選抜クラスの中北と申します。
今回は、ボイスサンプル収録までの日々と、収録当日の感想をお伝えしたいと思います。
昨年度の研究クラスを経て、アクセルゼロでの収録は今回が人生2回目となりました。
そんな私が今回意識したことは
①「ブースの雰囲気に呑まれない」
②「今の私の名刺を提示する」
という2点です。
①「ブースの雰囲気に呑まれない」
ノイズが入らないよう工夫された床や壁、立ちはだかるマイク…。静寂に包まれた非日常的な空間で、私たちは演じるキャラクターに成らなくてはいけません。
想像するだけで身体が強ばってしまうようなブースの中で、練習以上の力を発揮するためには、とにかく場馴れが必要だと考えました。
そこで、
・コンデンサーマイクが使える施設を探し、練習で利用してみる
・自宅でもスマートフォンをマイクのように立てかけ、名前~サンプル全体を通しで録音する
など。
なるべく「本番のような環境」を意識して練習を重ねました。
当日は、練習の成果が出たのか、昨年のような手の震えもなく、いつも通り楽しめば大丈夫!と考える余裕が出来たことがとても嬉しかったです!
もっと伸び伸びお芝居ができるよう、どんどんマイク前に立っていきたいという気持ちも、改めて芽生えました。
②「今の私の名刺を提示する」
ボイスサンプルとは、私たち声優の卵にとっても、プロの声優にとっても「自身の名刺」となります。
①では昨年の経験を活かして対策ができましたが、②に関しては、反省点が多かったように感じています。
夏休み明けに用意してきた台詞を、森川先生に聞いていただいた際、「このキャラクターを中北が演じる意味を、しっかり考えられると良いね」というアドバイスを頂き、私は衝撃を受けました。
「自身の名刺」になるんだぞ!と頭では理解していたつもりが、ボイスサンプル全体のバランスばかり考えてしまい、自身の個性や良さを生かすための分析や練習が全くできていなかったのです。
自己分析を怠った結果、私の良さが失われた「どこかで聞いたことがあるような」ボイスサンプルになってしまった…と考えました。
約半年間かけて自身のボイスサンプルと向き合ってきたことで、昨年度より成長できた点と、反省点に気づくことが出来ました。
勿論、収録当日は今の私が持てる力の全てを出し切りましたが、きっともっと上を目指せるし、目指したい!という気持ちが本音です。
私の良さ、個性は何なのか。これまでの人生で嬉しかったこと、悲しかったことは。好きなこと、嫌いなことは。感銘を受けた出来事は。自分がなりたい役者はどんな姿か。
これら全てが芝居にも表れ、役者になるための糧になるんだと改めて実感できた大切な期間でした。
いつかアクセルワンの声優としてボイスサンプルを作成する時、「これが私の名刺です!」と胸を張って皆様にお届けできるよう、これからも精進して参ります。
選抜クラス 中北