ZeroCinema -37ページ目

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

パイレーツ・オブ・カリビアン      ≪公開時コピー≫
     その呪いを解くのは、愛――
     「あなたの為に私は戦う」


       製作国:アメリカ
       製作年:2003年
       公開年:2003年

 【監督】   ゴア・ヴァービンスキー

 【製作】   ジェリー・ブラッカイマー

 【出演】   ジョニー・デップ (ジャック・スパロウ)
         オーランド・ブルーム (ウィル・ターナー)
         キーラ・ナイトレイ (エリザベス・スワン)
         ジェフリー・ラッシュ (キャプテン・バルボッサ)
         ジョナサン・プライス (スワン提督)
         ジャック・ダヴェンポート
         リー・アレンバーグ (ピンテル)
         ブライ・クーパー

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   スパロウVSバルボッサ

 【鑑賞本数】  年間:14作目  通算:120作目


 【 感 想 】

 ディズニーランドの人気アトラクション。カリブの海賊を映画化したのが、パイレーツ・オブ・カリビアン。話題になっていたが、さっぱりノーチェック。これが面白かった。

 さすが、ジェリー・ブラッカイマー製作だけあって、見せ方がうまい。これぞエンターテイメントな作品で久々に飽きることなく最後まで楽しめた。ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウとオーランド・ブルーム演じるウィル・ターナーのやりとりが軽妙でおかしい。万事、いい加減なスパロウと生真面目でお堅いウィル。全く噛み合わない二人だけど、ちぐはぐながらに見せてくれる。

 口はうまくていい加減なくせに人を惹きつけるスパロウはジョニー・デップだから見せてくれたのだと思う。かけひき上手でずる賢くて、悪賢い役はむいている。風の吹くまま、気のむくまま。裏切られるような人のいい所もあって、正当な海賊。どこか憎めないところがツボにはまったのかもしれない。

 対するウィル。オーランド・ブルームが好きではなく、苦手だと思っていたが、ウィルで少し見え方が変わった。総督の娘、エリザベスに好意を抱きながらも鍛冶屋という身分の違いに囚われている。だけど、そのエリザベスが海賊にさらわれると助けに行く一途さは青くて、青春だと笑いがこみ上げてきた。身分とか出自とかにこだわる人間は器が小さくて嫌いだけど、開き直る姿は好感を持てた。

 それからじゃじゃ馬娘。総督の娘。エリザベスが個人的に好きだ。気の強さとはねっかえりぶりがヒット。お嬢様なのに海賊にさらわれても、毅然としていてかっこよい。か弱いふりしたり、怯えたりする人間は好きになれない。十七世紀という時代は、女は女らしく美しく着飾って、おしとしやかにしていなければならない時代だろう。そういう時代、慣習に囚われず、自分に正直に生きている姿はかっこよかった。

 悪役だったキャプテン・バルボッサ。ムカつく男だが間抜けぶりが笑えました。



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不思議の国のアリス

アリス・イン・ワンダーランド      ≪公開時コピー≫
     
     


       製作国:アメリカ
       製作年:1999年
       公開年:TVM

 【監督】   リック・ウィリング

 【製作】   ロバート・ハルミ・Jr

 【出演】   ティナ・マジョリーノ (アリス)
         ウーピー・ゴールドバーグ (チェシャ猫)
         マーティン・ショート (帽子屋)
         ピート・ポスルスウェイト (大工)
         クリストファー・ロイド (白い騎士)
         ベン・キングズレー (イモムシ少佐)
         ロビー・コルトレーン (トイ=ドルダム)
         ピーター・ユスティノフ (セイウチ)
         ミランダ・リチャードソン (ハートの女王)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   ウーピーのチェシャ猫

 【鑑賞本数】  年間:13作目  通算:119作目


 【 感 想 】

 不朽の名作。「不思議の国のアリス」の映画版。活字の映像化にはあまりいい感情を抱いてない人間だが、忠実に丁寧に実写化されていると思った。かつてディズニーのアリスをちらりと目にして、ドタバタした雰囲気のアニメだなという印象があっただけに期待はしていなかった。だけど、全く違うもので普通に楽しめた。

