラー映画は嫌いだ。その割には良く観ている。好きな俳優がでていると、ジャンル問わず全て観たい性分がそうさせている。「ボーン・コレクター」はホラー映画と認識していたが、アンジェリーナ・ジョリーとデンゼル・ワシントンの大好きな二人がでているのなら、例えホラー映画でも見るもんね的な野次馬根性丸出しで観た。
これはホラー映画じゃない?サスペンス系だ。「羊たちの沈黙」系のグロい猟奇殺人系の痛々しくて、生々しい猟奇殺人を予想していただけに、怖くなかったと言ったら嘘になるが、結構、普通に観られた。むしろ、制服警官アメリアの成功&昇格ストーリーに感じられた。その上、観ていて痛くなるような殺人シーンは少なくて、想像すると痛いであろう死体が映し出されるので、まだ、観ることができた。でも、勝手に殺される過程を生々しく想像して、痛い思いもしたけれど・・・。
デンゼル・ワシントン演じる所のかつては優秀な鑑識捜査員ライム。捜査中の不慮の事故で首から下が麻痺して寝たきり生活になる。そんな彼の手足となるべくアメリア大抜擢。はじめはできないと逃げ腰なのに、次から次へと起こる残酷な殺人に怒りキレる姿はアンジェリーナ・ジョリーらしくて好きだ。アンジェリーナ・ジョリーーは不遜な感じの自信満々なほうがはまっているから、最初の頃のアメリアは殺人現場でおびえたり、及び腰になったりしてらしくないと思った。
ライムのどんな姿になっても仕事に対する責任と、犯罪者を許さない姿勢はかっこいい。青臭い正義感は鼻につくが、自分の仕事に誇りを持って取り組む姿勢は見習いたい。それはさておき。
前半から中盤までは、何が起きるかわからないドキドキ感と、理路整然と推理していくライム、鑑識捜査員として成長していくアメリアと見ごたえがあるだけに、ラストのチープさにとことんがっかり。今までの苦労が全て泡。なんでそうなっちゃうかなぁ・・・。
救命士
≪公開時コピー≫なぜ、私を助けてくれなかったの?
製作国:アメリカ
製作年:1999年
公開年:2000年
【監督】 マーティン・スコセッシ
【製作】 スコット・ルーディン
バーバラ・デ・フィーナ
【出演】 ニコラス・ケイジ (フランク)
パトリシア・アークエット (メアリー)
ジョン・グッドマン (ラリー)
ヴィング・レームズ (マ-カス)
トム・サイズモア (トム)
マーク・アンソニー (ノエル)
シンシア・ローマン (ローズ)
クリフ・カーティス
アイダ・タートゥーロ
【Zero的評価】 0円
【リピート率】 ★
【見所】 強いていえばニコの苦悩の内訳
【鑑賞本数】 年間:43作目 通算:64作目
【 感 想 】
映画の楽しみ方は人それぞれだろうが、自分は映画の仮想世界に身をゆだね、現実の煩雑な世界を一時忘れることが楽しみ方の一つ。そう考えると映画の好みにもはっきりと現れており、自分の事ながら納得できる。あまりにも現実的な生々しいストーリーはあまり得意ではない。
だから、救命士はあまり好きになれない。ニコラス・ケイジは決して嫌いではないが、癖のある人だから、ゆがんだ世界に入るとはまりすぎて、観ている側がひきずられる。
俺の救急車にのせた奴は誰も死なせない。その心がけは立派だけれど、仕事でよれよれになって、救えなかった少女の死を背負い込んで、生きる屍みたいなった人間に命を預けるのは怖い。しかも、選択肢ナシで預けなければいけない状況なので怖さは倍増しになる。
人は決して聖人君子ではない。時には救えない命だってある。助けるという志は偉いけれど、寿命を真っ当する命や、捨ててしまう命もあるわけで、その全てを救おうというのは自己満足でしかない。
生き死にを決めるのは誰なのかわからない。だけど、少なくとも救命士でも医者でもない。「ER」系の医療モノが好きでよく見るが、救えずに自分の至らなさを悔いるシーンを見ると違和感がある。自分の無力さを嘆くのだとしたら、傲慢な話。神でもない限り全ての病や怪我を治すことはできない。医者としてベストを尽くすことは当然だが・・・。余談だが、介護とか医療系に従事する人には悪いけれど、どこか偽善行為に思えることがある。
だから、少女を救えなかったことを悔いて、ひきずっているニコラス・ケイジは好きになれない。そこが人間くさくていいのかもしれないが。
全体的に暗い映画で―ストーリーも、映像も―観終わった後にどろんと疲労感が残る。そういう映画が好きな人は好きそうだが、自分は今三つ。
