「アクセル全開で進むために ― 同世代からの刺激を力に」 | ~声優のたまご達~アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」のブログ

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アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」~熱血講師と声優を目指すたまご達の成長記~

選抜クラス 平野です。

 

私は先日、夏の中高生〜大学生向け 声優体験教室の方々の朗読劇の発表を拝聴する機会を頂きました。声優を志す、あるいは興味を抱く学生の方々が、ほとんど未経験の状態からアクセルワン講師陣の約5回の授業を経て挑んだ発表会で、演目は宮沢賢治「銀河鉄道の夜」でした。

 

私は今回の朗読劇にて、学生の方々の真っ直ぐな気持ちのぶつかり合いに心打たれるのと同時に、自分に欠けている部分と向き合う良い機会になったと感じました。学生の方々の、自分にはない魅力や力を数多く感じ、その一つ一つが大きな刺激となりました。

 

何よりも勉強になったのは、心から湧き出る言葉をそのまま声に乗せていたことです。これまで私は音の出し方や技術面を意識するあまり、芝居に複雑な思考を重ねてしまうことが多くありました。しかし、純粋な感情を解き放つことこそが、人の心を動かす表現につながるのだと改めて実感しました。

 

お芝居でキャラクターの綺麗な部分だけを見せようとするのではなく、"人間らしい"不器用さや青臭さみたいなものが滲み出たりするから、立体感が生まれ、人々の共感を得る良い役者となるのではないかと思っております。

私自身、つい無意識に音から芝居を組み立てようとする傾向がありますが、その積み重ねを見直し、より感情豊かに表現できるよう努めたいと思います。

 

アクセルゼロの授業も後期に差し掛かりました。ここからは心からの感情を100%表現できるよう、自らの殻を破り、さらに成長していきます。

 

講師の中村千絵先生が最後に仰っていた「学生の方々は素直に受け止め、"まずはやってみる"ができるからこそ成長が早い」という言葉が強く心に残っています。私はこれまで、多くの先生方から教えを受け、そのたびに熟考を重ねてきました。しかし時に思考が過ぎて足が止まることもありました。だからこそ「素直さをもって実行する」ことの大切さを改めて痛感しました。後期からの成長速度、誰よりもアクセルを踏んで加速していきます。

 

最後に、声優体験教室に参加された皆さん、本当にお疲れさまでした。そして素晴らしい朗読劇をありがとうございました。大いに刺激を受けると共に、心癒される時間となりました。

 

選抜クラス 平野