 最近の映画はテンポがよくてスピード感があるものが多いだけに、ゆったりとした、でも、メリハリのきいたつくりに好感を抱いた。自分が幼い頃に読み親しんでいた世界と映像化された世界とにあまり違いがなかったから、違和感も少なく思えたのかもしれない。

 今は子ども向けのファンタジー小説が多く出回っていて、そこそこ良質でエンターテイメント性も高くて楽しくて刺激的ではある。一方でかつてのオールドスタンダード的なアリスやモモは最近の子は読むのかと思ってみる。自分が幼い頃に読んだ時ですら訳文の古さが目についたから、中々手にとらないのかもしれない。

 そういう意味ではこういう映画という手段はきっかけになるのかもしれない。アリスは夢オチなのだが、最後まで面白みはある。懐中時計を手にした白兎が「大変!大変!」と駆けて行く所からストーリーに飲み込まれる。帽子屋たちのお茶会は意味不明ながらにイギリスという国に興味を抱くきっかけになった。アフーターヌーンという習慣に紅茶という大人な飲み物。ゆとりのあるイギリス社会を思って、様々な習慣があるのだなと幼心に思った。

 涙の洪水におぼれたり、ビスケットをかじって体が大きくなったり、小さくなったり。姿はガリバー旅行記を思って意味もなくワクワクした。着ている服はどうなると疑問にも思った。そんなことを思い出しながら映画を観て懐かしい気持ちに浸った。ハートの女王がしっかりはまっていたなと思う。自分勝手で、わがままで、理不尽な姿、きぃきぃとした気にさわる高い声までイメージ通りだった。



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ロード・オブ・ザ・リング

ロード・オブ・ザ・リング      ≪公開時コピー≫
     宇宙を変えた指輪のものがたり
     


       製作国:アメリカ/ニュージーランド
       製作年:2001年
       公開年:2002年

 【監督】   ピーター・ジャクソン

 【製作】   ピーター・ジャクソン
         バリー・M・オズボーン
         ティム・サンダース

 【出演】   イライジャ・ウッド (フロド・バギンズ)
         イアン・マッケラン (ガンダルフ)
         リヴ・タイラー (アルウェン)
         ヴィゴ・モーテンセン (アラゴルン)
         ショーン・アスティン (サム)
         ケイト・ブランシェット (ガラドリエル)
         ジョン・リス=デイヴィス (ギムリ)
         ビリー・ボイド (ピピン)
         ドミニク・モナハン (メリー)
         オーランド・ブルーム (レゴラス)
         クリストファー・リー (サルマン)
         ヒューゴ・ウィーヴィング (エルロンド)
         ショーン・ビーン (ボロミア)
         アンディ・サーキス (ゴラム)
         マートン・ソーカス (セレボルン)
         イアン・ホルム (ビルボ・バギンズ)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   CGのがささ。

 【鑑賞本数】  年間:12作目  通算:118作目


 【 感 想 】

 大ヒット作は忘れた頃に見るに限る。「ロード・オブ・ザ・リング」は大して期待していなかったおかげでそれなりに楽しめた。世界観は確かによくでていたし、ハリー・ポッターと同時期公開で注目を集めただけのことはあり大変よくできました二重丸なできだとは思う。すごく丁寧に作りこまれている。細かい所にも気を配ってキャストもいい人選だったと思われる。

 話題作だし、ちょっと時代に乗っておくかぐらいの気持ちでみたが、第二部、第三部を見るかと問われたら、かなり微妙。3時間近く黙ってみていられるほどストーリーに面白味が感じられない。続きは気になるが、登場人物多すぎて把握できない。多少の知識はあるが指輪物語がどんな話なのか、種族の特性もほとんど知らないのがネックになっている気がする。何よりも小説「旅の仲間」をはじめの5ページで挫折している辺りが根本的な原因と思われる。