ただ、ニコラス・ケイジがどことなくクレイジーさのある人だけに、こういう役をやらせると怖いぐらいにはまる。
ハリー・ポッターと賢者の石
≪公開時コピー≫史上最強のファンタジーがやってくる。
製作国:アメリカ
製作年:2001年
公開年:2001年
【監督】 クリス・コロンバス
【出演】 ダニエル・ラドクリフ (ハリー・ポッター)
ルパート・グリント (ロン・ウィーズリー)
エマ・ワトソン (ハーマイオニー・グレンジャー)
リチャード・ハリス (アルバス・ダンブルドア)
マギー・スミス (ミネルバ・マクゴナガル)
アラン・リックマン (セブルス・スネイプ)
イアン・ハート (クィレル)
ロビー・コルトレーン (ルビウス・ハグリッド)
リチャード・グリフィス (ヴァーノン・ダーズリー)
フィオナ・ショウ (ペチュニア・ダーズリー)
ジョン・クリーズ (ニック)
トム・フェルトン (ドラコ・マルフォイ)
ハリー・メリング (ダドリー・ダーズリー)
ワーウィック・デイヴィス (フリットウィック)
ジョン・ハート (ミスター・オリヴァンダー)
マシュー・ルイス (ネヴィル・ロングボトム)
デヴィッド・ブラッドリー
【Zero的評価】 50円
【リピート率】 ★
【見所】 ハグリッド、スネイプのはまり具合。
【鑑賞本数】 年間:42作目 通算:63作目
【 感 想 】
二度目のハリー・ポッター。実は前回観た時、開始40分程を見逃していたので最初から観たら、また、イメージが変わるかと思ったのだが…。
小説やマンガ等の映像化は映画を観てから原作を読むよう心がけている。原作を先に読むと自分の中でイメージができあがってしまい、第三者のイメージとそぐわない場合、ひどくがっかりとした思いが残ってしまう。
ハリー・ポッターは原作が話題になった頃に手に取り再三再四読み返しているだけに自分の中にイメージがしっかりとできあがっているので、二度目に観てもダイジェストとしか思えなかった。
キャスティングはかなり丁寧に厳選されていて、原作に忠実。特に、ハリー、ロン、ハーマイオニー、ハグリッドはぴったりの配役。ドラコとダンブルドアは内心う~ん?と思えた。
外側整えても中身が伴わなければただの張りぼて。ハリー・ポッターの世界観を映像化したことはすごいと思うが、中身があれじゃあ…と、正直、思う。
ハリー・ポッターの中で影を落とすスリザリンチームのドラコとスネイプは重要な役柄。スネイプの脂っぽい、そして、粘着質さは原作どおり。しかし、ドラコが・・・。あれじゃ、ただの嫌味なヤツだ。所詮、ハリーのための映画なんだけれど、同級生の、それも寮同士の争いとか、そもそもの争いの大元とか、大切な所が見事に割愛されていて、初めて見る人には今ひとつ疑問が残るような気がした。詳しくは小説を読んで的な誘導と感じたのは性格悪すぎる取り方?
それでも大ヒットといえる興行成績を収め、原作の売上も伸び、活字離れが叫ばれているこの時代に、子どもたちに読書の楽しさを知らしめるハリー・ポッターの面白さはただならぬもの・・・なんだろう。でも、活字中毒者からしてみれば安直すぎて、手放しには喜べない。安易な映像化。それでいいのか?と思う。そうでもしないと読むことの面白さを見つけられないのだろうけれど・・・。釈然としない。
ワイルド・スピード
≪公開時コピー≫太陽が沈むと、
もう一つの世界が始まる・・・
製作国:アメリカ
製作年:2001年
公開年:2001年
【監督】 ロブ・コーエン
【製作】 ニール・H・モリッツ
【出演】 ヴィン・ディーゼル (ドミニク・トレット)
ポール・ウォーカー (ブライアン・オコナー)
ミシェル・ロドリゲス (レティ)
ジョーダナ・ブリュースター (ミア・トレット)
リック・ユーン (ジョニー・トラン)
チャド・リンドバーグ (ジェシー)
ジョニー・ストロング (レオン)
マット・シュルツ (ヴィンス)
テッド・レヴィン (タナー)
ジャ・ルール (エドウィン)
マイク・ホワイト
ボー・ホールデン
デヴィッド・ダグラス
【Zero的評価】 1000円
【リピート率】 ★★★★★
【見所】 レティの野良猫っぽさ。もしくはふっとんだはずの床板。
【鑑賞本数】 年間:41作目 通算:62作目
【 感 想 】
ミシェル・ロドリゲスが出ているから手にとったが予想以上に面白かった。こういうライトでわかりやすいアクション映画は好きだ。