 エルフ族の女王ケイト・ブランシェットは人間外の幽玄さがあって美しくて怖かった。王女アーウェンは人に恋して苦しむ姿がいじらしく思えたし、アラゴルンはかっこよかった。ホビット族のサム演じるのがかつてのグーニーズの主人公を演じたショーン・アスティンで年取ったなと思ったとか、本編とは全然からまない事をぼんやりと考えながら見ていたのは事実。

 次から次へと苦難が待受けていて、それを乗り越えてフロドが成長していくという大筋はわかるが、見ていてしんどかった。これがまだ続く、また続くと思うと、触手はのびない。大作という割にはCGがお粗末なもので、キャスティングが豪華な割に、学芸会の延長みたいなチープさを見てしまった。

 ファンタジー映画は夢があって好きだけど、「ロード・オブ・ザ・リング」は夢とか希望を見出せない。暗くて、重くて疲れる。ストーリーは壮大ではあるけれど、壮大すぎて把握しきれない印象がある。もしかしたら、最後まで見たら、見方が変わるのかもしれないが…。



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インサイダー

インサイダー      ≪公開時コピー≫
     銃声のない、
     荘厳なる戦場へ―。


       製作国:アメリカ
       製作年:1999年
       公開年:2000年

 【監督】   マイケル・マン

 【製作】   マイケル・マン
         ピーター・ジャン・ブルージ

 【出演】   アル・パチーノ (ローウェル・バーグマン)
         ラッセル・クロウ (ジェフリー・ワイガンド)
         クリストファー・プラマー (マイク・ウォレス)
         ダイアン・ヴェノーラ (ライアン・ワイガンド)
         フィリップ・ベイカー・ホール (ドン・ヒューイット)
         リンゼイ・クローズ
         デビ・メイザー
         ジーナ・ガーション (ヘレン)
         ハリー・ケイト・アイゼンバーグ
         ブルース・マッギル
         マイケル・ガンボン

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   マスコミの薄汚さと裏腹に信念を貫くバーグマン

 【鑑賞本数】  年間:11作目  通算:117作目


 【 感 想 】

 メディアのどうしようもなさを露呈する社会派ドラマ。実話に基づいた話だけあって生々しい。アメリカという国は多民族国家だけあってシビアだと思った。マスコミのどうしようもなさも思った。報道のあり方、企業のあり方を考えさせられる。

 視聴率を稼ぐためにきわどい報道をする。だが、スポンサーとの兼ね合いもあるので、操作された情報を提供しなくてはならないこともある。テレビ局も企業である以上、従業員等守らねばならないものがある。大手企業にしてみれば、テレビ局をつぶすことは簡単だろう。だから、テレビ局もスポンサーのご機嫌をとらねばならない。そういう持ちつ持たれつの関係であるのは重々承知している。だが、報道の使命はどこにある?事実を伝える使命はどこに行った?保身を考える上層部に腹が立って仕方がなかった。

 企業も企業で、利潤追求の為に企業が故意に商品を操作する。それはあまりにも顧客を愚弄している。薬を売るために病気を作り上げる。そういうことをする大企業が国を、世界を動かしているのかと思うと腹立たしい。それも実際に、現実世界で起きている。映画の中の話ではないということが腹立たしい。そんなに金が大事か?名誉が大事か?権力を持った人間は得てして、自分が神様気取りの行動を取るが、それがそもそもの間違いだということに何故気がつかないのだ。

 だからこそ、どんな困難にもめげず己の信念を貫くバーグマンがかっこよかった。何があってもどんな状況に追い込まれても、不正を許さない。そう思うことは簡単だけれど、実行するのは難しい。バーグマンの妻のように、背中を後押しする人がいるから迷っても実行できたのかもしれない。家族が危険にさらされた時に保身を考えて諦めさせるのが妻の役目かもしれないが、あえて自分の信じた道を行けと応援できる関係がいいなと思った。

 不正を許さない。報道のモットーはこの一言に尽きる。改めてそう思った作品である。



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裏切り者

裏切り者      ≪公開時コピー≫
     午前1時サニーサイド操車場
     あのとき、何が起こったのか…


       製作国:アメリカ
       製作年:2000年
       公開年:2001年

 【監督】   ジェームズ・グレイ

 【製作】   ニック・ウェクスラー
         ポール・ウェブスター
         ケリー・オレント

 【出演】   マーク・ウォールバーグ (レオ・ハンドラー)
         ホアキン・フェニックス (ウィリー・グティエレス)
         シャーリーズ・セロン (エリカ・ストルツ)
         ジェームズ・カーン (フランク・オルチン)
         フェイ・ダナウェイ (キティ・オルチン)
         エレン・バースティン (ヴァル・ハンドラー)
         チャド・アーロン (バーナード・ストルツ)
         アンドリュー・ダヴォリ (レイモンド)
         スティーヴ・ローレンス (アーサー・マイダニック)
         トニー・ムサンテ (シーモア・コーマン)
         ヴィクター・アルゴ (ポール・ラザリデス)
         トーマス・ミリアン (マニュエル・セキエラ)
         ロベルト・モンタノ (ヘクトル・ガヤルド)
         ヴィクター・アーノルド (アルベルト・グラナダ)
         ドメニク・ランバルドッツィ (トッド)
         デヴィッド・ザヤス (リフキン巡査)
         ルイス・ガス (ネイサン)

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★

 【見所】   頑張れレオ!

 【鑑賞本数】  年間:10作目  通算:116作目


 【 感 想 】

 邦題は裏切り者だが、原題はThe Yards。訳すると庭、裏庭。原題のほうがしっくりくる内容に思われる。今生きている自分は囲まれた狭い世界でそこから抜け出すためには多大なエネルギーが必要。そんなことを思わせる内容。だから、今自分がいる「ここ」という場所が「庭」みたいなもので、原題のほうがしっくりくる。

 主人公のレオと悪友ウィリーがいる場所はフランクの庭。そして、フランクがいる場所も誰かが用意した庭でしかない。そういえばかつて賢人が「井の中の蛙大海を知らず」と言ったが、結局は皆井の中の蛙なのだろう。

 川は低いほうに流れるが人も悪いことほうへ簡単に身を落とす。会社の為に、人を買収して有利に事を運ぼうとする。買収されない人間を脅す。屈しないから痛めつける。度を越して殺してしまう。それを隠すため嘘をつく。悪いほうに悪いほうに事は進んで、それを食い止めるために、多くの犠牲を強いられ、労力を費やさなくてはならない。

 そういうよくあることをあえてストーリー展開して、映像で見せるというのは簡単そうで難しいことだと思う。面白い面白くないはさておき、物語としてよくできていると思う。

 主人公のレオは優しいから仲間をかばって服役するはめになって、出所しても悪友にいいように利用されて、同じ様なことを繰り返すはめに陥る。自分の意志が弱いのが最大の原因ではある。だから、愚かだと思ったし、利用されていることに気がつかずにいる姿に苛立たしくも思った。

 だけど、そのレオを利用するウィリーに腹が立った。こいつにだけは良い思いをさせてたまるか。抜け出そうとするレオの足を引っ張る。そういう次元の低いことをして、自分に有利になるようにもっていく悪賢さだけはあって、人として最低だと思う。でも、こういう人が世の中には少なくない。そういう世の中になってしまったことを憂える趣味はないが弱者を食い物にする人間にだけはなりたくないと思った。



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バンディッツ

バンディッツ      ≪公開時コピー≫
     2人は恋人、
     3人は犯罪の始まり。


       製作国:アメリカ
       製作年:2001年
       公開年:2001年

 【監督】   バリー・レヴィンソン

 【製作】   アショク・アムリトラジ
         ミシェル・バーク
         マイケル・バーンバウム
         デヴィッド・ホバーマン
         バリー・レヴィンソン
         アーノルド・リフキン
         ポーラ・ウェインスタイン