ワイルド・スピードでヴィン・ディーゼルを初めて知った。演じるドミニクは若いのに世を達観した感じで、妹思いの兄貴で、仲間思いの兄貴で、ストリートレースを牛耳る首領であり、レーサーとしての実力もあり、男も女も憧れる人。そういう人をうまく演じていた。
自分が大好きなミシェル。レティ役。この人も吸引力がある。ややしばらくドミニクの彼女だってことに気がつかなかったのは内緒の話。ガンとばさせりゃ、多分世界一。うまく言葉にできないけれど、誰にも負けない。猫っぽい。動物的な感じ。野良とか、野生の誰の持ち物でもない強さとしなやかさがあってかっこよい。
それはレティの役どころから見える部分もあるし、ミシェル自体の人となりから見える部分もある。レティは他の女とどこか違う。夜な夜な集まるストリートレーサー達を取り巻く女たちは、きれいに着飾り、レーサー気取りの男達に色目を使ったり、あるいはアクサセリーのようにふるまう。だけど、そんな女達に「スカンクのにおいがする」と暴言を吐くところからも違いはわかる。実際に男どもに混じってレースに出たり、オイルまみれで車を改造・整備している姿が映画の中で見られる。本当に車が好きで、それを取り巻く環境が好きなんだと思うが、他の女たちに比べるとイレギュラーな存在である。
自分は男どもを取り巻くお姉ちゃんよりもレティのほうが好きだ。自分の好きなことを貫く姿勢だったり、男に従属しない姿勢だったり、男に対等であろうとするその姿勢が好きだ。
公道でのストリートレースの危険性、改造車とその為の費用の捻出による犯罪などについてはあえて多くは語らないが、問題があるのは事実。でも、そこから一つの文化が発生したのも事実。というか、アメリカ版暴走族・・・ってことなのでしょうか?!
赤ちゃん泥棒
≪公開時コピー≫「赤ちゃんがほしい!」
5人もいるなら、ひとりくらい…。
製作国:アメリカ
製作年:1987年
公開年:1988年
【監督】 ジョエル・コーエン
【製作】 イーサン・コーエン
【出演】 ニコラス・ケイジ (H.I)
ホリー・ハンター (エド)
トレイ・ウィルソン (ネイサン)
ジョン・グッドマン (ゲイル)
ランドール・“テックス”・コッブ (レナード)
ウィリアム・フォーサイス (エベル)
フランシス・マクドーマンド
【Zero的評価】 50円
【リピート率】 ★
【見所】 ふさふさなニコの頭
【鑑賞本数】 年間:40作目 通算:61作目
【 感 想 】
なぜ幼い頃の記憶は美化されているんだろう。はじめてこの映画を観たのは約15年前。その時はものすごく面白いと思っていたが、十数年経ち、改めて観て記憶の中にある映画との差に正直驚いた。それと同時に十数年の間にずいぶんと映画の世界が変わってしまったことにも驚いた。
映像の質、ストーリー、どれを取ってもたかだか十数年という月日なのに恐ろしいくらいに変わっている。それは多分、映画の発信の大本である先進国が全体的に物騒になり、映画も穏やかではなくなったのだろう。映画は時代を反映するものだとしみじみと思った。それはさておき。
子どもが欲しくて欲しくてたまらない夫婦―特に奥さん―が、子どもが授からず、強硬手段に訴え出る。いつの時代も不妊に苦しむ夫婦がいるんだなとぼんやりと考えてみる。
自分の子どものように可愛がっても、誘拐した子ども。子どもを失い苦しんでいる親を思うと罪悪感を抱かずにはいられない。それと同時に子どもの出自を尋ねられれば、心苦しい思いをするのは自分たち。でも、手に入れた子どもは手放したくない。矛盾だらけな思いだけれど、人間ってそんな生き物。
5つ子が生まれたことが報道されることも、窓から侵入して誘拐することができるのも、公開された1987年という年だからこそ。今だったら、とてもムリそうな話で、こんな所でも古さを感じられる。
夫婦。二人の強盗。得体の知れないライダー。同僚とその家族。ドタバコメディーではあるが時代のせいか、どことなく物足りなさはある。全体的に時間がゆっくり流れていて、間延びしているようにも思えた。
そう考えると時代の流れる速さは年をとったことだけが原因ではないのかもしれない。感覚的だけではなく、物質的にも、確実に速くなっているのは気のせいではないだろう。緩やかで穏やかな時代があったということを、こうして作り物ではあるが映像の中に見出すことができる映画は不思議なものだ。