 【出演】   ブルース・ウィリス (ジョー・ブレーク)
         ビリー・ボブ・ソーントン (テリー・コリンズ)
         ケイト・ブランシェット (ケイト・ウィーラー)
         トロイ・ギャリティ (ハーヴィー・ポラード)
         ブライアン・F・オバーン (ダリル・ミラー)
         ステイシー・トラヴィス (クロエ・ミラー)
         ボビー・スレイトン (ダーレン・ヘッド)
         ジャニュアリー・ジョーンズ (クレール)
         アズーラ・スカイ (シェリー)

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   ジョー、テリー、ケイトの微妙な三角関係

 【鑑賞本数】  年間:9作目  通算:115作目


 【 感 想 】

 はじめはよくわからない映画だとか、ブルース・ウィリスの髪が変とか、面白くなさそうだなとか、それぐらいにしか思っていなかった。だけど、予想に反して、普通に面白かった。ブルース・ウィリス、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェットとギャラは高そうな割に若さと華やかさのないキャストで、地味なのだがユーモアはあった。芝居を見せてもらった満腹感はある。殺し合いがなくて心穏やかに見られたというのもポイントは高かった。

 刑務所で知り合ったジョーとテリーが銀行強盗をしていくという話。それに平凡な主婦生活に飽きていたケイトが仲間入りして世間をにぎわせながらも大胆不敵に強盗を繰り返していく。「居座り強盗」と命名されて面も割れているのに、強盗が成立するのがおかしい。

 割と勢いと度胸で乗り込んでしまう所のあるジョーをブルース・ウィリスが、神経質で綿密に計画をたてないと気がすまない心気症持ちのテリーをビリー・ボブ・ソーントンが、そして、奔放で我儘で刺激を求めているケイトをケイト・ブランシェットが演じている。この3人のやりとりが面白おかしい。

 接点の全くなさそうなジョーとテリーがコンビを組むこと自体変なのに、二人揃ってケイトにほれて、変さが増していく。ケイトをジョーとテリーがとりあう姿も噛み合ってなくて、その噛み合わなさが笑いをさそう。大の男が譲り合っているかのように見えて取り合っていて、子どもみたいでかわいい。

 端から見たら我儘で気ままで嫌な女なのにどこか憎めない。「女は面倒」とテリーに拒まれても「役に立つから連れて行って!」と無理やり仲間に入る。二股かけているのがばれても「仕方ないじゃない!」と万事ゴーイング・マイウェイ。人生楽しいだろうなと他人事のように思えてしまった。

 忘れちゃいけないのはスタントマン希望のハーヴィー。この人がラストに一役買っていて意外なラストにやられました。悔しいけどだまされた。



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バッド・ボーイズ

バッドボーイズ      ≪公開時コピー≫
     わちゃごな どぅ?
     


       製作国:アメリカ
       製作年:1995年
       公開年:1995年

 【監督】   マイケル・ベイ

 【製作】   ドン・シンプソン
         ジェリー・ブラッカイマー

 【出演】   マーティン・ローレンス (マーカス・バーネット)
         ウィル・スミス (マイク・ラーリー)
         ティア・レオーニ (ジュリー・モット)
         チェッキー・カリョ (フーシェ)
         ジョー・パントリアーノ (ハワード警部)
         マージ・ヘルゲンバーガー (アリソン)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   やりたい放題な「バッドボーイズ」

 【鑑賞本数】  年間:8作目  通算:114作目


 【 感 想 】

 見たことがあるようなないような・・・。そんな思いで手にしたバッド・ボーイズ。アクション映画と刑事モノが好きだと公言しているが、これは苦手な映画だった。

 舞台はマイアミ。青い空に海。開放的な空気のする土地。決して嫌いではない。セクシーな水着のお姉ちゃんも、派手なカーアクションに銃撃戦。どれも好みではある。さらに、ウィル・スミス演じるマイクの住居や、マンションの一室のインテリアセンスは完璧に好みのつぼをおさえていたし、一暴れあったホテルの雰囲気もジャスト・フィット。外堀は完璧に好みをおさえられた。

 なのに…である。

 理由は一つ。情けない男とおしゃべりな男は嫌いなのだ。マーカスが性格的に全く受け付けなかった。マーティン・ロレンスの味はでていたと思う。コメディアン出身らしいコミカルさと、エディ・マーフィ顔負けの弾丸トークはストーリーに飽きさせないスピード感を与えていた。だけど、ペラペラしゃべる。嫁の尻にしかれている。挙句の果てに言い訳がましい。早とちり。だからこそ、マイクがひきたつのだが、心底うっとうしかった。

 バッド・ボーイズを見ていて、リーサル・ウェポンをぼんやりと思い出した。家族思いのマータフとむちゃくちゃなリッグス。情けない慎重派と目的のためには手段を選ばない強引な強硬派のでこぼこコンビ。その上、どちらも麻薬がからんでいて、大ボスは退役警官と退役軍人。設定からストーリーまで微妙に似ている。ぱっと見オリジナリティある映画だと思ったけれど、こうして比べてみるとリーサル・ウェポンの二番煎じっぽくもある。個人的には断然「リーサル・ウェポン」のほうが好きだ。それはさておき。

 ザ・ロックで有名なマイケル・ベイの映画監督デビュー作で、アクションの見せ方はさすがと思える一作ではある。しかし、見終わった後に疲労感が残った。映画自体は決して嫌いではないのだが、くどいようだがマーカスが受けつかなかった。



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サンキュー、ボーイズ

サンキュー、ボーイズ      ≪公開時コピー≫
     よいことも、悪いことも、
     みんな私の幸せの素。


       製作国:アメリカ
       製作年:2001年
       公開年:2002年

 【監督】   ペニー・マーシャル

 【製作】   ジュリー・アンセル
         ジェームズ・L・ブルックス
         ローレンス・マーク
         リチャード・サカイ

 【出演】   ドリュー・バリモア (ビバリー・ドノフリオ)
         スティーヴ・ザーン (レイ・ハセック)
         アダム・ガルシア (ジェイソン・ドノフリオ)
         ブリタニー・マーフィ (フェイ・フォレスター)
         ジェームズ・ウッズ (ミスター・ドノフリオ)
         ロレイン・ブラッコ (ミセス・ドノフリオ)
         ピーター・ファシネリ (トミー・ブッチャー)
         デズモンド・ハリントン (ボビー)
         デヴィッド・モスコー (リザード)
         マギー・ギレンホール (アメリア・フォレスター)
         ミカ・ブーレム (ビバリー・ドノフリオ / 11才)
         サラ・ギルバート (クリスティーナ)
         ロージー・ペレス
         スカイ・マッコール=バートシアク

 【Zero的評価】 50円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   「チームあきらめない」なビバリー。

 【鑑賞本数】  年間:7作目  通算:113作目


 【 感 想 】

 実話を元にした作品らしい。面白いとか面白くないとかそんな言葉で片付けてしまうのは悪いような気がしないでもない。

 一夜の過ちが人生を狂わせる。

 主人公ビバリーは15歳という若さで子どもを身ごもってしまう。厳しい両親は中絶もシングルマザーも許さず、学校を中退し、ボーイフレンドのレイと結婚。15歳で妊娠してしまったら親は間違いなく焦る。間体を気にしてみっともない。嘆かわしいと悲壮感漂っているのに当の本人はウェディング・ドレスを着られることに大はしゃぎ。これからの生活もなるようになるさとあっけらかんとしている。その上、大親友で幼馴染のフェイまで妊娠。生まれてくる子どもも私たちと同じような女の子。同じようにいつまでも一緒に・・・。自分の都合で勝手に盛り上がっている姿は、ホントに15歳とか16歳の若さまんまの行動で苦笑いがこぼれる。

 とりあえず世間体を気にして家庭をもたせてしまうのも確かに一つだけど、その後に来る家事や育児は大半が女の方にのしかかるわけで、たまらない。ビバリーはこれから来るしんどい生活よりも、今、目の前にあるウェディング・ドレスとか、親から離れられることとか、好きな男と一緒にいられることとかに浮かれている。それはそれで年相応の反応と思う。でも、実際は子どもに振り回される。旦那は働きもせず、ドラッグに手をだして、金を食いつぶす。悪いほうに悪いほうに流れていく。

 それでも作家になる夢をあきらめずに大学に入る努力もしてがんばる。何度も子どもさえいなければとか、ろくでもない男にひっかからなければとか、後悔しているが、夢を手にいれるために突き進む姿は勇ましい。

 ダメな男を選んだのも、今の生活を苦しんでいるのも自分の責任で、だけど、夢をあきらめない。その前向きな姿勢は強くてかっこいい。人のせいにするのは簡単だけれど、人のせいにしても何にもかわらない。そんな月並みなことを思ってみる。



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X-MEN2

X-MEN2      ≪公開時コピー≫
     世界を変えろ。
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2003年
       公開年:2003年

 【監督】   ブライアン・シンガー

 【製作】   ローレン・シュラー=ドナー
         ラルフ・ウィンター

 【出演】   パトリック・スチュワート (チャールズ・エグゼビア / プロフェッサーX)
         ヒュー・ジャックマン (ローガン / ウルヴァリン)
         イアン・マッケラン (エリック・レーンシャー / マグニートー)
         ハリー・ベリー (オロロ・マンロー / ストーム)
         ファムケ・ヤンセン (ジーン・グレイ)
         ジェームズ・マースデン (スコット・サマーズ / サイクロプス)
         レベッカ・ローミン=ステイモス (レイベン・ダークホルッム / ミスティーク)
         アラン・カミング (カート・ワグナー / ナイトクロウラー)
         アーロン・スタンフォード (ジョン・アラダイス / パイロ)
         アンナ・パキン (マリー・ダンキャント / ローグ)
         ブルース・デイヴィソン (ケリー上院議員)
         ブライアン・コックス (ウィリアム・ストライカー)
         ケリー・フー (デスストライク)
         ショーン・アシュモア (ボビー・ドレイク / アイスマン)
         ケイティ・スチュアート (キティ・プライド / シャドウキャット)
         ピーター・ウィングフィールド (ライマン)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   おっきくなったローグ、アイスマン、パイロ。

 【鑑賞本数】  年間:6作目  通算:112作目


 【 感 想 】

 前作のX-メンが自分の中で消化不良に終わって正直もうこのシリーズはもういいと思った。しかし、2ではローガンの謎が解き明かされるらしいと聞いて、手にとって観た。「いい加減にしてくれませんか(怒)」というのが、素直な感想。

 「3」に続くと言わんばかりのストーリー展開にうんざり。確かにマトリックスとかロード・オブ・ザ・リング、ハリー・ポッターとかシリーズ映画の興行成績はそれなりに成功の部類に入ってはいると思う。だけど、X-メンに限っては中途半端に謎と解き明かして肝心なところは闇のままだけにフラストレーションがたまる。

 特に2はメインがローガンなのか、プロフェッサーなのか、焦点がぼけていて、うまく集中できない。超能力モノは好きだから、ミュータントたちの常人離れした力には確かに目を見張った。前作同様の顔ぶれに加え、瞬間移動するナイトクロウラー(鈴木雅之似で笑った)。前回は子どもだったローグ、パイロ、アイスマンが大人顔負けの活躍ぶりで嬉しかった。短気で世の中を斜に構えているパイロは自分の力を誇示する癖に、力を持て余してイライラしている姿は子どもっぽくてほほえましくもあった。なので、全くつまらない思いで観ていたわけでもない。

 ローガンの謎がとける映画として、ではなく観ればそこそこ楽しめる映画ではある。ただ、1の時から思ったことではあるが、人間=善、ミュータント=悪という前提で、プロフェッサーは人間とミュータントの共存を願い、人の一部はミュータントの根絶を願い、マグニートーは人間を憎しみ、人間を駆逐しようとする構図がかわらない限り2を作っても3を作ってもオチは一緒ではないかと思わなくもない。

 戦争とか紛争とかで混沌とした世の中だからこそ、白黒はつけられないというメッセージを含ませたいのかもしれない。しかし、発想が安直すぎてチープだと思わずにいられない。いつになったらローガンの謎がとけるのだろうか。



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カラーパープル

カラーパープル      ≪公開時コピー≫
     それは、人生について、
     愛について、私たちについて…


       製作国:アメリカ
       製作年:1985年
       公開年:1986年

 【監督】   スティーヴン・スピルバーグ

 【製作】   スティーヴン・スピルバーグ
         キャスリーン・ケネディ
         クインシー・ジョーンズ
         フランク・マーシャル

 【出演】   ウーピー・ゴールドバーグ (セリー)
         マーガレット・エイヴリー (ジャグ・エブリー)
         ダニー・グローヴァー (アルバート“ミスター”)
         オプラ・ウィンフリー (ソフィア)
         アドルフ・シーザー (ミスター父)
         ウィラード・ピュー (ハーボ)
         アコスア・バシア (ネッティ)
         デスレタ・ジャクソン (セリー)
         レイ・ドーン・チョン (スクィーク)
         ダナ・アイヴィ
         ラリー・フィッシュバーン
         カール・アンダーソン

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   セリーとシャグの友情

 【鑑賞本数】  年間:5作目  通算:111作目


 【 感 想 】

 奴隷としてアメリカに多くのアフリカ人が連れられてきた時代があった。自らの土地を手に入れるべく夢と野望を持って、自らの意志でアメリカに乗り込んだ白人とは異なり、アフリカ人は身柄を拘束されて無理やり連れてこられた。そんな状態にあってもくじけず自らの文化を築いていったアフリカンアメリカンはたくましいと心底思う。その一方で、アフリカンアメリカンの文化も一筋縄では行かない。

 カラーパープルの主人公セリーのように男に人生を振り回された女性も多くいるはずだ。今もあちらこちらにひずみはあるし、差別も残っているけれど圧倒的に時代の波は変化をもたらしている。それはこれからも続く。そう思うと時代の移ろいと人の力はホントにすごい。

 セリーがシャグと出会っていなかったらは一生ミスターに隷属しているだけだったかもしれない。人の縁というのはどこでどうなるかわからないから面白い。それと同時に大切にしなくてはならないと心から思わずにいられない。

 生まれてからずっと虐げられて、それが当たり前であれば、諦めるのが当たり前の人間になる。期待しないように、耐え忍ぶだけの人間になる。セリーがまさしくそんな人間で、そんな人間にしたセリーの父親にも、ミスターにも腹が立つ。そういう時代だったから仕方ないのかもしれないけれど、男の身勝手さにも時代にもやっぱり腹が立つ。

 だから、シャグがセリーのおかれた立場にまっすぐ怒って、セリーの自立をうながす姿には胸がすいた。そして、何よりシャグの力を借りてではあるが、自分のために歩き始めたセリーの意志の強さ。生き別れた妹、ネッティの存在が力を貸した部分はあるにしろ、すごく勇気のいることを恐れずに実行する姿が勇ましくも頼もしくも思えた。

 監督はスピルバーグ。アクション映画の監督としてしか認識していなかっただけにヒューマンドラマもいけると改めてびっくり。丁寧に作りこまれた作品。配役が妙でした。



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